ウェブサイトのデータをGoogleスプレッドシートへ取り込む業務では、関数やXPathの設定に時間がかかったり、コピー&ペーストが繰り返し発生したりします。営業、マーケティング、オペレーションの各部門がウェブ上の情報を必要としていても、データエンジニアが常に支援できるとは限りません。自分自身、現場でチームが非構造化データに手を焼く様子を何度も見てきました。また、別の部署ではGoogleスプレッドシートでダッシュボードを作り始めているものの、元データの収集と更新が追いつかないこともあります。現在は、ノーコードツールを使うことで、プログラミングや複雑な表計算の知識がなくても、この作業を進めやすくなっています。
本記事では、ウェブサイトのデータをGoogleスプレッドシートに取り込む利点、標準関数を使う方法との違い、Thunderbitによる設定からエクスポートまでの手順を解説します。営業リスト、競合情報、商品データなどをシートで整理したい担当者が、取得項目を決め、結果を検証し、定期更新へつなげるまでの流れを紹介します。
ウェブサイトのデータをGoogleスプレッドシートに取り込む理由:可視化・分析への活用
AIであらゆるウェブサイトからデータを抽出 Get Started Free
Googleスプレッドシートは、表計算だけでなく、データの共有、共同編集、可視化にも利用できます。利用規模を示すデータとして、世界中で4,200万人以上が毎日使い、アメリカの中小企業の半数以上がExcelよりGoogleスプレッドシートを選び、87%のユーザーが毎週コラボ機能を使っているとされています。ただし、これらの数値は集計対象や調査時点によって変わる可能性があります。
ウェブサイトから取得したデータをシートの更新フローに組み込むと、価格、リード、レビュー、トレンドの変化を追うダッシュボードを作成できます。たとえば、営業ではディレクトリから取得したリードの整理、マーケティングでは競合価格やレビューの比較、オペレーションではベンダー在庫の集約に活用できます。取得条件と更新頻度を決めておけば、古いExcelファイルのメール共有や、レポート作成の都度IT部門へ依頼する作業を減らせます。
ウェブデータをGoogleスプレッドシートに集約する目的は、収集自体ではなく、担当者が同じデータを参照し、次の対応を判断しやすくすることです。取得元、更新日時、抽出条件も記録しておくと、数値の変化を検証しやすくなります。
従来の方法でウェブサイトのデータをGoogleスプレッドシートに取り込む:長所と短所
Googleスプレッドシートには、ウェブ上のデータを取得するための標準インポート関数があります。静的なページや公開データには便利ですが、対象ページの構造や更新方法によっては設定と保守に手間がかかります。主な関数と用途を整理すると、次のとおりです。
| 関数 | 機能 | 強み | 主な制限 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| IMPORTXML | XPathでXML/HTMLから要素を抽出 | 構造化HTMLから特定要素を抽出可能 | XPathの知識が必要、HTML構造の変更時は参照先の見直しが必要、動的コンテンツ(JavaScript)には原則非対応、Google側の取得制限あり | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| IMPORTHTML | ウェブページのやリスト全体を取得
これらの関数は静的ページや公開データに向いています。一方、JavaScriptで生成されるページ、ログインが必要なサイト、ページネーションのある画面では、標準関数だけでは取得できない場合があります。また、XPathやページ構造が変わると式の修正が必要です。Google側の利用制限やクォータの影響もあるため、定期運用ではエラーの記録と取得結果の点検が欠かせません。 標準関数は対象が明確な小規模の取得には有効ですが、動的ページや複数ページを継続的に扱う場合は、保守工数を含めて別の方法と比較する必要があります。 ThunderbitでウェブデータをGoogleスプレッドシートに取り込む方法Thunderbitは、ウェブページ上の情報を抽出して表形式に整理するAI搭載のChrome拡張機能です。コードや関数、ブラウザの「要素の検証」を使わずに設定できるため、営業、マーケティング、オペレーションなど、非エンジニアが小規模なデータ取得を始めたい場面に向いています。 Thunderbitの主な特長は次のとおりです。
営業リスト作成、商品情報の整理、競合価格の定期比較など、抽出項目と出力先が明確な業務で使いやすい設計です。一方、対象サイトの利用規約、著作権、個人情報、アクセス頻度を事前に検討し、抽出結果を担当者が検証する運用が必要です。 実践ガイド:ThunderbitでウェブサイトのデータをGoogleスプレッドシートに取り込む手順ここからは、取得対象を開き、抽出項目を設定し、結果をGoogleスプレッドシートへ出力するまでの手順を説明します。小規模なページであれば5分以内を目安に試せますが、所要時間はページ構成、取得項目数、ログインの有無によって異なります。 1. Thunderbit Chrome拡張機能をインストールThunderbit Chrome拡張ダウンロードページにアクセスし、ブラウザに追加します。無料アカウントでは、現行の無料枠として6ページまでスクレイピングできます。まず対象ページと取得項目を限定し、出力結果を試す用途に利用できます。利用上限はプラン改定によって変わる場合があります。 2. 取得したいウェブサイトにアクセス商品一覧、企業ディレクトリ、リードデータベースなど、取得したいページを開きます。ログインが必要な場合は、利用権限のあるアカウントでログインします。Thunderbitの「ブラウザモード」では、対象サイトの構成、権限、利用規約で許可される範囲に応じて、ログイン後のページも抽出できます。 3. Thunderbitを起動し、AIフィールド提案を利用ブラウザのThunderbitアイコンをクリックして「AIフィールド提案」を選びます。Thunderbitがページを解析し、抽出候補となるカラムを提案します。たとえば求人サイトでは、「職種」「会社名」「勤務地」「応募リンク」などが候補になります。提案内容はページ構造によって異なるため、目的に合わせてカラム名を変更し、不要な列の削除や必要な列の追加を行います。 4. 自然言語プロンプトでカスタマイズ(任意)特定の情報だけを取得したい場合は、「各求人の会社名、職種、メールアドレスを抽出」のように指定します。ThunderbitのAIが指示をもとに抽出設定の候補を作成します。実行前後のプレビューで、必要な項目が取得できているか、メールアドレスなどの個人情報を業務目的に沿って扱えるかを点検します。 5. 「スクレイピング開始」をクリックして抽出「スクレイピング開始」をクリックすると、設定したフィールドに沿ってデータが抽出されます。ページ構成と利用設定に応じて、ページネーションやサブページも処理できます。プレビューで欠損、重複、列ずれを確かめ、必要に応じてカラムの調整や「フィールド改善」を行います。 6. Googleスプレッドシートに直接エクスポート「Googleスプレッドシートにエクスポート」をクリックします。初回はGoogleアカウントとの連携と権限設定が必要です。連携後は、対応する新規・既存のシートへデータを送信できます。カラム名と各行の対応を見直し、ウェブサイト上の1件がシート上の1レコードとして正しく出力されているかを確かめます。 トラブルシューティングのコツ
詳しくはThunderbitドキュメントもご覧ください。 自然言語プロンプトで抽出項目を設定する
Thunderbitの自然言語プロンプト機能では、専門的なセレクタを記述せずに、取得したい項目を文章で指定できます。たとえば「このページの商品名と価格を抽出」と入力すると、AIが指示をもとに抽出設定を作成します。 営業チームでは「このディレクトリから会社名とメールアドレスを取得」、マーケティングでは「競合の価格と評価をまとめて取得」など、業務で必要な列を指定できます。これにより、XPathを使わずに抽出条件を作成できます。ただし、連絡先データの利用目的や対象サイトの規約は、取得前に整理しておく必要があります。 Thunderbitは30以上の言語による指示に対応しています。プロンプトの解釈や抽出精度はページと指示内容によって異なるため、期待した列が得られない場合は、指示を具体化するか「フィールド改善」で設定を調整し、元ページと結果を照合します。
データの自動更新:ウェブサイトからGoogleスプレッドシートへの定期スクレイピングGoogleスプレッドシートのデータを毎日または毎週更新したい場合は、Thunderbitのスケジュールスクレイパー機能を利用できます。設定した実行条件に基づいて、対象ページの取得と出力を定期化する機能です。 設定手順は次のとおりです。
価格監視、リードリストの更新、ニュースの定期追跡などに利用できます。実行頻度は、業務上必要な更新間隔だけでなく、対象サイトの利用規約とサーバー負荷も踏まえて決めます。初回実行後は、更新日時、件数、欠損の有無を記録しておくと、次回以降の異常を見つけやすくなります。 AIプロンプトでGoogleスプレッドシート向けのデータを整理・加工するThunderbitの「フィールドAIプロンプト」機能では、データの抽出時に、出力形式や分類条件を列ごとに指定できます。後処理を減らしたい場合に利用できますが、AIによる変換結果は元データと照合する必要があります。 各カラムには、次のような指示を設定できます。
この設定により、生データをそのまま出力するだけでなく、分析に使う形式へ整えてGoogleスプレッドシートに取り込めます。たとえばソフトウェアディレクトリを取得する場合、業種、規模、口コミの傾向などのタグを追加できます。分類基準は事前に定義し、同じ条件で再現できるかを検証します。 整形やタグ付けが期待どおりに機能すれば、シート上の後処理を減らし、分析や意思決定に使う時間を確保しやすくなります。誤分類や欠損が業務判断に影響する項目は、担当者が元データを参照できる状態にしておくことが重要です。 Thunderbitと従来手法の比較:用途に応じた選び方導入方法を比較する際は、設定時間だけでなく、対象ページ、必要なカスタマイズ、保守担当者、更新頻度も含めて判断します。
静的なテーブルを1つ取得するだけなら、IMPORTHTMLが適しています。動的ページ、複数ページ、定期更新をノーコードで試したい場合は、Thunderbitが候補になります。一方、高度な処理条件、独自システムとの連携、大規模な運用が必要な場合は、スクリプトやAPIを含めて比較する必要があります。 まとめ:ウェブデータ収集から業務判断までの流れを整えるウェブサイトのデータをGoogleスプレッドシートへ取り込む方法は、標準関数、スクリプト、ノーコードツールなど複数あります。Thunderbitは、抽出項目を画面上で設定し、取得結果を共同編集できるシートへ出力したい担当者に向いています。導入効果は対象ページ、データ量、更新頻度、社内の確認体制によって異なります。 要点は次のとおりです。
対象サイトの利用規約、著作権、個人情報、アクセス頻度を整理したうえで、まずは用途が明確な1ページを使って抽出精度と出力形式を試すのが現実的です。利用できると判断した場合は、Thunderbitをダウンロードし、対象ページや更新範囲を段階的に広げられます。 ウェブスクレイピング、データ自動化、業務効率化の具体例は、Thunderbitブログでも紹介しています。自社の用途に近い手順を選び、必要な取得項目と判断基準を整理する際に活用できます。 よくある質問(FAQ)1. Thunderbitでは、どのようなウェブサイトのデータをGoogleスプレッドシートに取り込めますか? 2. コードや数式の知識は必要ですか? 3. データの自動更新や定期スクレイピングはできますか? 4. データの整形やタグ付け、翻訳なども自動化できますか? 5. Thunderbitの料金体系はどうなっていますか?無料で使えますか? 対象サイトの規約と取得するデータの用途を整理したうえで、まず1ページの抽出精度と出力形式を試す場合は、今すぐThunderbitをお試しください。結果が業務要件を満たすことを確かめてから、定期実行や対象範囲の拡大を検討できます。
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