Amazonブランド登録データ:2026年に実際に得られるもの

最終更新日 June 3, 2026
Amazonブランド登録データ:2026年に実際に得られるもの
AI要約
Access actionable insights from Amazon Brand Registry with our breakdown of 2026 analytics dashboards, export workflows, and practical growth strategies.

「ブランドを守れます」——Amazonブランド登録の解説は、決まってこの一文から始まります。間違ってはいません。ただ、「amazon brand registry data」と検索窓に打ち込む販売者が求めている答えは、そこにはありません。

試しに同じテーマの記事を12本ほど通読してみました。結論から言えば、どれも判で押したように同じです。「ブランド保護、A+コンテンツ、分析データへのアクセス」——並べて、それで終わり。では、その分析ダッシュボードは具体的に何種類あるのか。中身にどんな数字が入り、何日おきに更新され、Seller Centralからどうやって取り出して実務に使えるスプレッドシートにするのか。肝心の部分は、どこにも書かれていませんでした。

数字で言えば、Brand Registryに登録された稼働中のブランドは70万超——Amazonが過去にそう公表しています。その大半は、存在すら知らない、あるいは触り方がわからないデータツールを抱え込んだままです。本記事は、その空白を埋める地図のつもりで書いています。レポートを1本ずつ棚卸しし、現実の制約を隠さず並べ、実務に落ちるワークフローを添える。最後には、商標への投資が割に合うのかという問いにも、はっきり答えを出します。

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Amazonブランド登録データとは?

まず言葉を整理しましょう。Amazonブランド登録は、商標を持つブランドが無料で参加できるプログラムです。承認されると、Seller Central内の分析ダッシュボード、強化された商品ページ作成ツール、広告オプション、知的財産権の保護機能が一気に開きます。申請に必要なのは、現在有効な商標、または出願中の商標。これが通れば、販売者がまとめて「Brand Registryの特典」と呼ぶツール群を使えるようになります。

ここで決定的に大事なのが、2つの言葉を切り分けることです。登録プログラムそのものが Brand Registry。登録の後に開放されるデータダッシュボード群が Brand Analytics。既存記事の多くがぼんやりして見えるのは、この区別をせずに、保護機能と分析機能をひとくくりに「Brand Registry」と呼んでしまっているからにほかなりません。

ジムでたとえるなら、Brand Registry が会員カードで、Brand Analytics が中に置かれたマシン一式、といったところです。

費用面もはっきりさせておきます。Brand Analytics に追加料金はありません。サブスクリプションの上乗せもなし。条件は、Professional selling accountを持っていることと、登録済みブランドに対する Brand Representative 権限があること。たったそれだけです。なお Vendor Central のユーザーには重なる部分もある別系統のレポート(Amazon Retail Analytics)が存在しますが、本記事では Seller Central を使う第三者販売者の視点に絞ります。

対象になるのは誰か。商品やパッケージにブランド名またはロゴが恒久的に付されていて、かつ指定商標庁で出願中または登録済みの商標を持つ販売者です。逆に、商標がなければ参加できません。卸売業者、再販業者、ドロップシッパーも同様に対象外となります。

Amazonブランド登録データレポート一覧 — ひと目でわかるまとめ

Brand Analytics のダッシュボードをひとつの表に並べた資料は、探しても出てきません。競合記事に至っては、3〜4本のレポートだけ挙げて残りは黙殺するか、本文の段落にこっそり溶かし込んでしまっています。

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ないなら作ろう、ということで、全体像を一覧化しました。

レポート含まれるデータ更新頻度 / 期間オプション最適な用途
Search Query Performanceキーワード別の表示回数、クリック数、カート追加数、購入数、シェア指標、検索クエリ量、中央値価格週、月、四半期; データは通常3日以内に利用可能キーワードギャップ分析、ファネル診断
Search Catalog PerformanceASIN単位の表示回数、クリック数、クリック率、中央値価格、カート追加数、購入数、転換率週、月、四半期商品ページ最適化、ASIN健全性の把握
Top Search TermsAmazon全体の上位検索語、検索頻度ランク、上位3件のクリックASIN、クリックシェア、転換シェア日、週、月、四半期(API); 週次 / 月次 / 四半期(UI)トレンド把握、PPCキーワードの種まき
Market Basket Analysis自社ASINと一緒に頻繁に購入される商品、購入併用ランキング、組み合わせ率日、週、月、四半期(API); 定期 / 月次(UI)追加販売、バンドル、商品ライン拡張
Repeat Purchase Behavior注文数、ユニーク顧客数、リピート顧客率、リピート購入売上週、月、四半期定期購入候補、定着率向上
Demographics年齢、収入、学歴、性別、婚姻状況(集計)週、月、四半期; 米国ストアのみ; ユニーク顧客100人以上が必要オーディエンスターゲティング、広告クリエイティブの方向性
Customer Loyalty Analytics新規ブランド顧客、リピート、高額購入、離脱リスクのセグメント; エンゲージメント提案UIダッシュボードLTV分析、定着戦略

これに加えて、現在のBrand Analyticsページには Customer Journey Analytics という新しいモジュールも顔を出します。購買ジャーニーの各段階や、影響の大きい商品についての洞察を見せてくれるものです。一見の価値はありますが、世間で「Brand Analyticsデータ」と言うとき、たいていの販売者が念頭に置いているのは、表に並べた7本のレポートのほうでしょう。

レポートの並びにも触れておきます。Seller Central では、これらは2つのサブメニューに振り分けられています。Search Analytics(Search Query Performance、Search Catalog Performance、Top Search Terms)と、Consumer Behavior Analytics(Market Basket、Repeat Purchase、Demographics)です。Customer Loyalty だけは別格で、Brand Analytics の上部に独立したダッシュボード領域として置かれています。出典:Amazon Brand Analytics blog

Search Query Performance:キーワード分析ダッシュボード

販売者フォーラムで一番話題をさらうレポートを挙げるなら、Search Query Performance(SQP)です。人気の理由は単純で、どの検索クエリが顧客を自社商品へ運んだのかを、クエリ1本ごとに、表示回数・クリック数・カート追加数・購入数まで分解して見せてくれるからです。

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押さえるべきは2つの表示モードです。ブランド全体のASINを集計する Brand View と、特定商品を深掘りする ASIN View

指標としては、検索クエリスコア、検索クエリ量、総クエリ表示回数が並び、さらに全体に対する自社ASINの表示シェア・クリックシェア・カート追加シェア・購入シェアまで追えます。

具体例で考えましょう。ステンレス製ランチボックスが「stainless steel lunch box」で**表示シェア8%**を取りながら、**クリックシェアは1.5%**にとどまっているとします。読み解きはこうです。検索結果には載っているのに、顧客の指は競合へ伸びている。犯人はほぼ確実に、メイン画像・タイトル・価格・評価・クーポンバッジ・配送約束のどれか——要は、クリック前の検索結果ページで目に飛び込む要素です。では、クリックシェアは高いのに購入シェアが伸びない場合は? このときは矛先を商品詳細ページへ向けます。A+コンテンツ、レビュー、箇条書き、価格設定あたりが怪しくなります。

配送まわりも見逃せません。SQPには、SP-APIのスキーマ上で当日配送、1日配送、2日配送のクリック / カート追加 / 購入数が含まれており、特定クエリで配送速度が転換を左右しているかどうかまで判断できます。

最後に1点。SQPが捉えるのは、オーガニックと有料を合わせたAmazon検索パフォーマンス全体です。広告専用レポートではありませんが、Amazonが「オーガニックのみ」と明言しているわけでもありません。PPCのSearch Term Reportの代用品として使うのではなく、もっと広い検索ファネルを診断する道具と割り切るのが賢明です。

Search Catalog Performance:検索結果での自社商品の成績を見る

SQPの視点がキーワード起点(「自社ブランドはどう見えているか」)なら、Search Catalog Performanceはその裏返しです。ASIN起点で「この商品は検索トラフィック全体の中でどれだけ働けているか」を測ります。

確認できる指標は、カタログ全体にわたる表示回数、クリック数、クリック率、ファネル各段階の中央値価格、カート追加数、購入数、検索トラフィック売上、転換率です。出典:Amazon Brand Analytics blog

向くのは、ASINを主語にした問いです。「クリックを取りこぼしているのはどの商品か」「トラフィックはあるのに転換が弱いのはどれか」——こうした場面で力を発揮します。各段階の中央値価格は、競争価格の方向感を示す手がかりになり、顧客が自社商品と並べて眺めている価格帯を教えてくれます。競合価格の完全な履歴ではないものの、Buy Boxデータやクーポン分析と束ねれば、十分に頼れる材料です。

なお、SP-APIの項目を見ても当日配送・1日 / 2日配送の件数がここに入っているので、配送速度の分析は2つの検索レポートにまたがって行える、という点も覚えておくとよいでしょう。出典:SP-API Analytics Reports

Top Search Terms:競合より先にトレンドをつかむ

ここまでの2本が自社ブランドの内側を見るのに対し、Top Search Termsは視野を一気にマーケットプレイス全体へ広げます。Amazon全体で人気の検索語を映し出し、検索頻度ランク、その語でクリックされた上位3件のASIN、それぞれのクリックシェアと転換シェアまで添えてくれます。

スケール感も桁違いです。SP-APIのドキュメントは、検索語 / 部門 / クリックASINの行に約1,200万件のアイテム上限があると記しています。古いガイドがよく挙げる「上位100万語」とは、比べものになりません。期間オプションも日次から四半期まで揃っています。

このレポートを持て余す販売者が多い背景には、対象が自社ブランドではなくマーケットプレイス全体だと気づいていない、という誤解があります。視点を切り替えれば、これは強力なトレンド発見ツールに化けます。「biodegradable phone case」は今四半期に伸びているのか。主要キーワードで、見慣れない競合が突然上位3件のクリックASINに割り込んでいないか——。

こうした地殻変動を、売上レポートに表れるよりも先に察知できるのが、このレポートの真価です。

回し方はこうです。週次か月次でエクスポートし、検索頻度ランクの推移を追い、競合が上位3件に食い込んだ語に印を付ける。そして、その上昇語をPPCキャンペーンや商品ページのSEOへ先回りで仕込む。カテゴリ全体に広まりきる前に手を打つ——それがすべてです。

Market Basket Analysis:自社商品と一緒に何が買われているか

「自分の商品と並んで、ほかに何がカートに入っているんだろう」。そんな素朴な疑問に答えてくれるのがMarket Basket Analysisです。自社ASINと同じ注文で、顧客が最も頻繁に買っている商品を浮かび上がらせます。AmazonのUIには「Products displayed」のドロップダウンが用意され、他ブランドを含めるか外すかを切り替えられます。SP-APIの項目は asin、purchasedWithAsin、purchasedWithRank、combinationPct です。出典:SP-API Market Basket report

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実際の声もあります。HexCladのJason Panzerは、Market Basketのおかげで典型的な購入の組み合わせが見え、どの商品をクロスセルやアップセルに回すべきか判断できたと語っています。出典:Amazon Brand Analytics

たとえばヨガマットを売っていて、買った人の30%がフォームローラーも一緒に手に取っているとわかったとします。これはバンドルの絶好機です。まずバーチャルバンドルを試し、Sponsored Brandsで両者を相互に押し出し、A+コンテンツに比較モジュールを足す。仕上げにRepeat Purchaseダッシュボードを開き、そのバンドルが定着率を底上げしているかを確かめる——という流れになります。

ちなみにAmazon自身も、このレポートを在庫判断、Virtual Bundles、クロスマーケティングの機会にあてるよう、はっきり推奨しています。出典:Amazon Brand Analytics blog

Repeat Purchase、Demographics、Customer Loyaltyレポート

残る3本のConsumer Behaviorレポートは、いずれも顧客像を描くためのものです。共通点が多いので、まとめて見ていきます。

Repeat Purchase Behavior

選んだ期間について、ASINごとの総注文数、ユニーク顧客数、リピート顧客率、リピート購入売上を映し出します。SP-APIの項目には orders、uniqueCustomers、repeatCustomersPctTotal、repeatPurchaseRevenuePctTotal が並びます。

狙いはひとつ。どのASINが「また買う」商品で、どれが「一度きり」の商品なのかを切り分けることです。仮にプロテインパウダーのリピート率が35%、シェイカーボトルが3%なら、Subscribe & Saveに乗せるべきはプロテインパウダーのほう——という判断が一目で立ちます。

Demographics

こちらは米国限定です。対象期間内のASINにユニーク顧客100人以上という条件が付き、年齢、世帯収入、学歴、性別、婚姻状況の集計データを示します。データはおよそ3年前まで遡れます。

ただ、正直なところ「あれば便利」の域を出ません。広告クリエイティブやオーディエンスターゲティングの参考にはなりますが、週単位の判断を覆すような出番はめったにありません。購入者の60%が25〜34歳の女性で世帯収入75,000ドル超、とわかればSponsored Displayのターゲティングやパッケージ設計のヒントにはなる——けれど、毎週月曜にわざわざ開くダッシュボードではない、というのが本音です。

Customer Loyalty Analytics

購入者を Top Tier、Promising、At Risk、Hibernating という4つのコホートに仕分けします。新規顧客、注文数、売上に加え、クーポンコードのような推奨エンゲージメント施策も提示します。出典:Amazon Brand Analytics blog

利用面で1つ注意があります。Customer LoyaltyとCustomer Journey Analyticsは現在のBrand Analyticsページで目立つ位置にいますが、これらに対応するSP-APIのBrand Analyticsレポート種別は見当たりませんでした。APIドキュメントに別の記載が出てこない限りは、Seller Centralのダッシュボード専用機能と捉えておくのが無難です。

ダッシュボードの先へ:あわせて開くデータとツール

本記事の主役はBrand Analyticsですが、登録によって周辺のデータツールもいくつか解放されます。要点だけ拾っておきましょう。

  • A+コンテンツ: 画像、比較表、ブランドストーリーを詰め込める強化版の商品説明です。AmazonによればBasic A+ Contentで売上を最大8%押し上げられる可能性があり、作り込んだPremium A+ Contentなら最大20%まで——ただし、これはAmazonが示す数字で、保証ではありません。
  • Manage Your Experiments: タイトル、画像、箇条書き、説明文、A+コンテンツのネイティブA/Bテストです。いまはマルチ属性実験にも対応し、勘ではなく実データで白黒つけられます。
  • Sponsored Brands と Sponsored Display: 登録ブランドだけに開かれた広告タイプです。
  • Brand Store: Amazon内に構える自前のストアフロントで、専用の分析機能(Brand Store Insights。Brand Analyticsとは別物)が付いてきます。
  • IP Enforcement Tools: Project Zero、Transparency、Report a Violation、そして国別・カテゴリ別にブロック / 削除した侵害リスティングを示すImpact Dashboardです。Amazonの2024 Brand Protection Reportによれば、Transparencyには88,000ブランドが登録され、25億個超のユニットが検証済みとのことです。

とはいえ、いずれも脇役です。データの本丸は、あくまでBrand Analyticsにあります。

Amazonブランド登録データのエクスポート・抽出方法

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白状すると、この答えを他記事で探すのに溶かした時間は、口に出すのもはばかられるほどです。「amazon brand registry data」で上位を取る記事を端から読み漁りましたが、Seller Centralから外部分析用にデータを取り出す手順を書いたものは、ただの1本もありませんでした。

そこで、使える経路をすべて並べます。

手動CSVエクスポート

Brand Analyticsのダッシュボードには、Seller Central内にダウンロード / エクスポート機能を備えたものがいくつかあります。使えるかどうかは、マーケットプレイス・アカウント・レポート次第。ここで「7本すべてCSV対応」と請け合うつもりはありません。Search系とConsumer Behavior系はダウンロードに対応している場合が多いものの、AmazonはUIや権限を予告なしに変えてくるので、ダッシュボードごとに自分の目で確かめてください。

ネックは3つ。日付範囲の縛り、行数の上限、そして毎週手作業で落とす面倒さです。

個人販売者ならこれで間に合います。けれど、複数マーケットプレイスで50を超えるASINを抱えるチームになると、たちまち頭打ちになります。

Amazon Selling Partner API(SP-API)

現時点でSP-APIから確認できるBrand Analyticsは、5つのレポート群です。Search Catalog Performance、Search Query Performance、Market Basket、Amazon Search Terms、Repeat Purchase。いずれもリクエスト型のJSONレポートになります。

ここで肝に銘じたいのが、AmazonのReports API FAQがはっきり言い切っている事実です。Seller CentralとReports APIは同一ではない、と。片方にしかないレポートもあれば、見た目が似ていても属性が食い違うこともあります。この経路には、開発リソースとSP-APIの認可が欠かせません。

サードパーティーツール

Helium 10、Jungle Scout、DataDoeといったツールは、それぞれ別の手口でBrand Analyticsデータを取り込みます。公式SP-API連携、Advertising API接続、独自のデータパイプライン——アプローチはさまざまです。自前で基盤を組む手間を省き、すぐ使えるダッシュボードやトレンド追跡が欲しいなら、選択肢に入れる価値があります。

Thunderbitによるブラウザベース抽出

APIにもCSVにも乗ってこないダッシュボードデータ——カスタム日付範囲、複数マーケットプレイスの突き合わせ、Customer Loyaltyのようなコンソール専用レポート——を取りに行きたい販売者には、ブラウザベースの方法がちょうど穴を埋めてくれます。

Brand Analyticsはログインが前提なので、Thunderbitとの相性がよいのです。ユーザー自身の認証済みセッションの中で動くため、認証情報を誰かに渡す必要はありません。任意のBrand Analyticsページを開いて「AI Suggest Fields」を押せば、表構造を自動で読み取り、Google Sheets、Excel、Airtable、Notionへ書き出せます。Top Search Termsを毎週月曜に自動で吐き出す、といった定型処理も、Thunderbitのスケジュールスクレイピングなら任せられます。

Brand AnalyticsのエクスポートにThunderbitを試す

ただし、コンプライアンス上の節度は守ってください。使えるなら、AmazonのネイティブエクスポートとSP-APIが第一選択です。抽出は自分のアカウントデータに限り、高頻度の自動化は避け、PIIには手を出さず、スケジュールを組む前にAmazonの最新のBusiness Solutions Agreementと自動化ポリシーに目を通しておく。自分のアカウント内のデータとはいえ、Amazonのルールはそのまま効いています。

ノーコードでのウェブスクレイピングや、現場でのAIウェブスクレイピングの仕組みは、Thunderbitブログで詳しく取り上げています。

Amazonブランド登録データで「わからないこと」

上位記事がそろって飛ばすのが、このセクションです。ところが、販売者フォーラムで一番質問が集まるのも、まさにここなのです。

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Brand Analyticsは強力——それは間違いありません。ですが、現実の制約からも目を背けないでおきましょう。

データの鮮度と保持期間

Brand Analyticsのデータは、通常3日以内に利用可能になり、四半期末データは通常1週間以内に出そろいます。リアルタイム配信ではなく、週次のスナップショットだと考えてください。SP-APIの月次SQPレポートのドキュメントでは、最大レポート期間は17か月とされています。UI上のデータは通常およそ3年前まで遡れるとAmazonは説明していますが、古くなるほどアクセスしづらくなり、レポートによっては手が届かなくなります。先回りでエクスポートしておかなければ、必要な履歴ごと取り逃がしかねません。

集計のしきい値

検索ボリュームの小さい語は、抑制されます。ロングテールの語は、ある閾値を割ると画面から消えます。Demographicsには選択期間内にユニーク顧客100人以上という関門があります。そして手元に残るのは相対シェア指標(割合と順位)であって、正確な検索ボリュームそのものではありません。

個人レベルのデータはない

Brand Analyticsが返すのは、すべて集計値です。生のクリックストリームも、セッション単位のデータも、一人ひとりの購買行動も、顧客のメールアドレスやPIIも、ここには一切ありません。設計上、集計顧客データに徹しているのです。

マーケットプレイス対応の穴

Demographicsは米国限定。Repeat Purchaseは指定マーケットプレイス一覧(米国、メキシコ、カナダ、ブラジル、複数のEU諸国、インド、シンガポール、オーストラリア、日本)で使えます。Customer LoyaltyやCustomer Journeyに至っては、どこでも一律に使えるとは限りません。

ブランド保護データは事後対応型

Amazonの自動システムは、毎日何十億もの商品ページ変更の試みをスキャンしており、ブランド侵害通知は2020年以降で約35%減少しました。とはいえ、Brand Registryがハイジャッカーを片端から自動で消してくれるわけではありません。先回りの仕組みをすり抜けた問題には、いまもReport a Violationが要ります。フォーラムでも繰り返しこぼされている通り、最後の一手はやはり手動の報告なのです。

Brand RegistryデータでできることBrand Registryデータではできないこと
検索語の相対シェアを示す正確な検索ボリュームを提供する
キーワードごとにクリックを獲得しているASINを把握する個々の顧客ジャーニーを表示する
よく一緒に購入される商品を特定する将来需要を予測する
集計されたデモグラフィックで顧客を分類する顧客レベルのPIIやメールを提供する
リピート購入率を追跡する顧客が戻る理由(または戻らない理由)を説明する
Amazonの事前対応型IPアクションを確認する手動の権利行使作業をすべてなくす

Amazonブランド登録データを行動につなげる:3つの実践ワークフロー

ダッシュボードに並んだだけのデータは、しょせんスクリーンセーバーです。ここからは、それを月曜の朝に動かせる施策へと翻訳します。競合記事には載っていない、3つのワークフローです。

ワークフロー1:キーワードギャップの発見

  1. Search Query Performanceを開き、ASIN Viewへ切り替え、対象ASINで絞り込みます。
  2. 表示シェアが5%超、かつクリックシェアが2%未満のクエリで並べ替えます。
  3. ここに並ぶのは、顧客が自社商品を目にしながら競合を選んでいるキーワードです。差がついているのは検索結果ページの見栄え——メイン画像、タイトル、価格、評価、クーポン、配送バッジです。
  4. そのキーワードで一番弱い要素を直します。(メイン画像が競合3社と瓜二つなら、答えはそこにあります。)
  5. 2週間分のデータで答え合わせをします。1週間だとノイズに振り回され、結論を見誤りがちです。

ワークフロー2:Market Basketデータからバンドル機会を探す

  1. Market Basket Analysisを開き、主力ASINと一緒に買われている上位3商品を洗い出します。
  2. 自社カタログの商品と、他ブランドの補完商品とに仕分けします。
  3. マルチパックまたはバーチャルバンドルの勝算を見積もります。Amazon自身のMarket Basketセクションでも、Virtual Bundlesが明確に推奨されています。
  4. バンドルを投入したら、Search Catalog Performanceで新ASINの転換率を追い、Repeat Purchase Behaviorで定着につながったかを見届けます。

ワークフロー3:週次エクスポートと監視のループ

  1. Top Search Termsを毎週エクスポートします。CSVダウンロード、SP-API、あるいは定期エクスポートを自動化したいならThunderbitのスケジュールスクレイピングを使います。
  2. Google Sheetに流し込みます。
  3. 週ごとの検索頻度ランクの変化と、上位3件のクリックASINの顔ぶれを追います。
  4. 自社ASINが上位3件から外れた語や、競合がシェアを伸ばした語に印を付けます。
  5. 印の付いた語に対して、PPCの入札調整と商品説明文の更新を回します。

AmazonのBrand Analyticsページに載る販売者の声が、この流れの効きをよく物語っています。thefitguyは、Search TermsとSearch Query Performanceを使って最適な検索語に合わせ込んだ結果、四半期売上が「40%超伸びた」と語っています。あくまで一事例で、保証された数字ではありませんが、データを眺めるだけで終わらせず実際に動いたとき、何が起こりうるかを示す好例です。

Amazonブランド登録データは、商標投資に見合うのか?

「ずっと先延ばしにしてきたが……売上として本当に効くのか、そこが知りたい」。販売者フォーラムには、この手の本音があふれています。コストが気になり、時間を取られそうで腰が引け、踏み出す前にくっきりしたROIが欲しい——というわけです。

数字で正面から答えましょう。

実際にかかるコスト

  • 商標出願: USPTO経由で1区分あたり基本申請料350ドル(2025年の料金改定時点。従来の250ドル / 350ドルというTEAS Plus / Standardの区分はなくなり、2025年1月発効の単一基本モデルに移行しました)。
  • 弁護士費用(任意だが推奨): 300〜600ドル。ただし、一部のIP Accelerator提供者はこれより高くなります。
  • 必要に応じたパッケージ更新: 複雑さしだいで、おおむね200〜500ドル。
  • 時間の投資: 商標承認処理におよそ2〜4週間、その後のBrand Registry登録に2〜10日。AmazonのIP Acceleratorは16,000以上のブランドの商標保護取得を支えており、Brand Registryへのアクセスを早める助けになります。

その対価として得られるもの

  • Brand Analyticsのフルスイート(無料、登録後の追加費用なし)。
  • A+コンテンツ(転換率の押し上げが見込める)。
  • Sponsored Brandsの広告利用資格。
  • Brand Store。
  • 商品ページ管理とIP保護ツール。
  • Manage Your ExperimentsによるA/Bテスト。

シンプルな判断基準

  • Amazonでプライベートブランドを売っていて、稼働中のASINがある? → ほぼ確実に元が取れます。多くのプライベートブランド販売者にとっては、Brand Analyticsのデータだけでも商標コストの言い訳が立ちます。分析 + A+コンテンツ + Sponsored Brands + 商品ページ管理という複合価値まで足せば、Brand Registryは事実上の必須条件です。
  • Amazon上に無断再販業者を抱えるB2Bブランド? → 商品ページ管理とIP保護の面で価値があります。データダッシュボードはおまけで、本命のROIは、無断販売者にブランド表現を荒らされるのを止められる点にあります。
  • まだ商品がなく、これから始める段階? → いったん待ちましょう。Brand Registryを活かすには、ASIN、商品画像、はっきりしたブランド名が前提です。まずは商品戦略と商標戦略を固めるのが順番です。

重要なポイント

  • Brand Registryは、ブランド保護プログラムである以上にデータプログラムです。 多くのプライベートブランド販売者にとって、7本のBrand Analyticsダッシュボードは、IPツールよりも日々の実利を生みます。
  • レポートはそれぞれ別の問いに答えます。 SQPはキーワード診断、Search CatalogはASIN健全性、Top Search Termsはマーケットプレイスのトレンド、Market Basketはバンドル機会、Repeat Purchaseは定着率、Demographicsはオーディエンス文脈、Customer Loyaltyはセグメンテーション、という役割分担です。
  • データは先回りでエクスポートを。 古いデータは手の届かない場所へ消えていく可能性があり、本当の分析はSeller Centralの外でやるものです。CSVダウンロード、SP-API、あるいはThunderbitのようなブラウザベースのツールで、実際に扱えるスプレッドシートへ移しておきましょう。
  • 制約は先に飲み込んでおく。 リアルタイムデータはなく、正確な検索ボリュームもなく、個人レベルの行動データもなく、Demographicsは米国限定、ブランド保護にも手作業が残ります。
  • データは見るためでなく、動かすためのものです。 ここで挙げたキーワードギャップ、バンドル機会、週次エクスポートのワークフローこそ、実利の源泉です。
  • 商標への投資は、多くの現役Amazon販売者にとって割に合います。 ただし、プライベートブランドかB2Bか、あるいは商品投入前かで、その計算は変わってきます。

FAQ

1. Amazon Brand Analyticsは無料ですか?

はい。Professional SellerアカウントとBrand Representative権限を備えてBrand Registryに登録していれば、Brand Analyticsは完全に無料です。追加のサブスクリプション費用も、レポートごとの課金もありません。

2. Brand AnalyticsとBrand Store Insightsの違いは?

Brand Analyticsは、Search Query Performance、Top Search Terms、Market Basket、Repeat Purchase、Demographics、Customer Loyaltyといったダッシュボード全体にまたがる検索行動と購買データを扱います。対してBrand Store Insightsは自社Brand Store専用で、ストアフロントに紐づくページビュー、訪問者数、売上 / 転換を追います。目的の異なる、別々のツールです。

3. 登録商標がなくてもBrand Analyticsを使えますか?

Brand Registryへの登録には、少なくとも出願中の商標が必要です。AmazonのIP Acceleratorを使えば、審査済みの法務サービス提供者につながり、商標の審査中でもBrand Registryへのアクセスを前倒しできる場合があります。

4. Amazon Brand Registryデータはどのくらいの頻度で更新されますか?

レポートによります。検索系ダッシュボード(SQP、Search Catalog、Top Search Terms)は週次・月次・四半期に対応し、Consumer Behavior系(Market Basket、Repeat Purchase)も同じく週次から四半期までです。Demographicsは週 / 月 / 四半期のフィルターを使います。Amazonによれば、データは通常3日以内に利用可能で、四半期末データは通常1週間以内です。

5. Amazon Brand AnalyticsデータをExcelやGoogle Sheetsに書き出せますか?

一部のレポートはSeller Central内でCSVダウンロードに対応しています。Brand Analyticsの5つのレポート群は、SP-APIからJSONレポートとして利用可能です。コンソール専用のダッシュボードや独自のエクスポート要件がある場合は、Thunderbitのようなブラウザベースのツールで、表示されている表データを構造化し、Sheets、Excel、Airtable、Notionへ直接書き出せます。利用はAmazonのポリシーに従ってください。

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Fawad Khan
Fawad Khan
Fawadは文章を書くことを仕事にしていて、正直なところ、かなりそれが好きです。長年にわたって、どんなコピーが人の記憶に残り、どんなコピーが読み飛ばされるのかを探ってきました。マーケティングについて聞けば、何時間でも話し続けます。カルボナーラについて聞けば、もっと長く話します。
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ただ伝えるだけで、Webページをスクレイピング

必要なことをそのまま英語で伝えるだけ。いや、何も言わなくてもOKです。

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