2025年に成果を出すために知っておきたい営業統計40選

最終更新日:May 28, 2025

正直なところ、2025年の営業現場は、もう根性やトーク力、メールの数だけで勝負が決まる時代じゃありません。今はデータとテクノロジーが主役で、買い手が完全に主導権を握っています。SaaSや自動化の現場で長年やってきた私が断言できるのは、強い営業チームほど勘や経験だけに頼らず、数字をもとに戦略を立てて、柔軟にやり方を変え、ライバルよりも高い成果を出しているということ。営業リーダーも現場の営業も、数字好きなスプレッドシート愛好家も、この40の営業統計データを活用すれば、目標達成や2025年の戦略強化にきっと役立ちます。

今年、本当に成果を左右するのは何なのか?さっそく数字で見ていきましょう。言い訳は後回しでOKです。

2025年に全営業チームが押さえておきたい主要営業統計10選

まずは、営業戦略や会議、パイプラインレビューの指針になる重要なデータからご紹介します。

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  1. 2024年第4四半期時点で、営業目標の達成率は平均43%。 ()

    ポイント:多くのチームが目標未達。目標設定だけでなく、アプローチ自体の見直しが必要です。

  2. B2Bリードのうち、実際に成約に至るのは1〜2%だけ。 ()

    ポイント:リード獲得だけでなく、育成にも力を入れましょう。

  3. B2B営業の平均成約率は約20%。 ()

    ポイント:5件中4件は失注。見込み客の選定と提案力の強化がカギです。

  4. 営業の80%は5〜12回のフォローアップが必要。 ()

    ポイント:粘り強さが必須条件。

  5. B2Bバイヤーの83%がメールでの連絡を希望。 ()

    ポイント:メールは今も主流。ただし、パーソナライズが重要です。

  6. 営業サイクルは5年前より25%長期化し、1案件あたり7〜10人の意思決定者が関与。 ()

    ポイント:忍耐力と合意形成がますます重要に。

  7. 営業リーダーの81%がAIの導入で営業成果が向上すると考えている。 ()

    ポイント:AI活用はもはや必須。

  8. コールドコールから商談につながる確率はわずか2%。 ()

    ポイント:コールドコール単独では厳しい。メールやSNSとの組み合わせが効果的です。

  9. B2Bバイヤーの76%が個別対応や最適な提案を期待。 ()

    ポイント:パーソナライズは必須条件。

営業ファネル統計:成約の分かれ道

多くの営業チームはファネルの入口ばかりに目が行きがちですが、実はどの段階も大事で、意外なところで大きなロスが発生しています。

各ファネル段階のコンバージョン率

b2b-sales-funnel.png

  • リード→マーケティング適格リード(MQL): 15〜20%

    すべてのリードが良質とは限りません。量より質を重視しましょう。

  • MQL→営業適格リード(SQL): 40〜60%

    マーケと営業の連携が成果を左右します。

  • 商談→成約: 17〜20%

    提案段階が最大の壁。5件中4件は失注します。 ()

業界別トップチームのベンチマーク

  • ソフトウェア営業チーム: 成約率約22%
  • バイオテック営業チーム: 成約率約15%
    自社業界の基準を把握し、現実的な目標設定を心がけましょう。

ファネルのボトルネックと対策

  • 最初の営業接触で購入に至らない見込み客は98%。

    しつこくせず、複数チャネルで丁寧に育成を。

  • リードの50%は適格だが、まだ購入準備ができていない。

    リードナーチャリングで、33%低コストで50%多くの成約見込みリードを創出。 ()

  • 営業サイクルは長期化傾向: B2B営業プロセスは5年前より25%長くなっています。

    パイプラインの進捗を見える化し、停滞ポイントを特定しましょう。

B2B営業統計:ビジネス環境を変えるトレンド

B2B営業の現場は、まるでSNSのトレンド並みに変化が激しい世界。買い手は情報に強く、デジタル化が進み、要求もどんどん高まっています。

2025年のB2Bバイヤー行動

  • 見込み客の96%が営業と話す前に自分で情報収集を行う。

    自社サイトやコンテンツの質が、コールドアプローチ以上に重要です。

  • バイヤージャーニーの70%は営業担当と接触する前に完了している。

    買い手が調べている場所に自社も存在しましょう。

  • B2Bバイヤーの75%が営業担当を介さない購買体験を希望。

    セルフサービスが新常識。買い手が自分で進められる仕組みを用意しましょう。 ()

  • バイヤーは平均10のチャネルを使って情報収集。

    オムニチャネル対応は必須です。

B2B営業サイクルの長期化と複雑化

  • 営業サイクルの平均期間は2019年比で25%増加。
  • 1案件あたり7〜10人の意思決定者が関与。
  • 大口案件の75%でRFPや複数見積もりなどの正式なプロセスが実施される。
    合意形成力と粘り強さがますます重要に。

フォローアップ統計:粘り強さが成果を生む

昔は「フォローアップ=様子伺い」くらいに思っていましたが、実際は競合より長く粘ることが勝敗を分けます。多くの営業が早々に諦めてしまうのが現実です。

何回のフォローアップが必要?

  • 初回接触で成約に至るのはわずか2%。
  • 営業の80%は5〜12回のフォローアップが必要。
  • 44%の営業担当者は1回のフォローで諦めてしまう。
  • 92%は4回以内で断念するが、実際は5回目以降で80%の成約が生まれる。
  • 6回目の電話で93%のリードに接触できている。 ()

ポイント:成果はフォローアップの継続にあり。仕組み化が大切です。

フォローアップのタイミングとチャネル活用

  • リードへの5分以内の対応でエンゲージメント率が9倍に。

  • 最適な架電タイミング:午前11時前後、午後4〜5時。

  • メールは3通目までが最も返信率が高い(約9.2%)。

    3通を超えると返信率は20%低下。やりすぎ注意。

  • 1リードあたり平均10.6回のアプローチ(電話+メール)。

  • 電話・ボイスメール・メールの組み合わせで反応率が2倍に。 ()

メール・電話アプローチ:2025年の実態

私もコールドメールをたくさん送り、逆にコールドコールもたくさん受けてきました(車の延長保証の営業さん、ありがとう)。2025年に本当に効果があるのは?

メールアプローチ統計

  • コールドメールの平均開封率:20〜28%(前年は36%)。
  • 平均返信率:5.1%。
  • 件名をパーソナライズすると開封率が50%アップ。
  • 100文字未満のメールは返信率がやや高い。
  • 最適な送信タイミング:水曜午前7〜11時。
  • ROI:メールマーケティング1ドル投資で36ドルの収益。
  • バイヤーの83%がメールでのアプローチを好む。 ()

ポイント:短く、個別化し、タイミングを意識しましょう。

電話アプローチ統計

  • コールドコールから商談につながるのは2%のみ。
  • 80%以上のコールドコールは留守電に。
  • 87%が知らない番号からの電話に出ない。
  • 1人の見込み客とつながるには平均18回の架電が必要。
  • 営業担当者の1日の15%は留守電対応に費やされる。
  • 留守電の返信率は5%未満。
  • 82%のバイヤーは、複数回の接触(コールドコール含む)後に商談を受け入れている。
  • 成約リードの93%は6回目の架電で接触。
  • 最適な架電タイミング:午前11〜12時、午後4〜5時。 ()

ポイント:コールドコールは根気勝負。タイミングと継続が成果を生みます。

営業テクノロジーとAI:データドリブンの強み

自動化ツールの開発に関わってきた私としては、営業テックの進化にはワクワクしますが、ツールが多すぎて混乱することも正直あります。

営業チームにおけるAI活用状況

  • 営業リーダーの81%がAIで営業成果が向上すると回答。
  • 63%がAI導入で競争力が高まると実感。
  • 2024年末時点で、B2B営業組織の19%が生成AIを導入、23%が試験運用中。
  • セルフサービス型デジタルツールを提供する営業チームは、目標達成率が47%高い。
  • 営業担当者の66%がAIで顧客理解が深まると回答。 ()

ポイント:AIは流行ではなく、実際に成果を出しています。

営業テックスタック:多すぎ?ちょうどいい?

  • 従業員10人以上の企業の91%がCRMを導入。
  • CRM活用で生産性34%向上、売上29%増加。
  • 45%の営業担当者がツールの多さに負担を感じている。
  • 営業リーダーの4人に1人が「ツールが多すぎる」と認識。
  • トップ営業は平均より18%多くCRMを更新している。 ()

ポイント:ツールは厳選し、使いこなすことが大切です。

営業チームの成果:目標、課題、成功の実態

目標達成を祝うチームもあれば、苦戦するチームも。数字は年々厳しさを増しています。

目標達成率と営業担当者のパフォーマンス

  • 2024年第4四半期の平均目標達成率は約43%。
  • B2B営業担当者の最大70%が2024年の目標未達。
  • 2024年の目標設定は前年より平均37%高い。
  • チーム全体で年間目標達成に自信がある営業は28%のみ。
  • 役職別の中央値:
    • アカウントマネージャー:50%
    • SDR:53%
    • ミッドマーケットAE:40%
    • エンタープライズAE:38%
  • 58%の企業が意図的に高めの目標を設定している。 ()

ポイント:目標は上昇、達成率は低下。現実的な目標設定とサポート体制の見直しを。

営業担当者の課題とニーズ

  • 61%のマーケ・営業担当者が「リード獲得」が最大の課題と回答。
  • 63%の企業がアウトバウンド営業に大きな課題を感じている。
  • 48%の営業が顧客へのROIや価値訴求に苦戦。
  • 営業活動に費やす時間は全体の28〜33%のみ。
  • 40%の営業チームが「オンボーディングやスキル習得の長期化」がパフォーマンス低下の要因と回答。 ()

ポイント:事務作業を減らし、営業活動と教育に注力を。

バイヤーの志向:現代の顧客が求めるもの

今のバイヤーは情報に敏感で、待たされるのが苦手、画一的な提案には反応しません。顧客のニーズに応えなければ、他社に取られてしまいます。

好まれるコミュニケーションチャネル

  • B2Bバイヤーの83%がメールを希望。
  • 49%が電話にも前向き。
  • 24%がリアルタイムメッセージ(チャットやアプリ)を歓迎。
  • バイヤーは平均10チャネルを活用。
  • ミレニアル世代の65%、Z世代の61%がデジタルでのやり取りを好む。 ()

ポイント:オムニチャネル対応は必須。顧客に選択肢を提供しましょう。

パーソナライズの重要性

  • B2Bバイヤーの76%が個別対応を期待。
  • 86%が「自社の課題を理解してくれるベンダーから購入したい」と回答。
  • 59%は「多くの営業がそれをできていない」と感じている。
  • 84%が「信頼できるアドバイザー的な営業」を求めている。
  • 件名をパーソナライズすると開封率が50%向上。
  • 90%が「信頼できるブランド」とのやり取りを重視。
  • 44%は「ベンダーの提案より中立的な情報やアナリストの意見」を信頼。 ()

ポイント:パーソナライズしなければ選ばれません。顧客は「理解されている」と感じたいのです。

まとめ:2025年の営業戦略に活かすべきポイント

次回の営業会議でぜひ共有したい、もしくは本気の人は腕にタトゥーしてもいい(?)くらい大事なポイントをまとめます。

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  • ファネル重視: ごく一部のリードしか成約しません。各段階での育成・選別・進捗管理が重要です。
  • 粘り勝ち: 5回以上の接触で成約が生まれます。フォローアップの仕組み化を。
  • オムニチャネル必須: バイヤーは10以上のチャネルを使い分けます。メール中心に、電話・チャット・SNSも活用を。
  • パーソナライズが力: 顧客は「売り込まれる」のではなく「理解されたい」。すべての接点で個別対応を。
  • テクノロジーとAIは必須: CRMや自動化、AIは生産性と洞察のために不可欠。ただしツールの使いすぎには注意。
  • 目標設定の現実: 目標は上昇、達成率は低下。オンボーディングやサポート体制の強化を。
  • バイヤー主導: 顧客は営業と話す前に情報収集を終えています。コンテンツやセルフサービスの充実を。
  • トップ営業の共通点: コンサル型・粘り強さ・テクノロジー活用・学び続ける姿勢。スクリプトだけでなく習慣を真似しましょう。

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参考・出典

2025年の営業を形作るデータやトレンドをさらに深掘りしたい方はこちら:

また、営業自動化やAI活用の最新事例はでもご紹介しています:

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Shuai Guan
Shuai Guan
Co-founder/CEO @ Thunderbit. Passionate about cross section of AI and Automation. He's a big advocate of automation and loves making it more accessible to everyone. Beyond tech, he channels his creativity through a passion for photography, capturing stories one picture at a time.
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