「おすすめの Google Maps スクレイパー」を紹介する記事の多くは、会社名・住所・電話番号の話に 90% くらい使って、最後にレビューへ少し触れるだけです。ずっとそれが気になっていました。というのも、こういうツールを探している人の大半にとって、本当に大事なのはレビューだからです。
Google マップには 2億件以上のビジネス のレビューがあり、しかも毎日新しいレビューが追加されています。BrightLocal の 2024 年調査では、98% の消費者が地元企業のオンラインレビューを少なくとも時々読む と答えていて、81% は Google からチェックを始めるそうです。さらに Harvard Business School の Yelp 研究では、星評価が 1 つ上がるだけでレストランの売上が 5〜9% 増える とされています。
つまり、競合分析、リードの見極め、評判監視、感情分析をやるなら、狙うべきは掲載情報だけではなく、レビューそのものです。私は 10 種類のツールを数週間かけて検証し、レビュー本文、星評価、投稿者名、日付、オーナー返信、レビュー写真まで、どこまで取れるかを重点的に確認しました。その結果を共有します。
ほとんどの Google Maps スクレイパー記事がレビューを取り違える理由
今「best Google Maps scraper」と検索すると、比較記事がたくさん出てきます。ただ、その多くでレビューはせいぜい 1 文しか扱われていません。
その理由ははっきりしています。Google 公式の Places API では、1 つのビジネス掲載につき 最大 5 件のレビュー しか返されません。この上限は 2014 年から変わっておらず、10 年にわたる開発者の要望 があっても、ページネーション対応や上限引き上げは実現していません。しかもレビューは Atmosphere データ扱いで、毎月 1,000 件の無料枠を超えると Place Details Enterprise + Atmosphere SKU の 1 リクエストあたり 1,000 回で 25 ドル かかります。さらにオーナー返信やレビュー写真すら返ってきません。
だからこそ、サードパーティのレビュー抽出ツールが必要になります。API の制限を避けて、レビュー本文、星評価、投稿者名、投稿日、オーナー返信、投稿者が付けた写真まで、レビューを丸ごと取れるからです。この記事では、私が試した各ツールの「レビュー取得力」に絞って紹介します。
Google Maps レビュー抽出ツールの評価基準
ただ入れて終わり、ではありません。同じ Google Maps リストを使って各スクレイパーを実際に動かし、レビュー抽出に特化した基準で採点しました。Maps 全般のデータではなく、レビューにどれだけ強いかを見ています。
レビュー取得の深さ: レビュー本文、星評価、投稿者名、投稿日、オーナー返信、レビュー写真の 6 項目を全部取れるか。"more" ボタンの奥に隠れた長文レビューも拾えるか。1 リストあたりの最大レビュー数を設定できるか。
使いやすさ: クリックだけで使える Chrome 拡張なのか、クラウドダッシュボードなのか、コードが必要な開発者向け API なのか。非エンジニアなら、最初の結果が出るまでの早さがかなり大事です。
料金体系と大規模利用時のコスト: レビューごとのクレジット課金か、掲載件数課金か、定額サブスクか、API の従量課金か。さらに、プロキシ料金、処理時間、エンリッチメントの追加料金、エクスポート費用みたいな隠れコストも確認しました。
データ出力と連携: CSV、JSON、Excel、Google Sheets、Airtable、Notion に対応しているか。CRM や Zapier、Make のような自動化ツールとつなげられるか。
データ品質とボット対策の安定性: ページネーションでの重複レビュー、古い掲載情報(閉業済みでもレビューが残る)、途中で切れたレビュー本文、欠落したオーナー返信、地域ごとに違う日付形式をどう処理するか。
拡張機能・API・クラウドのどれが自分に合う?
個別ツールを見る前に、自分の働き方に合う「タイプ」を押さえておくと選びやすくなります。企業向け API を買ったのに、実際には Chrome 拡張で十分だった、というケースも、その逆もよくあります。
| あなたの使い方 | 最適なツールタイプ | 代表例 |
|---|---|---|
| すぐ終わる単発調査(500件未満) | Chrome 拡張 | Thunderbit, Map Lead Scraper |
| 自動化パイプライン(n8n, Make, Zapier) | API ファースト | ScraperAPI, Scrapingdog, Thunderbit Open API |
| 大量バッチ処理(1万件超) | クラウドプラットフォーム | Outscraper, Apify, Bright Data |
| 抽出+エンリッチメント(メール、電話)を一括で行う | AI 拡張またはエンリッチメント付きクラウド | Thunderbit(メール/電話の無料抽出機能内蔵), PhantomBuster, Outscraper |
ツールによっては複数のカテゴリをまたぎます。たとえば Thunderbit は、拡張機能モード(ブラウザ上で素早く抽出)、クラウド抽出モード(1 回で 50 ページ処理できる高速バッチ)、そして開発者向けの Open API を備えています。用途の幅はかなり広いですが、純粋な HTTP 制御を求める開発者にとっては、API の自由度だけで見ると最深とは言えません。
1. Thunderbit — 非エンジニア向けの AI 搭載 Google Maps レビュー抽出に最適

Thunderbit は私たちのチームが開発しているツールなので、まずその点ははっきり言っておきます。ただし、営業っぽくは書きません。できること・できないことを具体的に説明します。細かいところのほうが大事だと思っているからです。
Thunderbit は、20 万人以上に使われ、Product Hunt で週間 1 位を取った AI Chrome 拡張です。考え方はシンプルで、任意のページで拡張を開くだけ。AI がページ内容を読み取り、列の設定まで自動で組み立てます。テンプレートの調整も CSS セレクタの記述も不要です。Google Maps なら、会社名、住所、電話番号、評価、レビュー数に加えて、レビュー本文、星評価、投稿者名、投稿日、オーナー返信、レビュー写真などのレビュー項目も取得できます。ほかに欲しい項目があれば、フィールド名をそのまま入れれば対応します。
実際の流れはこんな感じです。
- Google Maps で検索(例: "coffee shops in Austin, TX")
- 拡張機能を開く — ワンクリックで Thunderbit が一覧を読み取り、結果パネルをスクロールしながら抽出します。必要な項目が少なければ、少なく指定もできます。
- レビューに入る — 取得したいレビュー項目(本文、評価、投稿者名、日付、オーナー返信、写真など)を伝えると、各店舗の Reviews タブを開き、リストの最下部までスクロールして、レビューを 1 件ずつ行として追加します。
- エクスポート — CSV、Excel、Google Sheets(ライブ同期)、Airtable、Notion へ無料で出力できます。無料プランを含む全プランで使えます。
個人的に特に気に入っているのは、列ごとに独自の指示を出せるところです。たとえば「このレビューをポジティブ、ネガティブ、中立に分類して」と設定すれば、AI が抽出時に各レビューへ適用してくれます。あとから別で分類する必要がありません。
Google Maps のページでは、会社サイトとカテゴリに加えて、各レビュー投稿者のプロフィール URL も取れます。無限スクロールも自動処理なので、スクロール用スクリプトを用意する必要はありません。
料金: クレジット制です。ページ上の行をそのまま取得する場合は 1 行 1 クレジット、個別掲載を開いて取得する場合は 1 行 2 クレジットです。無料プランは月 6 ページまで、各ページ最大 30 クレジットなので、合計 180 クレジット、つまり約 90 件のレビュー行が取れます。さらに初回登録時には 10 ページのトライアルもあります。有料プランは 月額 $15 からで 500 クレジット、Pro は月額 $38 で 3,000 クレジットです。年払いなら月あたり $9 と $24 になりますが、年額一括請求です。比較するときはクレジット数を必ず見てください。Starter の年額は 5,000 クレジット、月払いでは 6,000 クレジット、Pro は年額 30,000 クレジット、月払いでは 36,000 クレジットです。見た目ほど 40% 安いわけではなく、実質はクレジット単価が約 25% 下がるイメージです。Pro 以上は Business の個別見積もりです。
長所: 私が試した中で導入がいちばん速いです。入れて 1 回クリックして、エクスポートまで終わります。6 つのレビュー項目すべてが無料プランでも使えます。Google Sheets、Airtable、Notion への同期は全プラン共通で、無料枠でも利用可能。保存にクレジットは消費しません。AI は保存済みセレクタではなく毎回ページを読み取るので、Google 側の見た目変更でスクレイパーを作り直す必要が少ないです。Chrome Web Store では 200 件の評価で平均 4.1/5 です。
短所: クレジット制なので、10 万件超みたいな超大量処理では Scrapingdog のような純 API 型のほうが安くなることがあります。ブラウザ抽出は自分の Chrome セッションと自分の IP で動くため、一度に大量に回すとレート制限を受ける可能性があります。
1万件のレビューのコスト: 拡張機能とは別料金の Web Scraper API では月額 $72 です。1 店舗あたり約 20 件のレビューなら、1 万件は約 500 店舗です。Extract は 1 ページ 20 単位、つまり 1 万単位になります。API の Starter tier に含まれる月 6,000 単位を超えるため、Pro 1 の $72 が必要です。ブラウザ拡張では同じ作業に 20,000 クレジットかかるため、どの月額プランにも収まりません。年額 Pro なら 30,000 クレジットで $288 前払いです。
Google Maps レビューで Thunderbit を試す
2. Outscraper — 大量レビュー抽出に強い従量課金型クラウドの最有力候補
Outscraper は、Google Maps レビュー抽出に本気で特化している数少ないツールのひとつです。専用の Google Maps Reviews API があり、1 レコード = 1 レビューという分かりやすい料金設計になっています。
Outscraper は review_text、review_rating、review_timestamp、review_datetime_utc、author_title、author_image、review_img_url、owner_answer、owner_answer_timestamp、review_likes など、23 種類のレビュー項目を返します。サーバー側で無限スクロールも処理されるため、Place ID を送るだけで完全なレビュー出力が得られます。
料金: 最初の 500 レコードは無料 です。501〜100,000 レコードは 1,000 件あたり $3。10 万件を超えると 1,000 件あたり $1 に下がります。エンリッチメントは別課金で、メールと連絡先は 1,000 ドメインあたり $3、メール検証は 1,000 件あたり $3、Google Maps 写真は 1,000 枚あたり $2 です。
長所: このカテゴリで最もレビュー特化の料金体系です。オーナー返信やレビュー写真を含む充実したスキーマ。Product Hunt と AppSumo の評価も高いです。
短所: キュー処理方式なので、大きなジョブは終わるまで数時間かかることがあります。エンリッチメントを使うとコストが上がります。ブラウザ拡張はなく、クラウド専用です。
1万件のレビューのコスト: 500 件無料 + 9,500 件 × $0.003 = 約 $28.50。レビューそのものの料金です。エンリッチメントは使ったときだけ請求されます。
3. Apify — 自動化ワークフローを自作したい人向けの Google Maps レビュー抽出に最適
Apify は、Google Maps スクレイピングのエコシステムがかなり成熟しているクラウド基盤のひとつです。Compass が中心となって保守する「Actors」(あらかじめ用意されたスクレイピングモジュール)の群れがあります。今回特に重要なのは 専用の reviews actor で、$29 の Starter プランでは 1,000 件あたり $0.45、無料プランなら $0.60、Scale なら $0.40、Business なら $0.30 です。Apify Store の割引が契約に応じて変わるためです。
reviews actor の出力スキーマには reviewId、name、text、textTranslated、publishedAtDate、stars、likesCount、reviewImageUrls[]、responseFromOwnerText、responseFromOwnerDate に加えて、service、meal type、price per person みたいな文脈タグも含まれます。レビューの並び替えは newest、mostRelevant、highestRanking、lowestRanking に対応しています。
Apify の連携機能は業界でもトップクラスです。公式の Zapier、Make、n8n、webhooks、Google Sheets、Slack に加えて、公式 MCP サーバー まであり、Claude/GPT クライアントから直接 actors を呼び出せます。
料金: 無料プランでは毎月 $5 分のプラットフォームクレジットが付きます。Starter は 月額 $29、Scale は $199、Business は $999。どの有料プランも月額料金と同額の利用クレジットが含まれるので、それを超えた分だけ追加請求されます。
長所: プランが上がるほどレビュー単価が下がる(1,000 件あたり $0.60 → $0.30)。細かい並び替えができる。MCP を含む深い連携。大きな地域を並列処理に分ける Orchestrator actor あり。利用者は 25 万人超です。
短所: サブスク + 従量課金の二重料金なので、定額型より予算管理が少し難しいです。Scale 以上では住宅 IP プロキシの追加料金が別途かかります。非エンジニアには学習コストがあります。
1万件のレビューのコスト: 10,000 × $0.00045 = $4.50 の actor 利用分ですが、Starter には $29 分の利用クレジットが含まれるので、実際の請求は $29 です。
4. Bright Data — 企業向けのインフラ級 Google Maps レビュー抽出に最適
Bright Data はスクレイピング業界の大型プレイヤーです。Google Maps では、管理型の Scraper API を使うと、Bright Data 独自の 4億超のローテーション住宅 IP を追加料金なしで使えます。
レビュー項目は review_id、review_text、rating、review_date、reviewer_name、reviewer_profile_url、reviewer_total_reviews_count、reviewer_is_local_guide、owner_reply.text、owner_reply.date、review_photos[]、review_language、translated_text、helpful_votes、service_type など。今回試した中でいちばんメタデータが深い取得内容でした。AIMultiple の e-commerce scraper ベンチマーク では、Bright Data が調査した 5 社の中で最高の成功率を記録し、100 ドメインで 76% でした。これは EC サイトの話で、Maps ではありませんが、安定性の参考にはなります。
料金: 従量課金で 1,000 レコードあたり $1.50 です。Scale プランは約 $499/月で 384,000 レコード込み、追加分は 1,000 件あたり $1.30。Enterprise は利用量に応じた個別交渉です。
長所: AIMultiple の e-commerce ベンチマークで最高の成功率。最も深いメタデータ取得。SOC 2 / GDPR / CCPA 対応の姿勢は Fortune 500 の購買担当にも重要です。G2 と Capterra で平均 4.5/5 以上。
短所: 1,000 件あたり $1.50 は Scrapingdog の 15 倍で、数百万件を扱わない限り正当化しにくいです。ダッシュボードには 10 以上の製品があり、学習コストがあります。無料枠は月 5,000 レコードまでです。
1万件のレビューのコスト: 月 5,000 件の無料枠 + 5,000 件 × $0.0015 = $7.50。無料枠が半分をカバーするから安く見えるだけで、それを超えるとまた 1,000 件あたり $1.50 です。
5. Octoparse — テンプレート付きのノーコード型デスクトップスクレイパーで Google Maps レビューを取るならこれ
Octoparse は、Windows/macOS 向けのデスクトップ中心ノーコードスクレイパーで、600 以上のテンプレートがあります。その中に Google Maps Reviews Scraper の専用テンプレート も含まれています。ビジュアルなワークフロービルダーは初心者にもかなり分かりやすく、コードを書かずにクリック操作だけで抽出手順を組めます。
レビュー用テンプレートでは、投稿者名、星評価、レビュー本文、投稿日、役立った/いいね数、オーナー返信を抽出できます。レビュー写真はカスタムのワークフロー手順が必要で、標準テンプレートには入っていません。
料金: 年払い一括なら Standard が月換算 $69、Professional が $249 です。月払いではそれぞれ $83 と $299。追加料金は別請求で、住宅 IP プロキシは $3/GB、CAPTCHA 解決は 1,000 件あたり $1〜$1.50、結果数に応じたテンプレートは 1,000 結果あたり $0.001〜$3 ですが、Google Maps Reviews テンプレート自体の実行は無料とされています。
長所: 視覚的なワークフローが使いやすい。600 以上のテンプレート。有料プランではクラウドスケジューリング可能。G2 では 330 件超のレビューで平均 4.3/5。
短所: 目立つ $69 は年払い価格で、月払いだと $83。サブスク以外にプロキシ/CAPTCHA の追加費用がかかります。レビュー写真はカスタム設定が必要。デスクトップ依存が強く、完全なワークフロービルダーは Web アプリではありません。
1万件のレビューのコスト: 月払い Standard 1 か月分の $83 に、住宅 IP プロキシ代としてだいたい $3〜$10 を足したものです。新規ユーザーなら $86〜$93 くらいです。レビュー用テンプレート自体の実行には追加費用はかかりません。
6. PhantomBuster — レビューを使った営業自動化に最適な Google Maps スクレイパー
PhantomBuster は、この一覧で唯一、スクレイピングからアウトリーチまでを自然につなげられるツールです。Google Maps のリードを抽出し、メールや SNS 情報で補完し、そのまま個別メッセージを送る――これを 1 つのワークフローで回せます。営業チームにはかなり魅力的です。
ただしレビュー抽出に限ると注意点があります。PhantomBuster には Google Maps Search Export と Google Maps Places Scraper の Phantoms はありますが、専用の Reviews Phantom はありません。レビュー本文はデフォルトで途中までしか取れず、オーナー返信も取れず、モバイル表示ではレビュー写真も安定しません。
料金: 14 日間の無料トライアル(実行時間 2 時間)。月 20 時間の実行で年額換算 $56 / 月額 $69 から。Grow は月額 $159。G2 では 110 件超のレビューで平均 4.4/5。
長所: 抽出→補完→営業の流れが独特です。営業チームとの相性が良い。CRM 連携を備えたクラウド型。メール/SNS 補完が内蔵。
短所: レビュー抽出の深さが限定的(基本項目のみ、本文は途中で切れる、オーナー返信なし)。検索結果は 120 件まで。住宅 IP プロキシは入っていません。抽出専用としては割高です。
1万件のレビューのコスト: PhantomBuster は行数ではなく実行時間で課金されます。比較対象となる Reviews Phantom がないため、レビュー単価は出せません。ただしプラン価格は明確で、Start は月額 $69 で 20 時間、Grow は月額 $159 で 80 時間です。時間を使い切ると、翌月まで止まるか上位プランへ上げる必要があります。
7. Map Lead Scraper — 手早いリード一覧には最適な低価格 Chrome 拡張(ただし深いレビュー抽出ではない)
Map Lead Scraper は、Google Maps からリード一覧を抜き出すための Chrome 拡張です。mapleadscraper.com から販売されています。インストール先には注意してください。Chrome Web Store で検索すると、似た見た目の地図スクレイパーがいくつも出てきますが、開発元も価格も品質もバラバラです。
はっきり言うと、Map Lead Scraper 系の拡張が取れるのは掲載情報レベルまで です。会社名、評価、総レビュー数は取れますが、レビュー本文、個別の日付、オーナー返信、レビュー写真は取れません。実際のレビュー内容が必要なら、このツールは向いていません。
料金: 無料プランは月 1,000 リードまで、15 件ずつエクスポート可能。Pro は月額 $19.90、年払いなら月額 $9.90。上限は月 100,000 リード、1 回のエクスポート件数は無制限になります。
長所: 学習コストが最も低いです。安価で、年払いなら月額 $9.90。掲載データ向けの無料枠が充実しています。
短所: 深い意味でのレビュー抽出ツールではありません。自分の Chrome セッションと自分の IP で動くため、大量処理では Google のレート制限に引っかかることがあります。結果は 120 件まで。自動化や API 連携はありません。
1万件のレビューのコスト: 該当なしです。個別レビューではなく掲載情報を取得するためです。
8. ScraperAPI — 自作レビュー解析を作る開発者向けの生 API
ScraperAPI は、プロキシ、CAPTCHA、JavaScript レンダリングを処理したうえで、任意の Google Maps ページの生 HTML または JSON を返します。そこから先は自分で解析します。ここが大きな違いで、ScraperAPI は構造化データ製品ではなく、インフラです。
Google Maps のレビューを扱うには、render_js=true を付けた Maps URL を送って、レンダリング済み HTML を受け取り、自分でパーサーを書いてレビュー項目を取り出します。理論上は無制限にレビューを取れますが、実際には Google がレビュー欄の見た目を変えるたびに壊れるパーサーを保守することになります。
料金: 7 日間トライアルで 5,000 API クレジットが付き、カード登録は不要です。継続利用の無料枠は 1,000 クレジット。Hobby は月額 $49 で 100,000 クレジット、Startup は月額 $149 で 1,000,000 クレジットです。Google ドメインは Maps を含めて 1 リクエスト 25 クレジットです。
長所: 安定したプロキシ/CAPTCHA 処理。地域ターゲティング。試用に十分な無料枠。大量リクエストでもスケールしやすいです。
短所: そのまま使える構造化レビューはありません。パーサーを自分で作って保守する必要があります。非エンジニアには不向き。エンリッチメント機能もありません。
1万件のレビューのコスト: $49 です。Hobby は ScraperAPI の最安有料プランで、使っても使わなくてもこの料金です。使用量としては、1 回 25 クレジットなので約 1,000 Maps リクエスト分ですが、実際に必要なリクエスト数は書くパーサー次第です。さらに開発者の工数もかかります。
9. Scrapingdog — Google Maps レビューの構造化 API として最も手頃
Scrapingdog は、構造化された Google Maps レビュー取得における価格リーダーです。専用の /google_maps/reviews エンドポイント があり、きれいな JSON を返します。HTML を自分で解析する必要はありません。
各レビューは JSON で返され、星評価、日付、レビュー本文、投稿者名、レビュー数、プロフィールのサムネイル、添付写真に加えて、ビジネス全体の評価、総レビュー数、Google がレビュー全体に付けたトピックキーワードも含まれます。並び替えは most relevant、newest、highest、lowest に対応し、単一トピックへの絞り込みも可能です。
料金: 200 クレジットの無料枠あり、カード不要 です。Lite は月額 $40 で 200,000 クレジット($0.20/1K)。Standard は月額 $90 で 100 万クレジット($0.09/1K)、Pro は月額 $200 で 300 万クレジットです。Google Maps エンドポイントは 1 回 5 クレジット。Trustpilot は 4.8/5。
長所: 大量利用時の 1 件あたりコストがここで最安です。Maps 1 回で約 10 件のレビューが返るので、1,000 件のレビューは Lite で約 $0.10、Standard で約 $0.05。Reviews、Posts、Photos の専用エンドポイントがあり、ページネーション制御も細かくできます。200 クレジットの無料枠があり、カード登録不要。創業者主導のサポートも G2 で高評価(約 40 件、平均 4.7/5)。
短所: SerpAPI や Bright Data よりコミュニティは小さめです。ベンダー自己申告のベンチマーク(成功率 100%、応答時間 3.05 秒)であり、第三者の ScrapeOps ベンチマークでは実運用で 97〜99% です。Lite/Standard には公開 SLA がありません。
1万件のレビューのコスト: 1,000 回 × 5 クレジット = 5,000 クレジット。Lite に含まれる量の 2.5% です。ただし Lite 自体が月額 $40 なので、実際に支払うのは $40 です。使用量は数セントでも、プランの最低料金はかかります。
10. Lobstr.io — 継続的なレビュー監視に最適な定期実行クラウドスクレイパー
Lobstr.io は、スケジューリングを中心に設計されたクラウドプラットフォームです。「Squid」(同社のスクレイパー)を作って、数分単位から月次までの間隔で実行設定すると、新しい Google Maps データが自動で届きます。サーバー管理もスクリプト保守も不要です。
Google Maps Reviews Scraper の squid は、レビュー 1 件につき 30 項目を返します。本文と翻訳前の原文、星評価、ISO-8601 の投稿日、編集済みフラグとその日時、投稿者名、プロフィールリンク、レビュー数と Local Guide ステータス、オーナー返信、写真 URL、いいね数、言語、さらに Google が食べ物・サービス・騒音などに対して集めるサブ評価まで含まれます。さらにページ上では、250 件/分、タスク成功率 99.95% というスループットと信頼性の数値も公開しています。自己申告ではありますが、少なくとも明示されています。
料金: 無料プランは月 100 クレジット。Starter は月額 $20 で 10,000 クレジット、Pro は $100 で 100,000、Team は $500 で 1,000,000。Google Maps のレビュー 1 件は 0.2 クレジットなので、Starter なら 50,000 件までカバーできます。CSV と Excel に出力可能。LinkedIn / SNS のエンリッチメント機能は追加オプションです。
長所: 継続的なレビュー監視に強いスケジューリング機能。ノーコードでインフラ管理不要。LinkedIn エンリッチメントの追加で、横断的な見込み客開拓にも使えます。
短所: 知名度はまだ低めで、コミュニティも小さいです。エンリッチメントはメール/電話より LinkedIn/SNS 寄り。クレジットは毎月リセットされて繰り越しなしなので、使わない月は消えてしまいます。
1万件のレビューのコスト: 10,000 × 0.2 クレジット = 2,000 クレジット。Starter の 10,000 クレジットに十分収まるので、月額 $20 です。
読むより見たいなら、こちらの動画では Google Maps スクレイピングの「掲載情報」側、つまりレビュー本文ではなくビジネス詳細を解説しています。
Google Maps レビュー抽出ツール比較一覧
10 ツールの早見表はこちらです。
| ツール | タイプ | レビュー取得の深さ | 1 掲載あたりの最大レビュー数 | 料金体系 | 無料枠 | 出力形式 | エンリッチメント |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Thunderbit | Chrome 拡張(AI) | ✅ 6 項目すべて、レビュー単位 | 上限なし。クレジット次第 | クレジット制(レビュー行 1 件 2 クレジット) | ✅ 月 6 ページ(約 180 クレジット、約 90 レビュー行) | Excel, Sheets, Airtable, Notion, CSV, JSON | メール/電話抽出機能(無料) |
| Outscraper | クラウドプラットフォーム | ✅ レビュー専用 API | 設定可能 | レビュー単位(1,000 件あたり $3) | ✅ 500 レビュー | CSV, JSON, Excel | メール/電話の追加機能 |
| Apify | クラウドプラットフォーム | ✅ Actor ベース | 設定可能 | レビュー単位(Starter で 1,000 件あたり $0.45) | ✅ 月 $5 分のクレジット(約 8,300 レビュー) | JSON, CSV, Excel | 連携経由 |
| Bright Data | API / データセット | ✅ データセット型製品 | 大量処理向け | レコード単位(従量課金で 1,000 件あたり $1.50) | ✅ 月 5,000 レコード | JSON, CSV | 内蔵 |
| Octoparse | デスクトップ + クラウド | ⚠️ 写真はカスタムワークフローが必要 | テンプレート依存 | サブスク(タスク数 + クラウド同時実行数) | ✅ 10 タスク、月 5 万行 | CSV, Excel, JSON, API | 限定的 |
| PhantomBuster | クラウド自動化 | ⚠️ 基本項目のみ、本文は切れる | 限定的 | サブスク(実行時間) | ✅ 14 日トライアル、実行 2 時間 | CSV, JSON | メール/SNS |
| Map Lead Scraper | Chrome 拡張 | ❌ 掲載情報のみ、レビュー本文なし | 該当なし | サブスク(リード数/月) | ✅ 月 1,000 リード | CSV, Excel | 基本のみ |
| ScraperAPI | API | ⚠️ 生 HTML(自分で解析) | 無制限(生データ) | リクエスト単位(Google Maps 1 回 25 クレジット) | ✅ 1,000 クレジット(トライアルでは 5,000) | JSON/raw | なし |
| Scrapingdog | API | ✅ 専用レビューエンドポイント | 設定可能 | リクエスト単位(Maps 1 回 5 クレジット) | ✅ 月 200 クレジット | JSON, CSV | なし |
| Lobstr.io | クラウドプラットフォーム | ✅ 専用 reviews squid、30 項目 | 設定可能 | レビュー単位(1 件 0.2 クレジット) | ✅ 月 100 クレジット(500 レビュー) | CSV, JSON, API, Sheets, S3, email | LinkedIn/SNS |
レビュー抽出に絞った機能比較
レビュー抽出だけで比べるなら、重要なのはこの表です。
| ツール | レビュー本文 | 星評価 | 投稿日 | 投稿者名 | オーナー返信 | レビュー写真 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Thunderbit | ✅ | ✅ | ✅ | ✅ | ✅ | ✅ |
| Outscraper | ✅ | ✅ | ✅ | ✅ | ✅ | ✅ |
| Apify | ✅ | ✅ | ✅ | ✅ | ✅ | ✅ |
| Bright Data | ✅ | ✅ | ✅ | ✅ | ✅ | ✅ |
| Octoparse | ✅ | ✅ | ✅ | ✅ | ✅ | ⚠️ カスタムワークフロー |
| PhantomBuster | ⚠️ 途中まで | ✅ | ✅ | ✅ | ❌ | ⚠️ 不安定 |
| Map Lead Scraper | ❌ | ✅(集計値) | ❌ | ❌ | ❌ | ❌ |
| ScraperAPI | ⚠️ 自分で解析 | ⚠️ 自分で解析 | ⚠️ 自分で解析 | ⚠️ 自分で解析 | ⚠️ 自分で解析 | ⚠️ 自分で解析 |
| Scrapingdog | ✅ | ✅ | ✅ | ✅ | ✅ | ✅ |
| Lobstr.io | ✅ | ✅ | ✅ | ✅ | ✅ | ✅ |
ここで傾向がはっきり見えます。およそ半数のツール(Thunderbit、Outscraper、Apify、Bright Data、Scrapingdog、Lobstr.io)は、追加設定なしで 6 つすべてのレビュー項目を取れます。残りは何らかの妥協が必要で、生 HTML を自分で解析するか、本文が途中で切れるか、オーナー返信がそもそもないかのどれかです。
Google Maps レビューを大規模に取ると、実際いくらかかるのか
シナリオ: 1,000 / 10,000 / 100,000 掲載からレビューを取得する場合(平均 1 店舗あたり約 20 件のレビューを想定)。以下の金額は、その月の請求額です。ルールはひとつで、まず毎月の無料枠を使い切り、残りをカバーする最安の有料プランを選ぶこと。プロキシ料金、CAPTCHA 料金、開発者工数は Notes 欄に残しています。タスク数や実行時間、リクエスト数など、レビュー以外で課金されるツールについては、その旨を明記し、掲載件数がそのままプランに対応しない場合は無理に当てはめていません。トップのセルフサービスプランを超える分は、すべて個別見積もりです。
| ツール | 1K 掲載(約 2 万レビュー)— 月額請求 | 10K 掲載(約 20 万レビュー)— 月額請求 | 100K 掲載(約 200 万レビュー)— 月額請求 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| Google Places API | $0(無料枠でカバー) | $225 | $2,475 | レビューは Atmosphere データなので、掲載 1 件 = Place Details Enterprise + Atmosphere の 1 回の呼び出し。月最初の 1,000 回は無料、以降 1,000 回あたり $25。ただし 1 掲載あたり 5 件まで。 |
| Scrapingdog | $40(Lite) | $40(Lite) | $200(Pro) | Maps 1 回で約 10 件のレビューが返るので、2 万レビューは 10,000 クレジット。使用量自体は安くても、$40 のプラン下限は避けられません。無料枠は 200 クレジット。200 万レビューには 1,000,000 クレジットが必要で、Standard の上限を使い切るため、実際に必要なのは Pro です。 |
| Apify | $29(Starter) | $90(Starter $29 + 利用分 $61) | $800(Scale $199 + 利用分 $601) | Starter では 1,000 件あたり $0.45、Scale では $0.40。有料プランには月額料金と同額の利用クレジットが含まれるので、2 万レビューなら actor 利用分は $9 で、Starter の $29 に十分収まります。無料プランの $5 でも約 8,300 レビュー取得できます。 |
| Outscraper | $58.50 | $398.50 | $2,198.50 | 完全従量課金でプラン下限なし。最初の 500 レビューは無料、その後は 10 万件まで 1,000 件あたり $3、以降は 1,000 件あたり $1。エンリッチメントは別課金で、使った場合にだけ請求されます。 |
| Bright Data | $22.50 | $292.50 | $2,593(Scale $499 + 追加レコード $2,094) | 月 5,000 件の無料レコードを先に消費し、その後は従量で 1,000 件あたり $1.50。200 万件では、384,000 レコード込みで 1,000 件あたり $1.30 の Scale プランのほうが、従量課金のままより安くなります。 |
| Thunderbit | $72/月(API Pro 1) | $240/月(API Pro 3) | Business 見積もり — セルフサービス最上位は $480/月 | Web Scraper API ベースでの価格です。ブラウザ拡張は出力行ごとに課金され、レビューがサブページ由来の場合は 1 行 2 クレジット。セルフサービスの上限は年 30,000 クレジットで、この 3 つの規模ならいずれも足りません。Extract は 1 ページ 20 単位で、1 店舗 1 回の呼び出しとして計算します。1,000 掲載は 20,000 単位で Starter の月 6,000 を超えるため Pro 1 の $72、10,000 掲載は 200,000 単位で Pro 2 の 120,000 を超えるため Pro 3 の $240、100,000 掲載は 200 万単位で Pro 4 の 480,000 上限を超えるため見積もり案件です。API の 600 無料単位は 1 回限りで、毎月付与ではありません。レビュー取得に別呼び出しが必要な掲載は、さらに 20 単位かかります。 |
| Octoparse | $83/月(Standard; 行数ではなくタスク課金) | $83/月(Standard; 行数ではなくタスク課金) | $83/月(Standard; 行数ではなくタスク課金) | Standard は月払いで $83(年払いなら $69)で、100 タスクと 3 つの同時クラウド処理が使えます。上位プランはタスク数と同時実行数が増えるだけで、行数は増えないため、レビュー件数でこの数字は変わりません。無料プランはローカル抽出のみです。住宅 IP プロキシは $3/GB、CAPTCHA 解決は 1,000 件あたり $1〜$1.50 が別請求で、レビュー用テンプレート自体の実行は無料です。 |
| ScraperAPI | $49/月(Hobby; リクエスト課金) | $49/月(Hobby; リクエスト課金) | $49/月(Hobby; リクエスト課金) | リクエスト単位で課金されます。Google ドメインは Maps を含め 25 クレジットなので、Hobby の 100,000 クレジットで 4,000 回、無料枠の 1,000 クレジットで 40 回の Maps リクエストが可能です。必要リクエスト数は自作パーサー次第なので、レビュー件数をそのままプランに当てはめられません。加えて開発工数が必要です。 |
| PhantomBuster | $69/月(Start; 実行時間課金) | $69/月(Start; 実行時間課金) | $69/月(Start; 実行時間課金) | Start は月額 $69 で 20 実行時間、Grow は $159 で 80 時間。トライアルは 14 日で 2 時間です。Reviews Phantom がないため、レビュー単価へ換算できません。時間を使い切ると、自動化は追加課金ではなく停止します。 |
| Map Lead Scraper | 該当なし(掲載情報のみ) | 該当なし(掲載情報のみ) | 該当なし(掲載情報のみ) | レビュー行がないので、レビュー単価は存在しません。このツール自身の課金対象はリード数で、月 1,000 件まで無料、その後は Pro が月額 $19.90(年払いなら $9.90)で 100,000 件までです。 |
| Lobstr.io | $20(Starter) | $100(Pro) | $500(Team) | レビュー 1 件は 0.2 クレジットです。ストアページ で確認できます。無料プランの 100 クレジットは、Lobstr が案内する 500 件の無料レビューちょうどに相当し、$0.40/1,000 の表記は 10,000 クレジットで $20 の Starter と整合します。FAQ には 1 レビュー = 1 クレジットのように見える説明がありますが、それはこのスクレイパーの実際のレートではなく、プラットフォーム共通の「1 credit = 1 unique result」という一般説明です。したがって 2 万レビューは 4,000 クレジットで Starter の 10,000 に収まり、無料プランの 100 クレジットは 500 レビューをカバーします。200 万レビューは 400,000 クレジットで、Team の 1,000,000 以内です。 |
要するに、2 万レビュー規模では、従量課金型のツールが最も安くなります。Lobstr.io は $20、Bright Data は無料 5,000 レコードを差し引いた後で $22.50、Apify は $29 です。Scrapingdog は最安プランが使わなくても $40 かかり、Places API の $0 は 1 掲載あたり 5 件しか取れません。Outscraper はその規模で $58.50、Thunderbit の API は $72 です。ところが 200 万レビューでは逆転し、Scrapingdog の $200 Pro が最安。Apify の $800 の 4 分の 1で、Outscraper や Bright Data の請求額の 10 分の 1 未満になります。下の方にある小さい数字は、レビューではなくタスク・リクエスト・実行時間の開始価格です。Thunderbit は、ゼロ設定のノーコード導入と、Sheets/Airtable/Notion への無料エクスポートも欲しい人に向いています。 Bright Data と Outscraper は、コンプライアンスや深いメタデータが必要な企業向けに、より高い単価を正当化できます。
抽出した Google Maps レビューをどう使うか
スクレイピング自体は簡単です。誰もが時間をかけるのはそこです。本当に大事なのは、何千行ものレビュー本文が何を示しているのかを読み解くこと。そこが価値を生むかどうかの分かれ目です。
感情分析: 競合に共通する不満を見つける
抽出したレビューを、シンプルなスプレッドシート関数や AI ツールに流し込み、各レビューをポジティブ、ネガティブ、中立に分類します。そこからパターンを探します。たとえば競合店舗全体で「対応が遅い」が 40 回出てくる、あるいは直近 3 か月のレビューで「駐車しにくい」が急増している、といった具合です。
Thunderbit で取った場合は、レビュー収集中に感情ラベルを付けさせることもできるので、ファイルを開いた時点で列が埋まっています。
競合比較: 評価、レビュー増加速度、キーワードを比べる
同じニッチの競合 5 社からレビューを取ります。平均評価、レビュー増加速度(新しいレビューがどれだけ早く増えるか)、よく出るキーワードを比べてください。Google Sheets の簡単なピボットテーブルだけでも、どの競合が勢いを増していて、どこが失速しているかが見えてきます。
私の経験では、平均評価よりもレビュー増加速度のほうが先行指標として役立つことが多いです。たとえば週 2 件だったレビューが週 10 件に増えたなら、何か良い変化が起きています。その兆候は、順位変動よりもかなり早くスクレイプデータに出てきます。
レビューシグナルでのリードスコアリング
営業チームが意外と活用しきれていない用途です。最近ネガティブなレビューが増えている企業や、レビュー数が少ない企業は、ローカルマーケティング、レピュテーション管理ソフト、コンサルティングの理想的な見込み先になりがちです。レビュー数と最終投稿日で絞ると、支援を必要としていて、しかも自覚している企業を見つけられます。
レピュテーション監視: レビューの変化を時系列で追う
定期スクレイプを設定して、クライアントや自社のレビュー状況が週ごとにどう変わるかを追います。Thunderbit なら、自然文でスケジュールを入れて URL を貼るだけで、レビューを自動で再取得できます。クライアントの評判管理をしている代理店や、自社の推移を見たい企業に便利です。
データ品質の現実: どんなに優秀な Google Maps レビュー抽出ツールでも起こる問題
自動化を長くやっていると、完璧なツールはないと分かります。なので正直に書きます。どのツールでも今なお起こりうる問題です。
ページネーションで重複レビューが出る。 ツールが数百件のレビューをスクロールすると、同じレビューが複数のバッチに入ることがあります。Outscraper や Apify のようなクラウド型はサーバー側で重複排除しますが、ブラウザ型はそうでない場合があります。スプレッドシート側で重複排除するのが安全です。
古い掲載情報や閉業済み店舗。 Google Maps には閉業した店舗のレビューも残っています。これを除外しないツールもあり、分析がずれます。競合比較をするなら、実在していて今も営業中かを手で確認してください。
レビュー本文が途中で切れる。 「もっと見る」ボタンの前に見えている冒頭だけ返すツールがあります。Thunderbit のような AI ベースのスクレイパーは、毎回ページを読み直して折りたたまれた本文を展開してから取るので、切れにくいです。テンプレート型はこの問題が起きやすいです。
オーナー返信が抜ける。 多くのツールはオーナー返信を最初から取っていません。テンプレートやスキーマに入っていないからです。レピュテーション分析ではかなり痛い欠損です。なぜなら、苦情への対応の仕方は、苦情そのもの以上に企業の姿勢を示すことが多いからです。どのツールがこの項目を取れるかは、上の機能比較表を見てください。
地域ごとに日付形式が違う。 "3 weeks ago"、"2026-04-01"、"01/04/2026" のように、ユーザーのロケール設定や Google の描画によって表記が変わります。下流のソートや分析で誤差を生むことがあります。Apify や Scrapingdog のように ISO-8601 のタイムスタンプを返すツールのほうが扱いやすいです。
Google Maps レビューのスクレイピングは合法なのか?
私は弁護士ではなく、これは法的助言ではありません。ただ、多くの読者が知りたい文脈は整理できます。
Google Maps のレビューは、ブラウザがあれば誰でも見られる公開情報です。ただしスクレイピングは、Google の利用規約とぶつかる可能性があります。規約では「明示的に許可された場合を除き」自動アクセスを禁止しています。最近の裁判では、公開データのスクレイピング側に有利な判断が続いています。
- Meta v. Bright Data(2024 年 1 月) — Meta が敗訴。ログアウト状態で公開データをスクレイピングすることは ToS 違反ではないと判断されました。
- X Corp v. Bright Data(2024 年 5 月) — 訴え却下。公開データは 1 社だけが囲い込めるものではないとされました。
- hiQ v. LinkedIn — 公開データのスクレイピングは CFAA 違反ではないと判断。
最新の話題は Google LLC v. SerpApi LLC です。Google の SearchGuard 保護を SerpAPI が回避したとする主張で、2025 年 12 月に提訴されました。2026 年 7 月 20 日に裁判所は SerpApi の却下申立てを認め ました。著作物を含まない検索結果に基づく DMCA 主張は再提出不可の形で却下され、Google には著作権付きスニペットを含むより限定的な部分を修正する 21 日が与えられました。
実務上のリスク感としては、自社レビューの監視はかなり低リスク。競合レビューの社内分析も低リスクです。一方、レビュアーの個人情報を集めた公開データベースを作るのは高リスクです(Clearview AI のような問題を想像してください)。個人情報を、公開表示以上には集めず、プライバシーを尊重してください。大規模運用なら、地域の規制も確認しましょう。
自分に合う Google Maps レビュー抽出ツールはどれ?
「これが絶対最強」というツールはありません。ワークフロー、件数、Python を書くのが好きかどうかで変わります。用途別の早見はこちらです。
- 手早い単発のレビュー調査 → Thunderbit(AI Chrome 拡張、1 回クリックでセットアップ、無料エクスポート)
- 大量レビューをまとめて取得 → Outscraper または Bright Data
- テンプレート付きのノーコードデスクトップ運用 → Octoparse
- 自動化パイプラインを自作 → Apify または Thunderbit Open API
- レビュー情報を使った営業自動化 → PhantomBuster
- 予算重視の単発掲載抽出 → Map Lead Scraper(ただしレビュー本文向けではない)
- 生データを自分で制御したい開発者 → ScraperAPI または Scrapingdog
- 最安の構造化レビュー API → Scrapingdog
- 継続的な定期レビュー監視 → Lobstr.io または Thunderbit の定期スケジュール
- 企業向けのコンプライアンス要件 → Bright Data
本当の価値はスクレイピングそのものではなく、その後にレビューをどう使うかです。感情分析、競合比較、リードスコアリング、レピュテーション監視。そこへ最短でたどり着けるツールを選べば、ほとんどのチームより一歩先に進めます。Google は 全オンラインレビューの 73% を握っていて、その大半はまだ分析されていません。
AI ベースのレビュー抽出が実際にどう動くか見たいなら、Thunderbit Chrome 拡張 を試してみてください。無料枠でも、数社を対象にフルワークフローを試すには十分です。Thunderbit が合わないなら、この一覧から Outscraper か Scrapingdog を試すのもおすすめです。レビューを本当の競争優位に変えるには、今がこれまででいちばんいいタイミングです。
気持ちよくスクレイピングしましょう。オーナー返信が必ず取れて、日付形式がいつも ISO-8601 でありますように。
よくある質問
1. Google Maps の 1 掲載から何件のレビューを取得できますか?
ツールによって違います。Google 公式の Places API は 1 掲載あたり 5 件が上限です。Outscraper や Apify のようなクラウドプラットフォームでは、1 掲載あたりの最大レビュー数を設定できます(数百件〜数千件のこともあります)。Thunderbit のような Chrome 拡張は各掲載を開いて、取れるレビューを自動スクロールで集めます。ScraperAPI や Scrapingdog のような生 API ツールは、ページにあるものを返しますが、解析は自分で行います。
2. Google Maps のレビューは無料でスクレイピングできますか?
いくつかのツールに無料枠があります。Thunderbit(月 6 ページ + 10 トライアルページ)、Outscraper(500 レコード)、Apify(月 $5 分のクレジット)、Bright Data(月 5,000 レコード)、Lobstr.io(月 100 クレジット、約 500 レビュー)、Scrapingdog(200 クレジット、カード不要)、ScraperAPI(1,000 クレジット、または 7 日トライアルで 5,000)、Map Lead Scraper(月 1,000 リード、掲載情報用)です。無料枠は有料プランを試す前の検証向きです。継続的にまとまった件数のレビューを取るなら、有料枠が必要です。
3. Google Maps レビュー抽出ツールはオーナー返信も取得しますか?
全部ではありません。専用レビュー API(Outscraper、Apify、Scrapingdog、Bright Data)や AI ベースのスクレイパー(Thunderbit)は、オーナー返信テキストを標準で取れます。生 HTML を返す API ツール(ScraperAPI)は、パーサーを対応させれば取得可能です。PhantomBuster と Map Lead Scraper はオーナー返信を取れません。詳細はこの記事のレビュー機能比較表を確認してください。
4. Google Maps レビューのクラウドスクレイピングとブラウザスクレイピングの違いは?
クラウドスクレイピングはリモートサーバー上で動くので、高速で大量処理に向いていて、ブラウザを開いたままにする必要がありません。ブラウザスクレイピングは自分の Chrome 上で動くので、Google がログインを求めたり、クラウドスクレイパーでは解けない CAPTCHA が出たりする場合に便利です。Thunderbit のように両方使えるツールもあり、難しいページにはブラウザ、速度重視ならクラウド、という使い分けができます。
5. Google Maps レビューのスクレイピングを定期実行できますか?
はい。Thunderbit、Lobstr.io、Apify、Octoparse のようなツールは、継続的なレビュー監視のためのスケジュール実行や定期スクレイプに対応しています。これは、クライアントのレビューを長期で追いたいレピュテーション管理会社や、競合のレビュー増加速度を見たい企業に特に便利です。
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