2016年当時のDiscordを思い出してみてください。あの頃はまだ新顔で、ゲーマーたちがラグや“初心者チームメイト”について熱く語り合う場所というイメージが強かったですよね。でも今や、Fortune 500のリモートワークチームからK-POPファン、インディー開発者、そして私のようなSaaSや自動化好きまで、あらゆるジャンルで使われる巨大なプラットフォームに成長しました。Discordがニッチなチャットアプリから世界規模のコミュニケーション基盤へと進化していく様子を見てきましたが、最近は新しいボットを試したり(ついでにお気に入りのAIウェブスクレイパーチャンネルも覗いたり)するのがちょっとした楽しみになっています。
それでも、Discordの規模や影響力はまだまだ過小評価されがちです。もしあなたがパワーユーザーや分析担当、データ好きなら、discord 統計やdiscord データを知ることは単なる雑学ではなく、コミュニティ拡大やマーケティング、プロダクト開発のヒントになります。ここでは、2025年時点での最新かつ信頼できるDiscordの数字を徹底的にまとめました。10人規模のサーバー運営者から、次の大きなプロジェクトのトレンド分析まで、誰でも役立つ情報が満載です。
まず押さえておきたい!パワーユーザー必見のDiscord主要統計10選
2025年のDiscordを語る上で外せない、インパクト抜群の最新統計を10個厳選しました。これらの数字は、Discordの規模や勢いを如実に物語っています。「Discordって本当にそんなに大きいの?」と聞かれたとき、ぜひこのデータを使ってみてください。
- 月間アクティブユーザー(MAU)は2億人超(2024年初頭時点)。前年比30%増。
- 登録アカウント数は世界で6億超。2025年1月には6億5,600万に到達見込み。
- 1日あたりのアクティブユーザー(DAU)は2,500万〜2,900万人(2024年)。
- 1日あたり40億件以上のメッセージが送信。2018年比で370%増。
- 1日あたり40億分のボイスチャット利用。音声コミュニケーションも根強い人気。
- ユーザーの53.4%が25〜34歳、20.6%が16〜24歳。もはや若者専用ではありません。
- ユーザーの66〜67%が男性ですが、男女比は徐々に均等化。
- 毎週1,900万以上のアクティブサーバーが稼働。
- 年間売上は6億ドル(2023年)。Nitroやサーバーブーストが主な収益源。
- 2024年のモバイルアプリダウンロード数は9,000万件。常にソーシャルアプリ上位にランクイン。
これらの数字は、Discordでコミュニティを作る人、分析する人、マーケティングする人にとって、まさに必須の基礎知識です。
Discordユーザーの推移・属性・グローバル展開
Discordユーザー数の成長推移
Discordの成長スピードは、まるでカフェインを常に摂取しているかのような勢い。主なタイムラインは以下の通りです。
- 2019年: MAU 5,600万
- 2020年: MAU 1億2,000万(コロナ禍で急増)
- 2021年: MAU 1億5,000万
- 2023年: MAU 1億5,400万
- 2024年: MAU 2億超
2023年から2024年にかけては前年比30%増。2020年のパンデミック時にはユーザー数が一気に倍増しました。
さらに、月間ユーザーだけでなく:
- 登録ユーザー数: 2020年中頃3億→2023年1月5億6,300万→2025年1月6億5,600万
- 1日あたりのアクティブユーザー: 2019年1,400万→2023年2,650万→2024年2,900万
Discordユーザーの属性
「Discordはゲーマーや若者だけのもの」というイメージは、もはや過去の話です。
- 年齢層: 最大ボリュームは25〜34歳(53.4%)、次いで16〜24歳(20.6%)、35〜44歳も約26%を占めます。
- Z世代: アメリカのZ世代(13〜25歳)の35%がDiscordを利用。RedditやTwitchよりも高い利用率。
- 性別: 男性66〜67%、女性33〜34%。新しいコミュニティの流入で男女比は縮小傾向。
- 非ゲーマー利用: 現在、ユーザーの78%がゲーム以外の目的(勉強会、趣味、仕事など)で利用。
Discordのグローバル展開
Discordの利用は世界中に広がっています。
- アメリカ: ユーザーの25〜30%がアメリカ在住。
- 海外: 70%以上がアメリカ国外。ブラジル(4〜6%)、インド(4〜5%)、イギリス(4%)、カナダ(3〜4%)などが主要市場。
- 150カ国以上: スペイン語やポルトガル語など非英語圏コミュニティも急成長中。
- ウェブサイトトラフィック: 月間10億回以上の訪問。アメリカ27%、ブラジル13%、インド4%、イギリス4%など。
Discordサーバー統計:種類・成長・コミュニティ動向
サーバーの役割
Discordのサーバーは、ただのチャットルームではなく、独自のチャンネルやボット、文化を持つ“コミュニティそのもの”です。SaaSや自動化系のコミュニティ運営経験から言うと、よくできたサーバーはまるで“第二の居場所”のような存在になります。
- 毎週1,900万以上のアクティブサーバー
- 小規模サーバーが大半: プライベートサーバーの90%は15人未満
- サーバー上限: 1サーバーあたり500チャンネル、50カテゴリ、1,000スレッドまで
人気のDiscordサーバーカテゴリー
- ゲーム: 今も最大規模。Discoveryに約21,000の公開サーバー
- エンタメ: 2番目に多いカテゴリー
- 教育: 3番目。数千の公開サーバー
- その他: サイエンス/テック、コミュニティ、音楽など。2024年時点で合計28,000以上の公開サーバー
最大規模・高エンゲージメントのDiscordサーバー
- Midjourney: メンバー2,040万人超で最大規模
- その他の大規模サーバー: Viggle(約397万人)、LimeWire(約229万人)、Blox Fruits(約175万人)、原神公式(約174万人)
- 80万人超のサーバーが18個存在
- エンゲージメント: トップサーバーでは同時接続が数万人規模。ライブイベントやAMA、配信も活発
Discordの利用状況:滞在時間・アクティビティ・ユーザー行動
平均利用時間
- 平均ユーザー: 週2時間(1日約17分、16歳以上)
- 若年層(16〜24歳): 週2.4時間。25歳以上は週1.4時間
- アメリカのモバイルユーザー: 1日9分、月間約280分
- ウェブサイト: 平均訪問時間18分
パワーユーザーなら、仕事やゲーム、息抜き中もDiscordを常時開いている人も多いはず(私もその一人です)。
メッセージ・ボイスアクティビティ
- 1日あたり40億件以上のメッセージ送信
- ボイスチャット: 1日40億分利用
- 同時接続ユーザー: ピーク時は1,000万人超
- アメリカユーザー平均: 月間5時間利用
- 18〜24歳コア層: 1日約20回アプリを開く
Discordの財務統計:売上・企業価値・収益化
Discordの収益内訳
- 年間売上: 2023年は5億7,500万〜6億ドル(前年比35%増)
- Nitroサブスクリプション: 2023年は2億700万ドル
- サーバーブースト・Nitro Basic: 収益の大きな柱
- サーバーサブスクリプション: 一部サーバーは月1万5,000ドル以上の収益も
- 広告: 2024年に「スポンサー付きサーバークエスト」導入。広告収益は今後拡大見込み
Discordの企業価値・投資状況
- 企業価値: 2021年147億ドル→2024年150億ドル
- 資金調達: 累計9億9,500万ドル
- 従業員数: 2024年時点で870人。2024年1月に約17%の人員削減
- 収益性: まだ黒字化はしていないが、新たな収益モデルで黒字化を目指す
コミュニケーションプラットフォーム市場におけるDiscordの存在感
Discordと競合サービスの比較
- Slack: DAU 4,200万、MAU 6,500万
- Microsoft Teams: MAU 3億〜3億2,000万
- Telegram: 2025年初頭にMAU 10億人
- Discord: MAU 2億人だが、1ユーザーあたりのエンゲージメントは他サービスより高い
Discordはもはや「ゲーマー向けSlack」ではなく、ソーシャル・生産性・コミュニティ機能を兼ね備えたハイブリッド型プラットフォームとして、複数市場で存在感を増しています。
Discordアプリのダウンロード数・評価
- 2024年のダウンロード数: 9,000万件
- 累計インストール数: iOS・Android合計で7億件
- アプリストア順位: アメリカGoogle Playで8位(2025年)、Apple App Storeでも常にトップ10
- ユーザー評価: 概ね4.5点以上。UI変更時はフィードバックチャンネルで議論が白熱することも
Discordの利用傾向:デバイス・アクセスパターン・プラットフォーム選好
デスクトップ vs モバイル:どちらでDiscordを使う?
- デスクトップ優勢: ウェブサイト訪問の75%がデスクトップ、モバイルは25%
- 2025年4月: デスクトップ74%、モバイル26%
- モバイルアプリ: 短時間利用が中心(アメリカユーザーは1日9分)
- マルチプラットフォーム: パワーユーザーはデスクトップ・ウェブ・モバイルを自在に使い分け
私自身、ウルトラワイドモニターでDiscordのタブを何度も切り替えてきた経験から言うと、デスクトップ重視の設計はDiscordの大きな特徴です。
パワーユーザー向け:高度なDiscord活用と分析
Discordのデータツール・連携機能
- Discordボットは100万種類以上存在
- MEE6: 2,130万サーバーに導入
- Rythm: 1,520万サーバー、Carl-bot: 1,090万、Dyno: 約990万
- ServerStats: 300万サーバーで利用
- サーバーインサイト: コミュニティサーバー向けに標準搭載。サードパーティボットでさらに詳細な分析も可能
- アプリ連携: Discord公式App Directoryに140種類以上
- AIボット: 3,000万人がMidjourneyやChatGPTなどAI連携を利用
- 開発者コミュニティ: 登録アプリ75万件超、公式開発者サーバーは26.5万人以上
Discordデータの分析や抽出に興味がある方は、のようなツールも要チェックです(宣伝ですが、Chrome拡張機能で高度なワークフローに最適です)。
まとめ:2025年のDiscord統計が示すもの
- Discordは今も急成長中: MAU2億人超、登録ユーザー6億人超、1日あたり数十億のやり取り
- ユーザー層が多様化: ゲーマーだけでなく、ミレニアル世代やZ世代、ビジネスパーソンも活発に利用
- エンゲージメントが圧倒的: 1日40億件以上のメッセージ・ボイス利用、平均ユーザーも月間数時間滞在
- 財務基盤も強化: 年間売上6億ドル超、企業価値150億ドル、新たな収益モデルも続々登場
- パワーユーザー・分析担当者向けのツールが充実: ボットや連携、分析機能が豊富で、データドリブンなコミュニティ運営が可能
- デスクトップ優勢だがモバイルも拡大中: ゲーム以外の用途拡大で、今後はモバイル利用も増加傾向
おわりに
Discordの統計は、単なる大きな数字以上に、デジタルコミュニティの進化を映し出しています。サーバー運営者、ボット開発者、次世代の集まる場所を知りたい方にとって、これらのデータはまさに羅針盤。Discordデータを実践的なインサイトに変えたい方は、ぜひThunderbitもご活用ください。
よくある質問
1. Discordのユーザー数は2016年からどう変化しましたか?
2016年の2,500万人から2025年には登録ユーザー6億5,600万人超へと拡大し、ゲーマー以外の多様なコミュニティにも広がっています。
2. Discordユーザーの主な属性は?
2024年時点で、ユーザーの53.4%が25〜34歳、20.6%が16〜24歳と、若年層・若手社会人が中心です。
3. Discordの主な収益源は?
Nitroサブスクリプション、サーバーブースト、2024年から導入された広告(クエストなど)が主な収益源で、2024年の売上は8億7,900万ドルに達しています。
4. Discordのグローバル展開は?
全ユーザーの70%がアメリカ国外に在住。ブラジル、インド、イギリスなどでも大規模なユーザーベースがあります。
参考リンク
-
Discordの財務成長、ユーザーエンゲージメント、市場動向を詳細に分析。
-
ユーザー属性、サーバー成長、エンゲージメント傾向などを網羅。
-
ユーザー数の推移、属性、競合比較などのインサイト。
-
ユーザー属性、サーバー統計、財務データを詳しく解説。