ウェブサイトから何百件もの商品一覧や営業リードをスプレッドシートにコピペしたことがあるなら、あのしんどさはきっとわかるはずです。「時間を節約しているはずなのに、なんでこんなに大変なんだろう?」と感じたことがある人も多いでしょう。実際、ウェブデータは営業、EC、リサーチチームにとって新しい石油のような存在ですが、それを手に入れるためにコーダーになる必要はありません。うれしいことに、ノーコードの流れはついにウェブスクレイピングにも広がってきました。Gartnerはこの変化を長年予測しており、2025年までに新しいエンタープライズアプリの約70%がローコードまたはノーコードを活用する とし、2026年までに大企業の75%が少なくとも4つのノーコードツールを使う と予測していました。この流れは実感とも一致しています。2026年の今、私が話す運用・営業チームの多くはすでに少なくとも1つのノーコードデータツールを使っていて、「面倒なコピペ」はもはや標準的な作業フローではありません。

とはいえ、ここで問題になるのは、ウェブスクレイパーがこれだけたくさんある中で、初心者に本当に使いやすいものをどう選ぶかです。私は何年もかけてこうしたツールを開発し、テストしてきました(そして、Thunderbitは私が育てたようなものなので、少し肩入れしているのも事実です)。それでも、ウェブスクレイピングを出前を頼むくらい簡単にしたい、という思いはずっと持っています。そこで今回は、2026年に使いやすいウェブスクレイパー10選を、実用重視・率直な視点でまとめました。各ツールの長所、短所、活用のコツまできちんと紹介します。
ウェブスクレイパーが「使いやすい」とはどういうことか?
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まずは大前提をはっきりさせましょう。「使いやすい」の定義は人によって違います。ビジネスユーザーにとって、使いやすいウェブスクレイパーにはいくつか共通点があります。
- コーディングやHTMLの知識が不要: セレクターが何か、なぜXPathがスター・ウォーズの悪役みたいな名前なのかを知らなくても使えるべきです。
- 直感的で視覚的なインターフェース: ドラッグ&ドロップ、クリック操作、自然言語プロンプトなど、やりたいことをそのまま伝えられること。
- 最小限の初期設定と学習コスト: 数時間ではなく、数分で結果が得られるのが理想です。
- 自動化と信頼性: ページネーション、サブページ、動的コンテンツのような厄介な要素も、細かい調整なしで処理できること。
- ワンクリックでエクスポート: データをExcel、Googleスプレッドシート、Airtable、Notion、あるいはチームが使っている任意のツールにすぐ出せること。
- サポートとドキュメント: わかりやすいチュートリアル、反応の早いサポート、役立つコミュニティは大きな差になります。
- 柔軟な料金体系: 小規模な作業向けの無料プランやトライアルがあり、必要に応じて有料版に移行できること。
今回のランキングでは、非エンジニアのユーザーが「このデータが欲しい」から「もうスプレッドシートに入っている」まで、どれだけ早く到達できるかを重視しました。特に、商品データの抽出、リード獲得、価格監視といったよくあるビジネス用途を想定しています。
使いやすいウェブスクレイパーの評価基準
私はマーケティングページを流し読みしただけではありません。ユーザーレビューを確認し、実際に触って検証し、それぞれの機能を比較しました。特に重視したのは次の点です。
- 初心者向けの導入: 新規ユーザーはどれくらい早く使い始められるか。テンプレート、ウィザード、AIアシスタントはあるか。
- 実務での使いやすさ: 商品一覧の抽出、ディレクトリからのメール抽出、価格監視などを、学習コストを抑えてこなせるか。
- 自動化: ページネーション、サブページ、スケジューリングに対応しているか。それとも手作業で見張る必要があるか。
- データ出力: データを取り出し、整えて、すぐ使える状態にするのが簡単か。
- サポートと料金: 無料プラン、対応の早いサポート、わかりやすいアップグレード導線があるか。
では、いよいよ使いやすいウェブスクレイパー上位10選を見ていきましょう。初心者目線で順位付けし、実際の使い勝手も踏まえてレビューしています。

使いやすいウェブスクレイパー Top 10
- Thunderbit — AIで2クリックの、最も簡単なウェブスクレイピング
- ParseHub — 視覚的なクリック操作中心のワークフロー
- Web Scraper (webscraper.io) — 無料で柔軟なサイトマップベースのスクレイピング
- Octoparse — ドラッグ&ドロップとテンプレート駆動の自動化
- Data Miner — レシピベースの日常的なスクレイピング
- ScraperAPI — プラグ&プレイ型のAPIスクレイピング(技術チーム向け)
- Import.io — クラウドベースでビジネス向けの抽出
- Content Grabber — 大規模・高カスタマイズのエンタープライズ向けスクレイピング
- Visual Web Ripper — Windowsユーザー向けのオフライン、テンプレート型スクレイピング
- Dexi.io — ブラウザベースのワークフロー自動化とチーム協業
1. Thunderbit
Thunderbit は、2026年に最も使いやすいウェブスクレイパーとして私が最推しするツールです。もちろん、開発に関わったからという理由だけではありません。Thunderbitの魅力は、ウェブスクレイピングをブラウザ内のAIアシスタントに任せているような感覚で使えることにあります。主な特長は次のとおりです。
- AI搭載の2クリックワークフロー: 任意のウェブページを開き、「AIで項目を提案」をクリックすると、ThunderbitのAIがページを読み取り、抽出すべきデータ(商品名、価格、メールアドレスなど)を提案して、表を自動で整えます。あとは「スクレイプ」をクリックするだけ。セレクター調整も、コーディングも、ストレスも不要です。
- 自然言語プロンプト: 欲しいものを普段の言葉で伝えられます。ThunderbitのAIが、複雑でごちゃついた、あるいは構造化されていないページでも、残りを自動で判断します。
- サブページの抽出: もっと詳しい情報が必要ですか? Thunderbitは各サブページ(商品詳細やLinkedInプロフィールなど)を自動で巡回し、追加設定なしで表を充実させられます。
- あらゆるものを抽出: どんなウェブサイト、PDF、画像でも対応。データが文書や写真の中に埋もれていても問題ありません。
- 即時エクスポート: 結果をExcel、Googleスプレッドシート、Airtable、Notionへワンクリックで出力できます。無料プランでもエクスポートに制限はありません。
- 無料のChrome拡張機能: Chromeウェブストア からインストールすれば、すぐに使えます。
- メール、電話番号、画像の無料抽出: どのページ、PDF、画像ファイルからでも連絡先や画像を抽出できます。追加設定は不要です。
ユースケース: 営業チームはリード抽出に、ECチームは競合価格の監視に、不動産業界の担当者は物件情報の収集にThunderbitを使っています。私が見てきた中では、「商品一覧を200件ほしい」と言ってから「はい、スプレッドシートです」まで、10分かからず進めたユーザーもいました。
ユーザー評価: Thunderbitは現在、Chromeウェブストアで4.2★、レビュー170件 を獲得しており、ユーザー数は10万人です(2026-05-13時点)。よく「面倒なコピペを代わりにやってくれるインターンみたい」と表現されます。複数ページやサブリンクの抽出のような複雑な作業も自動で処理できます。
料金: 無料プランでは6ページまで抽出可能で、トライアルなら10ページまで使えます。有料プランは月額15ドルからで500行まで対応し、基本プランでもすべての機能が含まれています。
なぜ1位なのか: Thunderbitは、真のAI項目提案、自然言語プロンプト、サブページ抽出を、2クリックのワークフローにまとめた唯一のツールです。「欲しいものをそのままコンピューターに伝える」感覚に最も近く、技術者だけでなく誰でも使えます。
2. ParseHub
ParseHub は、視覚的なワークフロービルダーを備えた有名なデスクトップアプリです(Windows、Mac、Linux対応)。コーディングなしで、より複雑なサイトをスクレイピングしたい初心者や小規模チームに人気があります。
- 視覚的なクリック操作: ページ上の要素をクリックして、スクレイピングプロジェクトを構築できます。ParseHubは「似たデータ要素を推測して自動選択」し、設定を簡単にしてくれます。
- 複雑なワークフローに対応: ドロップダウンの操作、「さらに表示」ボタンの処理、ログイン後のコンテンツ抽出などをサポートしています。
- ライブプレビューとエクスポート: 抽出中のデータを確認し、その後CSV、Excel、JSONに出力できます。
- スケジューリングとクラウド実行: 有料プランでは、スクレイピングのスケジュール設定やクラウド実行が可能です。
初心者向けの使い勝手: 基本的な抽出は簡単ですが、ネストされたデータや条件分岐のような高度な処理は、少し学習が必要です。ParseHubのチュートリアルやライブトレーニングは大きな助けになります。
料金: 無料プランでは、公開プロジェクト5件まで、1回あたり200ページ、実行時間40分まで利用可能です。Standardの有料プランは月額189ドル(5,000ページ/回、非公開プロジェクト、クラウドスケジューリング、APIアクセス付き)で、2026-05-13時点の情報です。ここ数年で価格はおおむね倍増しているため、契約前に最新ページを確認してください。
おすすめ: 複雑なウェブサイトをスクレイピングしたい初心者で、多少の学習時間を投資する意思がある人。
3. Web Scraper (webscraper.io)
Web Scraper は、視覚的な「サイトマップ」方式を採用した無料のChrome拡張機能です。柔軟で強力ですが、AI駆動ツールよりは少しだけ初期設定が必要です。
- 視覚的なサイトマップビルダー: Chrome DevToolsでセレクターとアクションを追加し、どのように移動し、何を抽出するかを定義します。
- 多階層の移動に対応: 親子関係を設定することで、カテゴリ、サブカテゴリ、詳細ページを抽出できます。
- 動的コンテンツに対応: スクロール、クリック、AJAX要素の待機が可能です。
- 無料かつオープンソース: ブラウザベースのスクレイピングは完全無料。必要に応じて、スケジュール実行や大規模運用向けのクラウドサービスも使えます。
初心者向けの使い勝手: 特に非エンジニアには学習コストがあります。サイトマップの設定は技術的に感じるかもしれませんが、チュートリアルやサンプルプロジェクトは豊富です。
料金: ブラウザ利用は無料。クラウドプランは月額50ドルからです。
おすすめ: 無料で柔軟なツールを求め、サイトマップのロジックを学ぶ意欲がある技術に強い初心者やアナリスト。
4. Octoparse
Octoparse は、デスクトップ版とクラウド版の両方を持つドラッグ&ドロップ型のウェブスクレイパーです。使いやすいUIと強力な自動化で知られています。
- ドラッグ&ドロップ式デザイナー: 要素をクリックしてデータを抽出し、ワークフローを視覚的に構築し、ページネーションも自動処理できます。
- あらかじめ用意されたテンプレート: Amazon、Twitter、Facebookなど向けのテンプレートがあり、URLを入力するだけですぐ使えます。
- クラウド自動化: クラウド上でスクレイピングを実行し、タスクをスケジュールし、IPローテーションでブロック回避にも対応します。
- CSV、Excel、JSON、APIへ出力: ビジネスユーザーに便利な柔軟な出力方法が用意されています。
初心者向けの使い勝手: 基本操作はとても取り組みやすく、ユーザーの中には「2〜3時間で基礎は理解できた」と答える人もいます。ログインや無限スクロールのような高度な機能は、さらに学習が必要な場合があります。
料金: 無料プランでは、1台の端末で10タスクまで、月間最大50,000行のデータ出力が可能です。Standardの有料プランは年払いで月額69ドルからで、3並列実行、100タスク、スケジュール機能付きのクラウド抽出が追加されます(2026-05-13時点)。
おすすめ: 簡単さと機能性のバランスを求める初心者やアナリスト、特に繰り返し作業や定期実行のスクレイピングに向いています。
5. Data Miner
Data Miner は、スクレイピングに「レシピ」システムを使うChrome/Edge拡張機能です。日常的な作業に強く、あらかじめ用意された抽出ルールのライブラリも非常に豊富です。
- 6万件以上のプリビルトレシピ: 対象サイトに合うレシピを見つけて、ワンクリックで実行できます。
- クリック操作型のレシピビルダー: 要素を視覚的に選んで、自分専用の抽出ルールを作成できます。
- ページネーションとフォーム入力に対応: レシピでページ遷移したり、検索フォームに入力したりできます。
- CSV、Excel、Googleスプレッドシートへ出力: すぐにデータパイプラインへつなげられます。
初心者向けの使い勝手: サイトに対応するレシピがあれば、とても簡単です。カスタムレシピの作成も初心者向けですが、UIはやや情報量が多く感じるかもしれません。
料金: 月500ページまで無料。有料プランは月額19ドルからで、より多くのページと機能が使えます。
おすすめ: マーケター、営業、リサーチャーなど、すぐに結果を出したい人。特に既存レシピがある場合に最適です。
6. ScraperAPI
ScraperAPI はクリック操作型のツールではありませんが、ある程度の技術スキルがあるチームには紹介する価値があります。スクレイピングの面倒な部分(プロキシ、CAPTCHA、JavaScriptレンダリング)をすべて処理してくれるAPIサービスです。
- プラグ&プレイのAPI: 対象URLを指定してAPIを呼び出すだけで、ScraperAPIがHTMLまたはJSONを返します。
- プロキシの自動ローテーションとCAPTCHA解決: IPブロックやボット対策の悩みが大幅に減ります。
- ジオターゲティングと構造化データのエンドポイント: 国を切り替えて抽出したり、一般的なサイトの構造化データを取得したりできます。
初心者向けの使い勝手: 開発者や、少しスクリプトを書けるチームにとって最も使いやすいです。Googleスプレッドシート、Zapier、ローコード基盤と組み合わせれば、非エンジニアでも使えます。
料金: 月5,000APIコールの無料プランがあります。有料プランは月額49ドルからで、100,000リクエストに対応します。
おすすめ: 軽いコーディングができ、信頼性の高いスケーラブルなバックエンド抽出を求めるチーム。
7. Import.io
Import.io は、視覚的な抽出機能を備えたクラウドベースのプラットフォームです。デスクトップのインストール不要で、ウェブページを構造化データに変えたいビジネスユーザー向けに設計されています。
- クリック操作型の学習: ページ上のデータポイントをハイライトすると、Import.ioがそのパターンを一般化してくれます。
- クラウドベースのスケジューリング: 抽出を定期実行し、データ配信のためのAPIやWebhookを構築できます。


