Playwrightを使ったウェブスクレイピング入門ガイド

最終更新日:January 8, 2026

インターネット上のデータは毎日ものすごい勢いで増えていて、今や企業は競合の価格チェックや商品トレンドの把握、大規模なリードリスト作成など、ウェブデータをこれまで以上にフル活用しています。実際、世界のウェブスクレイピング市場は2023年に約50億ドルだったのが、2032年には1,440億ドル規模まで成長すると予想されています()。なぜここまで注目されているのか?それは、必要なときに必要なデータを手に入れることが、ビジネスの勝敗を分けるからです。実際、競合価格をスクレイピングしただけで売上が4%アップした企業や、地域ごとのウェブデータを活用して海外事業を倍増させたケースもあります。

web-data-intelligence-market-analysis.png

ただ、今のウェブサイトは昔みたいな静的ページじゃなくて、JavaScriptや動的コンテンツ、インタラクティブな機能が満載の“ミニアプリ”みたいなもの。昔ながらのスクレイパーじゃ太刀打ちできません。そこで登場するのがplaywrightを使ったウェブスクレイピング。playwrightは、まるで本物のユーザーのようにウェブサイトとやり取りできるブラウザ自動化ツールで、複雑で動的なサイトからもデータを抜き出せます。この記事では、playwrightを使ったウェブスクレイピングの基本から始め方、さらにのようなAI搭載ツールと組み合わせてデータ活用を最大化する方法まで、分かりやすく紹介します。

Playwrightウェブスクレイピングって何?

まずは基本から。playwrightはMicrosoftが開発したオープンソースのブラウザ自動化フレームワーク。Chrome、Firefox、Safariなど複数のブラウザをリモート操作できる“万能リモコン”みたいな存在です。playwrightを使えば、実際のブラウザを立ち上げてウェブサイトにアクセスしたり、ボタンをクリックしたり、フォーム入力やスクロール、そしてJavaScriptで動的に表示されるデータの抽出まで全部できます()。

ブラウザベースのスクレイピング(playwrightのようなもの)は、昔ながらのHTTPベースのスクレイピングとは違います。従来型はHTMLだけを取得するので、JavaScriptでデータが読み込まれるサイトだと空っぽのページしか取れません。でもplaywrightなら、実際のブラウザを動かして全スクリプトを実行するので、人間と同じように完全に表示されたページからデータをゲットできます()。

playwrightウェブスクレイピングが活躍する場面は? 最新のインタラクティブなウェブサイトからデータを取りたい人なら誰でもおすすめ。たとえば営業チームがディレクトリやLinkedInからリードを集めたり、マーケチームが競合サイトを監視したり、ECチームが価格や在庫を追跡したり、リサーチャーが公開データを集めたりと、幅広く使えます。もし従来のスクレイパーで空欄ばかりのデータしか取れなかった経験があるなら、playwrightが頼れる味方になります。

ビジネスでのplaywrightウェブスクレイピングの重要性

ポイントは、playwrightを使うことで今まで取れなかったデータにもアクセスできるようになること。実際のブラウザ操作を自動化することで、JavaScript依存のサイトやログインが必要なページ、インタラクティブな機能があるサイトからも情報を抜き出せます。 playwright-web-scraping-overview.png

具体的なビジネス活用例はこちら:

部門ウェブスクレイピングの用途メリット・成果
営業ビジネスディレクトリやLinkedInからリードを収集より多く・新鮮なリードリスト、営業パイプラインの加速
マーケティング競合サイトの価格・新商品・コンテンツを監視リアルタイムなインサイト、迅速な戦略修正
EC運用競合価格の追跡、マーケットプレイスの商品情報取得柔軟な価格戦略、商品・在庫判断の最適化
リサーチ・BI公開データ(SNS、金融、行政など)の集約タイムリーな分析・レポートによる意思決定の質向上

実際、を実現したり、ECチームの中にはした事例もあります。

playwrightのセットアップ方法:最初の一歩

playwrightの導入は意外とカンタン。プログラミング初心者でも始めやすいのが魅力です。

1. プログラミング言語の準備

playwrightはNode.js(JavaScript/TypeScript)Python(他にもJavaや.NET対応)で動きます。Node.jsかPython(バージョン3.8以上)をインストールしましょう()。

2. playwrightのインストール

  • Node.jsの場合:
    1npm init -y
    2npm install playwright
    3npx playwright install
  • Pythonの場合:
    1pip install playwright
    2python -m playwright install

3. インストール確認

動作確認用の簡単なスクリプトを実行してみましょう。Pythonの例:

1from playwright.sync_api import sync_playwright
2with sync_playwright() as p:
3    browser = p.chromium.launch(headless=True)
4    page = browser.new_page()
5    page.goto("https://example.com")
6    print(page.title())
7    browser.close()

「Example Domain」と表示されればOK!

4. トラブルシューティング

ブラウザが見つからない、権限やネットワークの問題が出たら、もう一度インストールコマンドを実行するか、をチェック。大抵のトラブルはGoogle検索とちょっとした根気で解決できます。

playwrightで動的ページを操作&データ抽出

ここからがplaywrightの本領発揮。従来のスクレイパーと違い、playwrightは人間のようにページとやり取りできます:

  • ページ移動: page.goto("https://...")
  • コンテンツの待機: page.wait_for_selector(".product-item")
  • ボタンやリンクのクリック: page.click(".pagination-next")
  • フォームへの入力: page.fill("input[name='q']", "laptop")
  • スクロール: page.evaluate("window.scrollBy(0, document.body.scrollHeight)")
  • ドロップダウン選択: page.select_option("select#element", "value")
  • カスタムJavaScript実行: page.evaluate("return window.someValue")

なぜこれが大事かというと、今のサイトはクリックやドロップダウン、無限スクロールの裏にデータを隠していることが多いから。playwrightなら、こうしたユーザー操作を再現して、インタラクション後に表示されるデータもきっちり取得できます()。

商品リストのスクレイピング例

1# playwrightによるスクレイピングのサンプル
2page.goto("https://example.com/products")
3page.wait_for_selector(".product-item")
4names = page.locator(".product-name").all_text_contents()
5prices = page.locator(".price").all_text_contents()

「次へ」ボタンをクリックしてページ送りし、繰り返しデータを取得することもできます。

効率化のコツ:マルチタブ・マルチセッションで高速スクレイピング

1つのタブで順番に処理するのは小規模なら十分ですが、何百・何千ページもスクレイピングしたいときは?playwrightはマルチタブ・マルチセッションに対応していて、複数のブラウザコンテキストやページを同時に開いてデータ収集を一気に高速化できます()。

やり方: Node.jsならPromise.allで複数のpage.goto()を並列実行、Pythonならasync APIとasyncio.gatherを使います。

ベストプラクティス:

  • CPUコア1つあたり3〜5ブラウザからスタート
  • セマフォで同時実行数をコントロールして、PCやターゲットサイトへの負荷を抑える
  • CPU・メモリ使用量をしっかり監視
  • 適度な遅延やランダム化でボット検知を回避

シングルタブ vs. マルチタブ比較表

モード処理速度複雑さ検知リスク
シングルタブ遅い(1件ずつ)シンプル低い
マルチタブ3〜5倍以上高速やや複雑(非同期)過度な並列は中程度

多くのビジネス用途では、数タブの並列処理がスピードと安全性のバランスに優れています。

API制限や動的コンテンツへの対応テク

今のウェブサイトはAPIのレート制限やAJAXによるデータ読み込み、無限スクロール、CAPTCHAなどいろんな壁があります。playwrightなら、こうした課題にも柔軟に対応できます:

  • 要素の出現待ち: wait_for_selectorで必要なデータが表示されるまで待機
  • ネットワークアイドル待ち: wait_for_load_state("networkidle")で全リクエスト完了を確認
  • 無限スクロール対応: スクロール操作を繰り返し、新しいコンテンツの読み込みを待つ
  • リトライ処理: レート制限やブロック時は間隔を空けて再試行
  • ユーザーエージェントやプロキシのローテーション: 実ユーザーを装い、IPブロックを回避

トラブルシュートのポイント:

  • データが空?待機処理を追加・調整
  • ページによって動作が違う?CAPTCHAやレイアウト変更をチェック
  • ブロックされた?速度を落とす、IPやヘッダーを変える

playwrightとThunderbitの連携活用

ここからはさらに便利な使い方を紹介。はAIを活用したウェブスクレイピング用Chrome拡張で、ボタン一つでデータ抽出ができます。ページを開いて「AIでフィールドを提案」をクリックするだけで、ThunderbitのAIが抽出すべきデータを自動判別。コーディングは一切不要です。

Thunderbitとplaywrightの使い分け・連携例

  • 非エンジニア向け: Thunderbitなら営業・マーケ・EC担当者もすぐにデータ取得OK
  • 開発者向け: playwrightは大規模・複雑・システム連携が必要な場合に最適。Thunderbitは手早く・柔軟にAIで抽出したい時に便利
  • 組み合わせ活用: たとえばplaywrightでログインやページ遷移を自動化し、ThunderbitのAIでデータ抽出・ExcelやGoogle Sheets、Notionへのエクスポートまで一気通貫

Thunderbitは特に、

  • 複雑・動的・頻繁に変化するページのスクレイピング
  • AIによるフィールド自動抽出
  • Excel・Sheets・Airtable・Notionなど業務ツールへの直接エクスポート
  • サブページやページネーション対応 に強みがあります。

playwrightや他ツールとの比較はも参考にどうぞ。

スクレイピング後のデータ活用:ビジネスインサイトに変換

データを取るだけじゃ意味がありません。本当に価値が出るのは、取ったデータを「使える情報」に変えてから。自分が実践している後処理の流れを紹介します:

  1. データのクレンジング: 重複排除、ノイズ除去、日付・価格・カテゴリなどのフォーマット統一
  2. バリデーション: 重要項目の欠損チェック、値の妥当性確認(例:価格が正の数か)
  3. データの付加価値化: 位置情報や感情分析、カテゴリタグの追加。Thunderbitなら抽出時に自動付与も可能
  4. エクスポート: チームのニーズに合わせてExcel、Google Sheets、CSV、JSON、CRMなどに保存
  5. 可視化・分析: BIツールやダッシュボードでレポート化し、意思決定に活用

ミニチェックリスト:

  • [ ] 重複・ノイズ除去
  • [ ] フォーマット統一
  • [ ] 重要項目のバリデーション
  • [ ] 付加情報の追加
  • [ ] 業務システムへのエクスポート

データクレンジングの詳しいやり方はも参考にどうぞ。

playwrightと他のスクレイピングツールの比較

ウェブスクレイピングにはいろんなツールがあります。playwrightの特徴を他ツールと比べてみましょう:

ツール使いやすさ対応ブラウザ対応言語強み弱み
Playwright普通(コーディング要)Chrome, Firefox, SafariPython, JS, Java, .NET複数ブラウザ対応、賢い待機、並列処理コーディング必須、コミュニティは新しめ
Puppeteer普通(コーディング要)ChromeのみJavaScriptChrome高速、大規模JSコミュニティChrome限定、公式Pythonサポートなし
Seleniumやや難(古いAPI)主要ブラウザ全対応多数(Python, JS, Java等)実績豊富、幅広いサポート遅め、記述量が多い
Thunderbit非常に簡単(ノーコード)Chrome拡張N/A(コーディング不要)AIがページ変化に自動対応、即エクスポート無料枠以降は有料、細かいカスタムはやや弱い

使い分けの目安:

  • playwright: 開発者が動的サイトを細かく制御したい場合
  • Thunderbit: ビジネスユーザーやAIで手早くデータ取得したい場合
  • Puppeteer/Selenium: 既存のエコシステムや特定のブラウザ・言語要件がある場合

実践例:playwrightで動的サイトをスクレイピング

実際に手を動かしてみましょう。たとえば「laptop」でeBay検索結果の最初の2ページからタイトルと価格を取得したい場合:

Python例:

1from playwright.sync_api import sync_playwright
2with sync_playwright() as p:
3    browser = p.chromium.launch(headless=True)
4    page = browser.new_page()
5    search_term = "laptop"
6    page.goto(f"https://www.ebay.com/sch/i.html?_nkw={search_term}")
7    page.wait_for_selector("h3.s-item__title")
8    results = []
9    for _ in range(2):  # 2ページ分取得
10        titles = page.locator("h3.s-item__title").all_text_contents()
11        prices = page.locator("span.s-item__price").all_text_contents()
12        for title, price in zip(titles, prices):
13            results.append({"title": title, "price": price})
14        next_button = page.locator("a[aria-label='Go to next search page']")
15        if next_button.count() > 0:
16            next_button.click()
17            page.wait_for_selector("h3.s-item__title")
18        else:
19            break
20    browser.close()
21    print(f"Found {len(results)} items in total.")

この例で使われている主なplaywright機能:

  • 動的ページへのアクセス
  • コンテンツの読み込み待ち
  • 複数要素の一括抽出
  • ページネーションの自動処理
  • 結果の保存・出力

取得したresultsはCSVやExcelにエクスポートして分析できます。

まとめ・ポイント

playwrightウェブスクレイピングは、今のウェブからデータを取りたい人すべてにとって強力な武器です。実際のブラウザ操作を自動化し、動的コンテンツにも対応できるので、複雑なサイトからも正確で新しい情報を抜き出せます。ビジネスユーザーにとっては、より良いリード獲得、価格戦略の最適化、素早い意思決定につながります。

さらに、のようなAI搭載ノーコードツールを組み合わせれば、営業・マーケ・ECチームもすぐにデータ活用を始められます。

ウェブスクレイピングをレベルアップしたい人へ 次のプロジェクトでplaywrightを試してみてください。手早く結果を出したい・難しいページに挑戦したい時はThunderbitも併用すると、より柔軟で楽しいデータ活用ができます。

よくある質問(FAQ)

1. playwrightウェブスクレイピングって何?
Microsoftのplaywrightフレームワークを使い、実際のブラウザを自動操作して動的・JavaScript依存のウェブサイトからデータを抜き出す手法です。クリックや入力、スクロールなど人間の操作を再現でき、従来のスクレイパーでは取れない情報にもアクセスできます。

2. なぜ従来型スクレイパーじゃなくplaywrightを使うべき?
従来型は初期HTMLしか取れず、JavaScriptで後から表示されるデータを見逃しがち。playwrightは実ブラウザを操作するので、完全に表示されたページからデータを取得でき、最新のインタラクティブなサイトにも対応できます。

3. playwrightは動的コンテンツやAPI制限にどう対応する?
wait_for_selectorwait_for_load_stateなどの賢い待機機能、マルチタブ並列処理、要素操作などでAPI制限や動的コンテンツにも柔軟に対応できます。

4. Thunderbitとplaywrightはどう組み合わせる?
ThunderbitはAI搭載のChrome拡張で、ノーコードでデータ抽出が可能。手早くデータを取りたい時はThunderbit、複雑な自動化や大量データ処理にはplaywrightと使い分けたり、両方組み合わせて業務ツールへのエクスポートまで自動化できます。

5. playwrightでデータを取った後はどうすればいい?
重複排除やフォーマット統一などのクレンジング、必要に応じて付加情報の追加、ExcelやGoogle Sheets、CRMなどへのエクスポートをしましょう。適切な後処理で、ビジネスに役立つインサイトに変換できます。

さらに詳しいノウハウやチュートリアルはもチェックしてみてください。

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Shuai Guan
Shuai Guan
Co-founder/CEO @ Thunderbit. Passionate about cross section of AI and Automation. He's a big advocate of automation and loves making it more accessible to everyone. Beyond tech, he channels his creativity through a passion for photography, capturing stories one picture at a time.
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