想像してみてください。朝の7時半、コーヒー片手に、朝食よりも先にFacebookを無意識にスクロールしている——そんな朝、きっと一度は経験があるはずです。実は、これはあなただけじゃありません。世界中で30億人以上が毎月同じようにFacebookを使っているんです。アメリカだけでも約2億人がログインしていて、FacebookはもはやSNSの枠を超え、国民の半分以上にとって日常の一部になっています。
マーケターやビジネスオーナーはもちろん、最新のミームを見逃したくない人も、facebook統計を知ることは、世界最大のデジタル都市を攻略する地図を手に入れるようなもの。2025年、実際にどんな人がfacebookを使っているのか、エンゲージメントや広告、プライバシーのトレンドはどう変化しているのか——これらの数字は単なる豆知識ではなく、facebookを最大限に活用するための実践的なヒントです。今年絶対に押さえておきたい、重要なfacebook分析・facebookユーザー数の最新データ55選を一緒に見ていきましょう。
数字で見るfacebook利用者:2024年の主要データ
まずは、2025年のfacebookユーザー数や影響力を示すインパクトある数字からご紹介します。「facebookの利用者って今どれくらい?」という疑問にズバリ答えるデータです。
- 月間アクティブユーザー数:30.7億人(2024年第4四半期時点)——世界最大のSNSの座は揺るぎません。
- 1日あたりのアクティブユーザー数:21.1億人——世界人口の約4分の1が毎日facebookをチェックしています。
- アメリカ国内ユーザー:1億9400万〜1億9700万人——**アメリカ成人の約68%**が利用。2016年以降ほぼ横ばいです。
- モバイル利用率:98〜99%、モバイルのみ利用:81.8%。
- 1日平均利用時間:30分(アメリカ成人)。
- 広告収益:1,160〜1,350億ドル(2025年予測)。うちアメリカ・カナダが約720億ドル(全体の約44%)。
- 広告リーチ(アメリカ):2億8000万人——**アメリカ人口の約81%**にリーチ可能。
- 1分間あたり「いいね!」:400万回。コメントは51万件、写真投稿は13万6000件。
- **2025年、アメリカユーザーの38.5%**がfacebook上で購入経験を持つ見込み。
- **広告収益の93%**がモバイル広告から。
「facebookってまだ使われてるの?」と疑問に思っていた人も、この数字を見れば一目瞭然。ここからは、これらの数字の背景をさらに深掘りしていきます。
世界のfacebookユーザー数:どれくらいの人が使っている?
グローバルな視点
facebookの影響力は圧倒的です。2024年末時点で月間アクティブユーザーは30.7億人、1日あたり21.1億人がログインしています。これは北米・南米・ヨーロッパの人口を合わせた数より多い規模。成長率は緩やかですが、年間3〜4%の増加をキープしています。
アメリカの状況
アメリカでは、facebookは「みんなが使っている」SNSと言っても過言ではありません。月間アクティブユーザーは1億9500万人で、アメリカのインターネット利用者の73〜81%、全人口の約60%にリーチしています。日常的な利用も高く、アメリカとカナダを合わせて約2億人が毎日利用しています。
ただし、アメリカでの成長はほぼ頭打ち。成人の68%が利用という普及率は2016年から変わっていません。つまり、すでにほぼ全てのターゲット層にリーチしている状態。マーケターにとっては、安定した成熟市場ということです。
facebookユーザー数が多い国ランキング
アメリカを世界規模で見ると、以下が2025年初頭の主要国です:
順位 | 国名 | ユーザー数(百万人) |
---|---|---|
1 | インド | 380〜450 |
2 | アメリカ | 195 |
3 | インドネシア | 120 |
4 | ブラジル | 110 |
5 | メキシコ | 93 |
インドがユーザー数でトップですが、広告収益ではアメリカが圧倒的。購買力や広告投資額が高いからです。フィリピンのように、人口の88%がfacebookを利用し、インターネット=facebookという国もあります。アメリカでは**人口の81%**に広告でリーチ可能です。
facebookのユーザー層:2024年は誰が使っている?
ターゲットに合った発信をするには、facebook利用者の属性を知ることが大切。2025年のアメリカの主な傾向は以下の通りです:
- 年齢層: 最大ボリュームは25〜34歳(全体の約24%、6,700〜6,800万人)。次いで35〜44歳(19%)、18〜24歳(18.6%)。ティーン(13〜17歳)は減少傾向で、利用率は32〜33%(10年前は71%)。一方、**65歳以上は12%**と増加中。
- 性別: やや女性が多く、女性53.8%、男性46.2%。利用率も女性76%、**男性59%**と女性優位。
- 居住地: どこでも使われていますが、**地方在住者の74%**が利用。郊外70%、都市部67%と、地方ほど利用率が高い傾向。
- 学歴・収入: すべての層で幅広く使われていますが、若年層・低所得層でやや高め。
- 世代別: ミレニアル世代(69%)、ジェネレーションX(77%)が主力。Z世代はティーンの利用率が約3分の1ですが、20代の多くは今もアクティブです。
年齢・性別の内訳
年齢・性別ごとの分布は以下の通りです:
年齢層 | アメリカユーザー比率 | 主な傾向 |
---|---|---|
13〜17 | 5%未満 | 大幅減少、利用率32〜33% |
18〜24 | 18.6% | 依然多いがInstagram/TikTok志向も強い |
25〜34 | 24% | 最大層、Facebookの中核 |
35〜44 | 19% | アクティブ、親世代・ビジネス層多い |
45〜54 | 約15% | 安定した利用率 |
55〜64 | 約12% | 増加傾向 |
65+ | 12% | 活動的な高齢層が増加 |
ほぼ全ての年齢層で女性の方がアクティブ。特にグループやマーケットプレイスなど、交流が盛んな分野でその傾向が強いです。
facebookのエンゲージメント:ユーザーは何をしている?
これだけ多くの人がfacebookで何をしているのか、気になりますよね?
- 日課化: **アメリカ成人ユーザーの70%**が毎日ログイン、**49%**は1日複数回アクセス。
- 平均利用時間: 1日30分(アメリカ成人)。ミームやニュース、家族写真など多様なコンテンツを消費。
- フィードの内容: **31.9%**がアルゴリズムによるおすすめ(友達やフォロー以外)。
- ネイティブコンテンツ: **97.9%**が外部リンクなし。facebook内で完結する投稿が主流。
- ニュース源: **アメリカ成人の33%**がfacebookで定期的にニュースを取得。
- 利用目的: **93%**が「家族や友人とのつながり維持」が主な理由。
- エンゲージメント率: facebookページの中央値は0.06%と低めですが、動画やリールは1〜2%以上の高い反応も。
- 動画の存在感: facebook利用時間の半分は動画視聴に費やされています。
トリビア:アメリカのママたちは、facebookとMessengerで月間240億分を過ごしています。他のどのSNSよりも圧倒的に多い数字です。
facebookグループとコミュニティ
グループはfacebookの醍醐味とも言える場所。
- 18億人が毎月facebookグループを利用。
- 2,500万以上のアクティブな公開グループが世界中に存在。
- アメリカでは、facebookがコミュニティ形成に最適なSNSとして定着。
- 成長傾向: グループ利用者は増加中。管理ツールや有料サブスクリプション機能も拡充。
- マーケットプレイス連携: 地域の売買グループがMarketplaceと連動し、facebookが新たな「デジタル商店街」に。
企業にとって、グループはファンコミュニティやロイヤルティ構築の宝庫。ただし、売り込み色が強すぎると逆効果なので注意しましょう。
facebook分析:マーケターが押さえるべき指標
facebookを本気で活用するなら、分析データは必須。主な指標は以下の通りです:
- リーチ: 投稿を見たユニークユーザー数。アメリカではオーガニックリーチは**平均2.6%**と低め。
- インプレッション: 表示回数(重複含む)。
- エンゲージメント率: いいね・コメント・シェア・クリック数をリーチやフォロワー数で割った値。中央値は0.06%ですが、人気ブランドや話題投稿は0.2%以上も。
- クリック率(CTR): facebook広告の平均は0.9%。カルーセルや動画広告は**1.8〜1.9%**と高め。
- コンバージョン指標: クリック単価(CPC)は**$0.50〜$0.80**、アメリカのCPM(1,000回表示あたり)は**$12〜$20**と世界的に高水準。
- ROI: facebookはSNSのROIで第3位(Instagram、LinkedInに次ぐ)。67%のマーケターがfacebookのROIに自信ありと回答。
facebookインサイトと外部ツール
- facebookインサイト: ページ運営者向けの標準分析ツール。アメリカ向けの詳細データも。
- 広告マネージャ: キャンペーンごとの詳細レポート(年齢・性別・地域別など)。
- 外部ツール: Sprout Social、Hootsuite、Rival IQなどでベンチマークや最適化が可能。
これらのツールを活用し、ターゲティングやコンテンツのテスト、キャンペーンの最適化を行いましょう。データ活用の詳細はも参考に。
facebook広告:リーチ・収益・ROI
facebook広告は特にアメリカで巨大なビジネスです。
- 広告リーチ: アメリカ国内で最大2億8000万人にリーチ可能。13歳以上のネット利用者ほぼ全員が対象。
- 広告収益: 2024年、アメリカ・カナダで720億ドル(facebook全体の約44%)。
- モバイル広告: **広告収益の93%**がモバイル経由。
- 広告コスト: アメリカのCPMは**$14〜$20**、CPCは業界によって**$0.50〜$2.00以上**。
- 広告フォーマット: 動画広告が最も人気・効果的。カルーセル広告は**平均CTR1.9%**と高い。
- 広告主数: 世界で300万社以上がfacebook広告を利用。**アメリカユーザーの38.5%**が2025年にfacebook上で購入経験を持つ見込み。
業界別・広告フォーマット別の傾向
- 広告費が多い業界: 小売・EC、金融、自動車、通信、政治キャンペーンなど。
- 動画広告: 短尺・縦型・音声付きが最も効果的。音声付きは1ドルあたり3%高いコンバージョン。
- カルーセル広告: 複数商品を見せたい時に最適、CTRが最も高い。
- ストーリーズ・リール広告: 没入感のある縦型フォーマットで、特に若年層に人気。
- リード広告: facebook内で手軽にリード獲得が可能。
2025年は「クリエイティブで本物志向、モバイル最適化」が広告成功のカギです。
ビジネス活用:facebookページ・ショップ・マーケットプレイス
facebookは交流だけでなく、ビジネスの強力なプラットフォームでもあります。
- 2億社以上が毎月facebookの無料ビジネスツールを利用。
- **アメリカのビジネスの90%**が何らかの形でfacebookを活用。
- facebookショップ: 100万以上のアクティブショップ、月間2億5000万人がショップを訪問。
- マーケットプレイス: 2億5000万以上の出品者、アメリカユーザーの4割が利用経験あり。
- 若年層: アメリカ・カナダの**18〜29歳の25%**が毎日Marketplaceを利用。
facebookショップとソーシャルコマース
- **アメリカfacebookユーザーの38.5%**が2025年にfacebook上で直接購入する見込み。
- ショップやマーケットプレイスの普及でソーシャルコマースが加速。アプリ内で商品発見から購入まで完結。
中小企業にとって、facebookはウェブサイト・カスタマーサポート・販売チャネルを兼ねる存在です。
モバイル vs デスクトップ:facebookの利用デバイス
デスクトップ中心の設計は、そろそろ見直し時です。
- **98.5%**がモバイルからアクセス。
- **81.8%**はモバイルのみ利用。デスクトップはもはや少数派。
- 月間平均16時間24分:アメリカユーザーのfacebookアプリ利用時間。
- デスクトップの強み: 長文投稿や高度な管理ツール、仕事中の利用など一部用途で健在ですが、主戦場はモバイルです。
アプリ利用の特徴
- facebookアプリ(Messenger含む)はアメリカで常にトップ10のダウンロード・利用数。
- ストーリーズ、リール、マーケットプレイスなど、モバイル発の機能がエンゲージメントの中心。
- プッシュ通知やアプリ内シェアで、1日中ユーザーを引き戻します。
マーケターへのメッセージは明確です:すべてをモバイルファーストで設計——縦型動画、短いテキスト、モバイル対応のランディングページが必須です。
facebook動画・ストーリーズ:ビジュアルコンテンツの時代
動画は「王様」どころか、facebookの主役そのもの。
- 1日40億回以上の動画再生。
- 5億人が毎日facebook動画を視聴、1日1億時間の動画が消費されています。
- facebook利用時間の半分が動画視聴に充てられています。
- リールは特に若年層のエンゲージメントを牽引。
- ストーリーズ: 世界で5億人以上が毎日利用。気軽なシェアに最適。
- ライブ動画: 通常動画の2倍のリーチを誇ります。
facebookライブ・リールの活用
- リールのエンゲージメント: 中規模アカウントで平均1.76%、大規模アカウントでは2%超も。
- ライブ動画: パンデミック時、アメリカで視聴数が50%増加。ライブ配信は平均2,600人にリーチ、通常動画の約2倍。
- **facebook動画の85%**は音声なしで視聴——字幕は必須です。
動画・ストーリーズ・リールを活用しない戦略は、最大のリーチとエンゲージメントを逃すことになります。
facebookのプライバシー・セキュリティ:ユーザー意識と最新動向
避けて通れないのがプライバシー問題。
- **アメリカのネット利用者の72%**が「facebookに個人データをほとんど/全く信頼していない」と回答。
- **アメリカSNS利用者の18%**のみが「facebookはプライバシーを守っている」と感じています。
- 2024年第3四半期だけで11億件の偽アカウントが削除。
- AppleのiOS 14.5アップデートにより、2022年の広告収益が約100億ドル減少(トラッキング・ターゲティング制限の影響)。
- 規制強化: カリフォルニア州のCCPA/CPRAやFTCの監視強化で、透明性やプライバシー重視の流れが加速。
プライバシー変化が分析に与える影響
- ターゲティングの精度低下: センシティブなターゲティングや外部データの制限で、今後は自社データや広範なターゲティングが重要に。
- コンバージョンAPI: プライバシーに配慮したコンバージョン計測の新手法。
- ユーザー行動: 一部ユーザーは投稿頻度減や設定変更も見られますが、全体の利用は依然高水準。
マーケターは信頼構築・透明性・プライバシー重視の姿勢が求められます。
まとめ:facebook統計が示す2025年の戦略ポイント
これらのデータから、2025年のfacebook活用で押さえるべきポイントを整理します:
- facebookは成熟市場、依然強力: アメリカだけで2億人近くが利用。新規獲得よりも、既存ユーザーとの深いエンゲージメントを重視。
- 動画&モバイルは必須: 利用時間の半分が動画。縦型・字幕付き・モバイル最適化が鉄則。
- ソーシャルコマースが拡大: facebookショップやマーケットプレイスを活用。38.5%のアメリカユーザーがアプリ内購入に前向き。
- コミュニティ重視: グループや双方向のやり取りがオーガニックリーチのカギ。会話を生み出す投稿を。
- プライバシーは新常識: ユーザーデータの尊重、自社データ活用、規制対応が必須。
- 広告費は高いがROIも高い: アメリカのCPMは世界最高水準だが、ターゲティングとクリエイティブ次第で高い成果も。
- カスタマーサービスは公開の場: コメントやメッセージへの迅速な対応がブランド評価に直結。
- 変化に柔軟に: facebookは常に進化中(リールやメタバースなど)。新機能の早期活用が成功の近道。
facebookデータをビジネスに活かしたい方は、のようなツールで、データの収集・構造化・分析を自動化するのもおすすめです。データ活用や自動化のヒントはもぜひチェックしてみてください。
おわりに
2025年のfacebookは、信頼度は低いけれど利用率は高い、成熟しつつも新しいトレンドを生み出す——そんな矛盾を抱えたプラットフォームです。広告運用、コミュニティ運営、友人との交流など、どんな目的でも、これらのfacebook統計データがあなたの指針になるはず。うまく活用すれば、facebookは今なお最強のデジタルツールの一つです。
ちなみに、ここまで読んで一度も自分のfacebookを開かなかった人は、かなりの少数派かもしれません。