連絡先データベースに年間35,000ドルを支払う場合、営業担当が数人のチームでは、費用対効果を説明しにくいことがあります。高額な見積もりを受け取ったチームや、契約後に自社の利用規模と合わないと気づいたチームも少なくありません。
私はSaaSと自動化の分野で長く仕事をしてきましたが、何度も同じパターンを見てきました。中小規模の営業チームが、自分たちの使い方に合わないエンタープライズ向けツールを提案されるケースです。Thunderbit は、別の運用形態を想定したツールの一例です。ZoomInfo は、firmographic フィルター、intent data、組織図、巨大な北米の連絡先データベースを必要とする大企業には有力な製品です。一方、1〜5人規模のチームがパイプラインを作るために、利用しない機能も含めて年間35,000ドル超を支払うことが妥当とは限りません。
B2B営業インテリジェンス市場はすでに成熟していて、G2 では今このカテゴリに434製品が並んでいます。万能型プラットフォームに業務を合わせるだけでなく、特定のワークフローに適した、比較的手頃な選択肢も増えています。このガイドでは、その中から6つを取り上げ、価格、想定されるデータ精度、用途別の選定基準を整理します。
2026年に営業チームが ZoomInfo 代替を探す理由

チームが別の選択肢を検討する理由は、主に次の課題に集約されます。
コストと契約条件。 ZoomInfo は価格を公開していませんが、Vendr によると、契約は通常、複数席の年契約で、1〜3年の契約期間、年払い前提、自動更新条項、30〜90日前通知が含まれます。2026年時点の第三者推計では、エントリーレベルでも年間約15,000ドル、より充実したプランでは25,000〜40,000ドル超とされています。フォーラムでは、席数、クレジット、追加機能によって、交渉後の契約額が7,500ドルから60,000ドル超まで幅広く報告されています。少人数のチームにとっては、低い価格帯でも無視できない固定費です。
利用しない機能への支出。 ZoomInfo には intent data、Copilot モジュール、Chorus、組織図、データ補完ワークフローなどが含まれます。大企業では活用できる一方、5人規模でメール送信やコールドコールを中心に行うチームでは、利用範囲が限られる可能性があります。
データ精度への不満。 G2 の ZoomInfo に関するユーザー要約には、データの不正確さ、古い連絡先情報、高価格への不満が挙がっています。これは ZoomInfo に限った問題ではありません。B2B データは項目によって、年間22.5%〜70.3%のペースで劣化するとされています。高額な契約ほど、期待する精度とのずれが導入評価に影響します。
複雑さと導入負荷。 大型プラットフォームでは、管理者設定、CRM の整備ルール、クレジット管理、場合によっては購買承認が必要です。Thunderbit、Hunter、Lusha のようなツールは、小規模な用途から導入可否を検証しやすい選択肢です。
ZoomInfo は、企業規模のアカウントインテリジェンス、広い北米カバレッジ、深い CRM 連携が必要な会社には適しています。問題は製品自体ではなく、チームの目的や規模に対して機能と契約が過大になる場合があることです。営業担当者が実際に営業している時間は週の3分の1未満という調査結果も踏まえると、導入や管理に必要な工数も比較条件に含める必要があります。
ZoomInfo 代替を選ぶときに見るべきポイント
ツールの比較に入る前に、何を基準に見るべきかを整理しておくと役立ちます。ここでは、ユーザーフォーラムやレビューで特によく挙がる6つの観点に絞って評価します。

価格の透明性
営業担当と話す前に実際の価格が見えるか。Apollo、Hunter、Thunderbit、Lusha のように、少なくとも一部の価格を公開しているツールがあります。ZoomInfo と Cognism は今もほぼ「お問い合わせください」方式です。予算を重視するチームでは、価格の公開範囲が、社内稟議や総費用を見通せるかどうかの判断材料になります。
メールと電話番号の精度
B2B データツールで100%の精度を出すものはありません。私の経験では、検証前のメール精度はツール全体で60〜80%程度、電話番号や直通番号のカバー率はさらに不安定で、セグメントや提供元によって40〜70%前後です。理由は後ほど別のセクションで説明します。
データカバレッジ:米国中心か、国際対応か
米国に強く偏ったツールもあれば、Cognism のように EU/EMEA に特化したものもあります。見込み客がグローバルなら、ここはかなり重要です。
CRM 連携の深さ
Salesforce、HubSpot、あるいはチームがすでに使っている CRM と、どれだけスムーズにつながるか。既存の業務フローに入らないツールは、作業を減らすどころか増やしてしまいます。
小規模チームでの始めやすさ
1人の営業担当が午後のうちに始められるのか、それともITの関与や2週間の導入が必要なのか。少人数チームでは、価値を得るまでの時間が重要な判断基準です。
どんな用途に向いているか
各ツールには、コールドコール、メール補完、ニッチなリサーチ、多段階の waterfall 補完など、それぞれ得意な仕事があります。代替製品を同じ総合点だけで比べるのではなく、主な用途ごとに候補を分ける必要があります。
あなたのチームに合う ZoomInfo 代替はどれ?用途別の選び方
各ツールの詳細に入る前に、主な目的ごとの候補を整理します。目的が決まっている場合は、該当する製品セクションから比較できます。

| 主なニーズ | 主な候補 | 候補になる理由 |
|---|---|---|
| コールドコール向けの直通携帯番号 | Lusha、Cognism | ユーザー報告ベースでモバイル番号のカバー率が高い |
| アウトバウンド用の一括メール補完 | Apollo.io、Hunter.io | 大規模メールDBとCRMネイティブなワークフロー |
| 複数ソースを使うデータ補完(waterfall) | Clay | 150以上のデータ提供元を1つのワークフローで集約 |
| ニッチなサイトやディレクトリから連絡先を抽出 | Thunderbit | AI が任意のWebページから構造化データを抽出 |
| EU/GDPR準拠の見込み客開拓 | Cognism | GDPR 確認済みのモバイルデータ、EU 本社 |
| 小規模チームで月額100ドル以下 | Apollo.io(無料枠)、Thunderbit(無料枠) | どちらも実用的な無料プランあり |
ZoomInfo の全機能を1製品で置き換えられるとは限りません。まず主な用途と必須条件で候補を絞り、データ範囲、精度、連携、料金を試用時に比較する方法が現実的です。業務によっては、2つか3つのツールを組み合わせる選択肢もあります。
1. Thunderbit: 自分でリードを“スクレイプする” ZoomInfo 代替
Thunderbit は、ZoomInfo 代替の中でもかなり異色のツールです。あらかじめ作られた連絡先データベースにアクセスするのではなく、実際にその連絡先が載っているWebサイトから、メール・電話番号・企業情報を直接抽出します。
Thunderbit の開発に関わった立場から言うと、この発想は、営業チームがニッチなディレクトリやイベントサイトから見込み客リストを作るために、3つも4つもツールを継ぎ接ぎしているのを見て生まれました。必要なデータはすでにページ上にあるのに、それをスプレッドシートに簡単に取り込む手段がなかったのです。
使い方
基本的な流れは次のとおりです。
- Thunderbit Chrome 拡張機能をインストール。
- LinkedIn の企業ページ、業界ディレクトリ、展示会スポンサー一覧、イベント参加者ページ、ニッチなベンダーサイトなど、対象となるWebサイトへ移動。
- AI Suggest Fields をクリック。Thunderbit のAIがページを読み取り、会社名、メール、電話番号、所在地などの表構造を提案するため、必要な列を選んで調整する。
- Scrape をクリック。
- Google Sheets、Excel、Airtable、Notion、または CRM にエクスポート — 完全無料。
Subpage Scraping を使うと、一覧ページからリンクされた詳細ページをたどり、経歴、メール、住所、専門分野などの追加項目を表に補完できます。たとえば業界団体のディレクトリでは、会員一覧を取り込んだうえで、各会員のプロフィールページから追加情報を取得する設計が可能です。
連絡先データを取得する際は、対象サイトの利用規約、公開範囲、個人情報の取り扱い、アクセス頻度を用途に応じて検討する必要があります。
スクレイピングとデータベースがそれぞれ向いている場面
スクレイピングが向いているのは、次のような場合です。
- 一般的なデータベースでは取りこぼすニッチなWebサイトに見込み客がいる場合 — 業界団体の名簿、地域ビジネス一覧、カンファレンスの登壇者ページ、フランチャイズ一覧、アプリマーケット、政府系レジストリなど。
- 米国外の市場を狙っていて、大規模データベースのカバーが薄い場合。
- 公開ページの更新内容を取得結果へ反映したい場合。Thunderbit はライブのWebページから取得するため、情報の鮮度はソースそのものに近く、ベンダーの四半期更新を待つ必要がない。
データベース型が向いているのは、次のような場合です。
- firmographic フィルター(業界、売上、従業員数)付きで大量にアウトバウンドしたい。
- intent data やアカウントスコアに依存している。
- どのWebサイトを見に行くべきか知らなくても、2億件超の連絡先を役職や階層で検索したい。
営業チーム向けの主な機能
- AI Suggest Fields で出力を自動構造化 — 列の手動設定不要
- Scheduled Scraper で定期的なリード獲得(例:求人サイトを毎週監視して採用シグナルを確認)
- Cloud Scraping で高速化(50ページ同時)と、ログインが必要なサイト向けの Browser Scraping
- 無料のメール抽出ツールと電話番号抽出ツール で素早い単発検索
- Google Sheets、Excel、Airtable、Notion にエクスポート — 無料、ペイウォールなし
Thunderbit の価格
- 無料枠:6ページ(試用ブーストで10ページ)、クレジット制の有料プラン(1クレジット = 1出力行)
- 有料プランは 年払いで月額約9ドル、月500クレジット から
- 年間契約の縛りなし
- 最新情報は Thunderbit Pricing を確認
ZoomInfo の年間15,000〜50,000ドル超という価格帯と比べると、初期費用は抑えやすい構成です。ただし、必要なデータ量、クレジット消費、データベース機能の要否が異なるため、価格だけでなく用途と総費用を合わせて比較する必要があります。

Thunderbit の長所と短所
| 長所 | 短所 |
|---|---|
| ライブページの公開情報を取得でき、更新内容を反映しやすい | 事前構築済みのDBではないため、ソースサイトを自分で見つける必要がある |
| 大手プラットフォーム以外のWebサイトにも利用できる | intent data や firmographic フィルターは標準搭載ではない |
| 2クリックでスクレイピングを開始できる | 見込み客がオンライン上のどこにいるか把握しているチーム向け |
| Sheets、Excel、Airtable、Notion へ無料エクスポート | |
| 事前構築DBの保守は不要だが、対象ページや抽出設定の見直しは必要 |
実例
たとえば、中堅SaaS企業向けにサイバーセキュリティサービスを売っているとします。200社が掲載されたSaaS系カンファレンスのスポンサー一覧ページがある場合、Thunderbit でスポンサー一覧を取得し、Subpage Scraping で各スポンサーの詳細ページをたどって、企業名、Webサイト、ブース/セッション情報、公開メールアドレスを表にまとめる使い方が考えられます。本稿の想定では、合計時間はたぶん10分くらいで、費用はクレジット数個分です。実際の時間と消費量は、ページ構造、詳細ページ数、出力行数によって変わります。35,000ドルのデータベース契約と比較する場合は、必要なデータ範囲と継続利用の有無も合わせて評価する必要があります。
Thunderbit の ビジネス向けデータ抽出 について詳しく知りたい方や、実際の動きを見たい方は、YouTube の解説動画もぜひ見てください。
2. Apollo.io: 低コストで使えるデータベース+営業支援プラットフォーム
Apollo.io は、このリストの中で ZoomInfo に最も近い直接代替です。大規模なB2Bデータベース — Apollo は公開ページで 2.3億〜2.75億件超の連絡先 をうたっています — に加えて、メールシーケンス、通話ダイヤラー、LinkedIn リサーチ用の Chrome 拡張など、営業支援機能も内蔵しています。
Apollo が予算重視のチームに向いているのは、無料枠があるからです。正確なクレジット数は時期によって変動してきましたが、Apollo 自身の2026年版の価格説明では、無料プランはよく言われる1万クレジットではなく、現在はおおむね月75クレジット相当とされています。それでも、まず試すには十分です。
主な機能
- firmographic、technographic、行動データを備えた大規模連絡先データベース
- 組み込みのメールシーケンスと通話ダイヤラー(上位プラン)
- LinkedIn での見込み客開拓用 Chrome 拡張
- CRM 連携:Salesforce、HubSpot、Pipedrive、Zoho
- ICP に照らして見込み客を順位付けするAIベースのリードスコアリング
Apollo.io の価格
| プラン | 価格(年払い) | 年間クレジット |
|---|---|---|
| Free | $0 | 約900クレジット/年 |
| Basic | $49/ユーザー/月 | 30,000/年 |
| Professional | $79/ユーザー/月 | 48,000/年 |
| Organization | $119/ユーザー/月(最低3ユーザー) | 72,000/年 |
ひとつ注意点があります。Apollo の無料プランは、アクティブ利用100日後に1席に制限されます。
Apollo.io の長所と短所
| 長所 | 短所 |
|---|---|
| データベース型の代替を無料枠から試せる | フォーラムでは電話番号精度が「当たり外れがある」と言われがち |
| アウトバウンド向けのメールDBと営業支援機能を備える | 高度な機能はUIの学習コストがある |
| 組み込みの営業支援機能(シーケンス、ダイヤラー) | クレジット付与が時期によって変わり、予算管理がややわかりにくい |
| 価格が公開されていて透明性が高い | エンタープライズアカウント向けのデータ深度は ZoomInfo と異なる |
おすすめ: データベースと営業支援機能を1つのプラットフォームで使いたい、予算重視のチーム。
3. Lusha: 直通番号を素早く取れる、導入しやすい ZoomInfo 代替
Lusha は、LinkedIn や企業サイトを使いながら直通の携帯番号を探す営業担当者向けのツールです。大規模な導入作業を前提とせず、日常の見込み客調査に組み込みやすい点が特徴です。
Chrome 拡張は LinkedIn のプロフィールや企業ページで動作し、クリックひとつで連絡先情報を表示します。Lusha のクレジット制度は、表示する情報によって消費量が異なります。電話番号の表示は5クレジット、メールは1クレジット、両方で最大6クレジットです。以前に表示した連絡先は再表示が0クレジットなのも便利です。
主な機能
- LinkedIn と企業サイト上で即時に連絡先を確認できる Chrome 拡張
- メールと電話番号付きの見込み客リスト作成
- Salesforce、HubSpot、Outreach など6つの CRM 連携
- 7段階のデータ検証プロセス
- 購買シグナルを示すアカウントを見つけるための意図ベースデータ
Lusha の価格
| プラン | 価格 |
|---|---|
| Free | 約50クレジット/月 |
| Starter/Pro/Premium | 約$37〜$59/ユーザー/月(請求条件と地域で変動) |
| Scale | 要問い合わせ |
G2 では2026年の料金体系として、Free から Scale までが掲載されています。
Lusha の長所と短所
| 長所 | 短所 |
|---|---|
| Chrome拡張から短時間で使い始めやすい | 電話中心のリサーチではクレジット消費がかなり早い |
| 携帯番号を探す用途に対応 | ZoomInfo と比べると検索フィルターは弱め |
| シンプルで直感的なUI | 高度な機能は上位プランに閉じられている |
| 小規模チームでも導入しやすい価格帯 | GDPR 対応は規制当局の監視対象になったことがある(イタリアの Garante が2025年に調査を開始し、2025年末時点でも継続中) |
おすすめ: 重いプラットフォーム導入なしで、LinkedIn から素早く直通番号を探したい営業担当。
4. Cognism: 欧州市場で GDPR 対応を重視する場合の ZoomInfo 代替
Cognism は、営業活動が欧州/EMEA 中心、電話重視、あるいはコンプライアンスを重視する場合の候補です。2億件超の欧州連絡先と GDPR 対応を重視した製品方針により、米国中心のデータベースではカバーしにくい領域を補うとしています。
際立った機能は Diamond Data® です。これは電話認証済みの携帯番号で、Cognism は接続率を3倍にできるとしています。独立調査では、1,000件のモバイル連絡先を対象に、Cognism の認証済み番号は正しい相手につながる率が45%で、標準のモバイル番号は18%でした。コールドコールチームにとっては大きな差です。
主な機能
- ChatGPT 風の検索プロンプトを使える AI 搭載 Sales Companion
- 1,000万件超の電話認証済みモバイル連絡先
- 15地域にまたがる DNC リスト確認
- HubSpot、Salesforce、Salesloft、Outreach との連携
- Bombora ベースの intent data
- 役職がディレクター以上の95%を30日ごとに更新
Cognism の価格
Cognism は自己購入型の価格を公開していません。第三者推計では、プラットフォーム利用は年間15,000ドル以上で、Grow と Elevate の2つのパッケージがあるとされます。Elevate/Diamond には電話認証データと上位機能が含まれます。これらはあくまで目安として見てください。実際には個別見積もりが必要です。
Cognism の長所と短所
| 長所 | 短所 |
|---|---|
| 欧州市場のデータカバレッジを重視する場合の候補 | 無料枠も公開価格もない |
| GDPR 対応やDNC確認を重視した設計 | プレミアム価格で、非常に小規模なチームには不向き |
| 電話認証済みの携帯番号(Diamond Data) | 中堅〜エンタープライズ向け色が強い |
| intent data を含む |
おすすめ: EU/EMEA 市場向けに販売している、または認証済みモバイル番号と DNC 確認が必須の電話中心アウトバウンドチーム。
5. Hunter.io: メール特化の ZoomInfo 代替
Hunter.io は専門特化型の選択肢です。フルスタックの営業インテリジェンスプラットフォームを作るのではなく、ビジネスメールアドレスの発見と検証が主目的なら、Hunter はその一点をかなり高いレベルでこなします。
会社のドメインを入力すると、Hunter は公開ソースをクロールして、そのドメインに紐づくメールアドレスを返します。送信前のメール検証、スケジュールやトラッキング付きのコールドメールキャンペーン、Google Sheets アドオンによる一括検証も可能です。
主な機能
- Domain Search: 会社ドメインに紐づくすべてのメールを検索
- Email Finder: 特定人物のビジネスメールを見つける
- Email Verifier: アウトリーチ前にバウンス率を下げる
- スケジュールとトラッキング付きのコールドメールキャンペーン作成
- 一括検証用の Google Sheets アドオン
- 開発者向け API
Hunter.io の価格
| プラン | 価格(年払い) | クレジット |
|---|---|---|
| Free | $0 | 50クレジット/月、500受信者/シーケンス |
| Starter | $34/月 | より多くのクレジット、追加機能 |
| Growth | $104/月 | より高い処理量 |
| Scale | $209/月 | 最上位の自己購入プラン |
| Enterprise | 要問い合わせ | カスタム |
Hunter は1か月だけ契約して解約することもでき、年間契約の縛りがありません。ZoomInfo の複数年契約と比べ、短期間から費用を検証しやすい契約形態です。
Hunter.io の長所と短所
| 長所 | 短所 |
|---|---|
| メール精度と検証が優秀 | メール専用で、電話番号はない |
| 価格が公開されていて透明性が高い | intent data や firmographic フィルターがない |
| ひとつのことに集中した、わかりやすいツール | フル機能の営業プラットフォームが必要なチームには物足りない |
| 無料枠あり | ドメインベースの探索では、見えない意思決定者を取りこぼすことがある |
| 年間縛りなし |
おすすめ: 電話番号まで必要ないメール中心の営業で、フルプラットフォームの重さなしに、信頼できるメール探索と検証を求めるチーム。追加の連絡先情報を抽出するなら Thunderbit、電話番号なら Lusha/Cognism と組み合わせると相性が良いです。
6. Clay: waterfall 補完型の ZoomInfo 代替(フォーラムで人気)
Clay は、ユーザーフォーラムでも言及される waterfall 補完型の選択肢です。1つのデータベースに依存せず、各検索を複数の提供元へ順番に流す waterfall enrichment 方式を採用し、必要なデータが見つかるまで検索先を切り替えます。
たとえば、Apollo にメールがなければ Hunter、次に Clearbit、Lusha、さらに別の提供元へ進むようなワークフローを設計できます。Clay のデータマーケットプレイスには150以上の提供元があり、waterfall の条件を調整することで、コストとカバレッジのバランスを取りやすくなります。
その一方で、複雑さはあります。Clay は気軽な検索ツールというより、データワークフローを組むためのビルダーに近く、RevOps チームや GTM エンジニアに向いています。ただ電話番号を1件見つけたいだけの個人営業には、機能が過剰になる可能性があります。
主な機能
- 150以上のデータ提供元を使った waterfall 補完
- Salesforce と HubSpot の連携(ボタンひとつで連絡先データを更新)
- AI によるデータ補完と整形(Claygent)
- カスタムの見込み客開拓シーケンスを作るワークフロービルダー
- データ検索はクレジット制
Clay の価格
Clay の価格は2026年に大きく変わりました。公式価格ページでは、Actions(ワークフローステップ)と Data Credits(提供元検索)が分けられています。
| プラン | 価格 | データクレジット/月 | アクション/月 |
|---|---|---|---|
| Free | $0 | 100 | 500 |
| Launch | 約$185/月 | 2,500 | 15,000 |
| Growth | 約$495/月 | 6,000 | 40,000 |
| Enterprise | 要問い合わせ | カスタム | カスタム |
注意:古い記事では、Starter/Explorer/Pro を $149/$349/$800 としているものがまだあります。Clay 自身の2026年3月の価格メモで変更が確認されています。
Clay の長所と短所
| 長所 | 短所 |
|---|---|
| 複数ソースの waterfall によりデータカバレッジを広げやすい | シンプルなツールより学習コストが高い |
| ワークフローの設計自由度が高い | 使い込むほどクレジットとアクションのコストが膨らむ |
| CRM コネクタを利用できる | 単純なメール検索には過剰 |
| RevOps チーム向けの利用例が多い | GTM オペレーションを担う人が必要 |
おすすめ: できるだけ広くデータを取りにいき、補完ワークフローを自分で組める RevOps チームや GTM エンジニア。単にメールアドレスを探したいだけの個人営業には向きません。
日本市場向けの補足:Musubu(国産の B2B 企業データベース)
ここまでの6製品は、主に北米・欧州のデータに強みがあります。一方で、日本国内の見込み客を中心に開拓する場合は、国産の B2B 企業データベースも補完的な候補になります。ここでは上記の順位とは別に、日本市場向けの選択肢として Baseconnect の Musubu を紹介します。国内企業を対象に、企業情報に加えて求人・ニュース・イベントなどの動的シグナルを組み合わせ、条件に合う企業リストを作成できる点が特徴です。
主な機能
- 国内の企業データ(540万社超の企業と約200万件のキーパーソン情報)
- 業種、地域、企業規模などの条件による企業リストの作成
- 求人媒体やニュースリリースをもとにした事業シグナルの把握
- 自社リストへの名寄せ・企業情報付与(エンリッチメント)
- CSV エクスポート
Musubu の価格
- 30日間の無料トライアルあり(主要機能を試用可能)
- 有料プランはサブスクリプション型 — 最新の料金は Musubu 公式サイトを確認
Musubu の長所と短所
| 長所 | 短所 |
|---|---|
| 日本国内の企業に特化したカバレッジ | 北米・EU など海外の見込み客には不向き |
| 求人・ニュースなどの事業シグナルを併用できる | 個人の携帯直通番号など海外ツール型の連絡先取得とは設計が異なる |
| 無料トライアルで試してから判断できる | 用途は日本国内向けの企業開拓が中心 |
おすすめ: 日本国内の企業を対象に、国産データベースで企業リストと事業シグナルを整えたい営業・マーケティングチーム。海外市場の連絡先が必要な場合は、本稿の他ツールと組み合わせて使い分けます。
ZoomInfo 代替6選の比較表
次の表では、無料枠、開始価格、データ種別、地域、連携、主な用途、導入負荷を共通項目として整理します。メール精度は製品、対象セグメント、検証方法で変わるため、数値や評価は候補を絞るための目安として扱う必要があります。
| ツール | 無料枠 | 有料プランの開始価格 | メール精度(現実的な目安) | 電話データ | 米国 vs 国際対応 | CRM 連携 | 主な用途 | 導入しやすさ |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Thunderbit | 6ページ(試用で10) | 年払いで約$9/月 | ソースページの公開情報に依存 | ページ上の公開電話を抽出 | 多様なWebサイト、ニッチ/非米国向けにも利用 | Sheets/Excel/Airtable/Notion へ出力、API | ディレクトリ/イベント/サイトから生リードを抽出 | 比較的簡単 |
| Apollo.io | 月約75クレジット | 年払い $49/ユーザー/月 | 検証前で60〜80% | あり。ただしユーザー評価は割れる | 米国/グローバルで広範なDB | Salesforce、HubSpot、Pipedrive、Zoho | 予算重視のオールインワンDB+営業支援 | 中程度 |
| Lusha | 月約50クレジット | 約$37〜$59/ユーザー/月 | 検索用途では良好、信頼スコアあり | 直通番号の素早い検索が強い | 米国+グローバル | Salesforce、HubSpot、Outreach など | LinkedIn/企業サイトからの高速直通検索 | 簡単 |
| Cognism | なし | 約$15K+/年(要見積もり) | 認証済み/EMEA で強い | Diamond Data の電話認証モバイル | EMEA/EU+北米 | HubSpot、Salesforce、Salesloft、Outreach | GDPR に敏感な EU 向け、電話中心チーム | 中程度 |
| Hunter.io | 月50クレジット | $34/月(年払い) | メール検索/検証が強い | 電話機能なし | ドメイン/公開メール探索で世界対応 | Sheets、API、CRM ツール | メール特化の探索+検証 | 比較的簡単 |
| Clay | 月100データクレジット+500アクション | 約$185/月(Launch) | waterfall の提供元次第 | 選んだ提供元次第 | 提供元マーケットプレイス経由でグローバル | CRM 補完、HTTP API、webhooks | waterfall 補完+カスタム RevOps ワークフロー | 難しめ |
予算を優先する場合は、Thunderbit と Apollo の無料枠が比較候補になります。電話番号を重視する場合は Lusha と Cognism、複数ソースのカバレッジとワークフロー設計を重視する場合は Clay が候補です。最終判断では、自社の対象市場とデータ種別を使って精度、クレジット消費、連携方法を比較します。
2026年の価格を現実的に確認:これらの ZoomInfo 代替はいくらかかるのか

価格は ZoomInfo からの乗り換えを検討する主な理由の一つです。ここでは、各ツールの無料枠と開始価格を同じ項目で整理します。
| ツール | 無料枠 | 開始有料プラン | エンタープライズ / 補足 |
|---|---|---|---|
| ZoomInfo | なし | 約$15K/年(推定の入口価格) | 追加機能込みで$25K〜$40K超、複数年契約が一般的 |
| Thunderbit | 6ページ無料(試用で10) | 年払いで約$9/月(クレジット制) | 年間契約の縛りなし |
| Apollo.io | 月約75クレジット | $49/ユーザー/月(年払い) | 大規模向けにボリューム割引あり |
| Lusha | 月約50クレジット | 約$37〜$59/ユーザー/月 | 電話検索はクレジット消費型 |
| Cognism | 無料枠なし | 約$15K+/年(要見積もり) | プレミアムモバイルデータ |
| Hunter.io | 月50クレジット | $34/月(年払い) | メール専用、電話なし |
| Clay | 月100データクレジット+500アクション | 約$185/月(Launch) | waterfall 用クレジットは別途 |
本稿の価格条件で計算すると、3人チームが Apollo Basic を使う場合は年間約1,764ドルです。同じ3人が Thunderbit のスタータープランで軽くスクレイピングする場合は、利用量によって年間500ドル未満に収まる可能性があります。ZoomInfo は、交渉後に7,500〜13,000ドルと報告される例もありますが、席数、機能、契約期間によって見積もりは変わります。
ZoomInfo の価格は交渉できる?
はい。 Vendr のレポートによると、ZoomInfo は利用量、複数年契約、契約タイミングに応じて値引き交渉されることが多いです。フォーラムでは、初回見積もりの3万ドル超を9,000〜15,000ドルまで下げたという例も見られます。交渉のコツは次の通りです。
- 複数年契約に反対して、1年契約+更新オプションを求める
- 席数の柔軟性とクレジット繰り越しを交渉する
- 年間値上げの上限を設定してもらう(ZoomInfo 契約には5〜10%の年次値上げが入ることが多い)
- 四半期末に近いタイミングで交渉する
- Apollo、Cognism、Clay の見積もりを交渉材料にする
ただし、交渉後の見積もりでも、この一覧のセルフサービス型ツールより高くなる傾向があります。
データ精度への正直な期待値を持つ(完璧なツールはない)

B2B データツールで100%の精度を継続的に維持するのは困難です。ZoomInfo、Apollo、この一覧の他のツールでも、人の転職、企業再編、メールアドレスの廃止、電話番号の変更によってデータは劣化します。Apollo 自身のデータ劣化の解説では、項目によって年間22.5%〜70.3%の劣化があるとされ、よく引用される月次劣化率は約2.1%です。
カテゴリ全体の目安として、本稿では次の範囲を用います。
| データ種別 | 現実的な精度範囲 | ばらつく理由 |
|---|---|---|
| メールアドレス | 検証前で60〜80% | 転職、ドメイン変更、受信箱の廃止 |
| 携帯番号 / 直通番号 | 40〜70% | 番号移行、離職、公開ソースの少なさ |
| 企業の firmographic 情報 | 一般的に高め | 個人連絡先より変動が少ない |
Thunderbit の場合: Thunderbit はライブWebページから取得するため、結果は取得時点でページに公開されている情報に依存します。会社の「About Us」ページに現在のチームメンバーが掲載されていれば、その内容を取得対象にできます。一方、ページにない情報や公開されていないメールアドレスは取得できません。ページ自体の正確性も別途評価が必要です。
Clay の場合: Clay の waterfall 補完は、複数の提供元を順番に検索することでカバレッジを広げられます。ただし、ワークフロー設計が必要です。コストを抑えるには、全行へ一律に適用するのではなく、条件で絞ったリードに waterfall を実行する方法があります。
どのツールを使う場合でも、アウトバウンド送信前にメールを検証し、ベンダーが示す精度については、対象データ、期間、検証方法を照合することが重要です。
どの ZoomInfo 代替を選ぶべきか?
主な用途に合わせると、候補は次のように整理できます。
-
予算を抑えてニッチ市場を狙う: Thunderbit。見込み客がいる特定のWebサイト — ディレクトリ、イベントページ、団体サイト — から直接連絡先を抽出し、データベース契約なしで始められます。無料枠で対象サイトを試し、必要な項目を取得できるか検証できます。
-
メールシーケンスを使う大量アウトバウンド: Apollo.io。大規模なデータベースと営業支援機能を同じ環境で使いたいチームの候補です。無料プランで、データ範囲とワークフローが用途に合うか試せます。
-
モバイル番号を使ったコールドコール: Lusha(導入が簡単で検索が速い)か Cognism(認証済み番号+EU対応)。欧州市場では、必要な地域、DNC確認、番号精度を比較して選びます。
-
メールだけで営業する: Hunter.io。メール探索と検証に用途を絞りたいチームに向いています。あとから電話番号が必要になったら、Thunderbit や Lusha を追加する方法があります。
-
複数ソースからデータを補完する: Clay。複数の提供元を使い、waterfall ワークフローを設計・運用できるチーム向けです。
-
EU/GDPR に敏感な市場: Cognism。DNC確認や欧州向けデータの扱いを重視する場合の候補です。
実際には、主な用途ごとに2つか3つの候補を比較し、必要に応じて組み合わせます。たとえば、ニッチなサイトの抽出には Thunderbit、量のあるアウトバウンドには Apollo、メール検証には Hunter、電話番号には Lushaという役割分担が考えられます。最初から複数製品を契約するのではなく、対象市場、必要項目、月間件数、出力先を決めて試用結果を比較すると選びやすくなります。
5桁の年間契約を結ぶ前にWebページからのリード抽出を試したい場合は、Thunderbit の無料枠で、実際に利用するサイトから必要な項目を取得できるか検証できます。
より良いリード抽出のために AI Web Scraper を試す Get Started Free
よくある質問
1. ZoomInfo の最も安い代替は何ですか?
Apollo.io の無料枠と Thunderbit の無料枠は、費用を抑えて試せる候補です。有料プランでは、Hunter.io は年契約なしで月額34ドルから、Thunderbit のスタータープランは年払いで月額約9ドルです。必要なクレジット数や取得対象が異なるため、月額だけでなく用途ごとの総費用を比較します。
2. 小規模チームに ZoomInfo は見合いますか?
5人未満のチームでは、年間15,000ドル超の ZoomInfo を導入する前に、必要な機能と利用量を整理する必要があります。Apollo、Lusha、Hunter、Thunderbit などで目的を満たせる場合は、費用を抑えられる可能性があります。ZoomInfo は、企業規模の firmographic フィルター、intent data、深い CRM 連携が必要なケースの候補です。
3. ZoomInfo の価格は交渉できますか?
はい。購入者の報告では、3万ドル超の初回見積もりを9,000〜15,000ドルまで下げた例があります。複数年契約を避ける、席数の柔軟性とクレジット繰り越しを求める、年間値上げの上限を設定する、Apollo、Cognism、Clay の競合見積もりを用意するといった交渉方法が挙げられます。
4. どの ZoomInfo 代替が電話番号に強いですか?
Cognism(Diamond Data® の電話認証番号)と Lusha は、モバイル番号を重視する場合の候補です。本稿で参照した1,000件の比較では、Cognism の認証済み番号が正しい相手につながった割合は45%、標準モバイルデータは18%とされています。対象地域や検証方法によって結果が変わるため、自社の市場で比較する必要があります。
5. リード獲得では、Webスクレイピングと連絡先データベースはどう違いますか?
データベースは、多数の連絡先から役職や企業属性で候補を絞る用途に向いています。Thunderbit のようなスクレイピングツールは、特定のディレクトリやイベントページなど、取得元が分かっている場合に公開情報を表へまとめる用途に向いています。両方を組み合わせる場合は、Thunderbit で対象サイトからリストを作り、Apollo や Hunter で補完・検証する方法があります。
さらに詳しく


