営業・マーケ・オペレーションにとって、Webデータはもはや“当たり前の入力ソース”になりました。まだコピペで回しているなら、ぶっちゃけ一歩どころか二歩くらい出遅れています。
とはいえ、「無料」のスクレイピングツールには罠が多いのも事実。実際はガチの無料じゃなくて、キツめの上限つきトライアルだったり、肝心な機能が課金の壁の向こうに隠れていたりします。
だからこそ私は、無料枠で“ちゃんと実務が回る”のはどれかを見極めるために、12個を実地で検証しました。Googleマップの店舗リスト、ログイン必須の動的ページ、PDFまで実際にスクレイピング。ちゃんと戦力になるものもあれば、ただ午後が溶けただけのものもありました。
ここからは忖度なしでまとめます。まずは、私が本気で推せるものからいきます。
なぜ「無料スクレイパー」がこれまで以上に重要なのか
現実を直視しましょう。2026年のウェブスクレイピングは、ハッカーやデータサイエンティストだけの専売特許じゃありません。いまやビジネスの定番手段で、数字もそれを証明しています。ウェブスクレイピングソフト市場はに到達し、2032年までに2倍以上に伸びる見込み。営業チームから不動産エージェントまで、Webデータで優位を取りにいっているからです。
- リード獲得: 営業チームはディレクトリ、Googleマップ、SNSをスクレイピングして、狙い撃ちの見込み客リストを作成。手作業で探し回る必要がなくなります。
- 価格監視・競合調査: EC/小売は競合のSKU、価格、レビューを追いかけて意思決定を高速化(実際、EC企業の82%がこの目的でスクレイピングしています)。
- 市場調査・感情分析: マーケターはレビュー、ニュース、SNSの話題を集めて、トレンド把握やブランド評判の管理に活用。
- 業務自動化: 在庫チェックから定期レポートまで、オペレーションを自動化して毎週の工数をガッツリ削減。
さらに興味深いのが、AI搭載のウェブスクレイパーを使う企業は、手作業に比べてを実現している点。これは“ちょっと楽になる”どころじゃなく、18時に帰れるか21時になるかの差です。

無料データスクレイパーツールの選定基準
「おすすめウェブスクレイパー」系の記事って、宣伝文句のコピペみたいなのが多いですが、ここは違います。今回の比較では、次のポイントをガチで重視しました。
- 無料プランの実用性: 無料枠で仕事として回るのか、それとも“お試しの餌”で終わるのか。
- 使いやすさ: 非エンジニアでも数分で結果が出るか、それともRegex博士号が必要か。
- 対応サイトの幅: 静的/動的/ページネーション/ログイン必須/PDF/SNSなど、現場のケースに耐えられるか。
- エクスポート: Excel、Google Sheets、Notion、Airtableへスムーズに出せるか。
- 追加機能: AI抽出、スケジュール実行、テンプレート、後処理、連携など。
- 想定ユーザー: ビジネス向けか、分析者向けか、開発者向けか。
さらに、各ツールのドキュメントやオンボーディングもチェックし、無料枠の制限も横並びで比較しました。「無料」って、思ってるほど無料じゃないケースが本当に多いので。
ひと目で比較:無料データスクレイパー12選
用途に合うツールをサクッと絞り込めるよう、一覧にまとめました。
| ツール | プラットフォーム | 無料プランの制限 | おすすめ用途 | 出力形式 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| Thunderbit | Chrome拡張 | 月6ページ | 非エンジニア、ビジネス | Excel, CSV | AIプロンプト、PDF/画像スクレイピング、サブページ巡回 |
| Browse AI | クラウド | 月50クレジット | ノーコードユーザー | CSV, Sheets | クリック操作でロボット作成、スケジュール |
| Octoparse | デスクトップ | 10タスク、月5万行 | ノーコード〜準技術者 | CSV, Excel, JSON | ビジュアル設計、動的サイト対応 |
| ParseHub | デスクトップ | 5プロジェクト、実行あたり200ページ | ノーコード〜準技術者 | CSV, Excel, JSON | ビジュアル操作、動的サイト対応 |
| Webscraper.io | Chrome拡張 | ローカル利用は無制限 | ノーコード、簡易用途 | CSV, XLSX | サイトマップ方式、コミュニティテンプレ |
| Apify | クラウド | 月$5クレジット | チーム、準技術者、開発者 | CSV, JSON, Sheets | Actorマーケット、スケジュール、API |
| Scrapy | Pythonライブラリ | 無制限(OSS) | 開発者 | CSV, JSON, DB | コードで完全制御、スケール可能 |
| Puppeteer | Node.jsライブラリ | 無制限(OSS) | 開発者 | カスタム(コード) | ヘッドレスブラウザ、JS動的対応 |
| Selenium | マルチ言語 | 無制限(OSS) | 開発者 | カスタム(コード) | ブラウザ自動化、複数ブラウザ対応 |
| Zyte | クラウド | スパイダー1つ、1ジョブ1時間、保持7日 | 開発者、運用チーム | CSV, JSON | Scrapyホスティング、プロキシ管理 |
| SerpAPI | API | 月100検索 | 開発者、分析者 | JSON | 検索エンジンAPI、ブロック対策 |
| Diffbot | API | 月10,000クレジット | 開発者、AIプロジェクト | JSON | AI抽出、ナレッジグラフ |
Thunderbit:AI搭載で使いやすいデータスクレイピングの最有力
なぜが私のリストでトップなのか、ちゃんと理由があります。チームの一員だから…だけじゃありません。正直、Thunderbitは「指示をちゃんと聞いてくれるAIインターン」に一番近い感覚です(しかもコーヒーブレイクを要求してこない)。
Thunderbitは「ツールの作法を覚えてからスクレイピングする」タイプじゃなくて、賢いアシスタントにお願いするノリで進められます。「このページから商品名・価格・リンクを全部取って」と言えば、AIが抽出ロジックを組み立ててくれる。XPathもCSSセレクタも不要だし、Regexで頭を抱えることもありません。さらに、商品詳細ページや問い合わせページみたいなサブページも、ボタン一つで自動巡回してテーブルを拡張できます。
そしてThunderbitの強さは“取った後”にあります。要約、翻訳、分類、クリーニングが必要なら、内蔵のAI後処理でそのまま対応可能。生データをドンと渡されるんじゃなく、CRMやスプレッドシートに入れて即使える形に整った情報が手に入ります。
無料プラン: Thunderbitの無料トライアルでは最大6ページ(ブーストで10ページ)までスクレイピングでき、PDF・画像・SNSテンプレートも対象です。Excel/CSVへのエクスポートは無料で、メール/電話/画像の抽出なども試せます。より大規模な用途では、有料プランでページ数増加、Google Sheets/Notion/Airtableへの直接出力、スケジュールスクレイピング、Amazon・Googleマップ・Instagramなどの即時テンプレートが解放されます。
実際の動きを見たいなら、や、クイックスタート動画があるもチェックしてみてください。
Thunderbitの注目ポイント
- AIで項目提案: 欲しいデータを言葉で伝えるだけで、適切な列と抽出ロジックをAIが提案。
- サブページスクレイピング: 詳細ページやリンク先を自動で辿って、メイン表をリッチ化。
- 即時テンプレート: Amazon、Googleマップ、Instagramなどをワンクリックで。
- PDF・画像スクレイピング: AIでPDF/画像から表やデータを抽出。追加ツール不要。
- 多言語対応: 34言語でスクレイピングと処理が可能。
- 直接エクスポート: Excel、Google Sheets、Notion、Airtableへ(有料プラン)。
- AI後処理: 取得と同時に要約・翻訳・分類・整形。
- メール/電話/画像の無料抽出: 連絡先や画像をワンクリックで取得。
Thunderbitは「データを取る」で終わらず、「使えるデータにする」までを一本でつなぎます。ビジネスユーザー向けのAIデータアシスタントとして、私が見た中でも完成度が頭ひとつ抜けています。

残りの12選:無料データスクレイパーツールのレビュー
ここからは、向いているユーザー層ごとに整理して紹介します。
ノーコード&ビジネスユーザー向け
Thunderbit
上で解説済み。非エンジニアが最短で立ち上げられて、AI機能と即時テンプレートが強いです。
Webscraper.io
- プラットフォーム: Chrome拡張
- おすすめ: シンプルな静的サイト。試行錯誤を苦にしない非エンジニア。
- 主な機能: サイトマップ方式、ページネーション対応、CSV/XLSX出力。
- 無料プラン: ローカル利用は無制限。ただしクラウド実行やスケジュールは不可。基本は手動運用。
- 弱点: ログイン、PDF、複雑な動的コンテンツは苦手。サポートはコミュニティ中心。
ParseHub
- プラットフォーム: デスクトップアプリ(Windows / Mac / Linux)
- おすすめ: ノーコード〜準技術者。学習に時間を割ける人。
- 主な機能: ビジュアルでフロー構築、動的サイト、AJAX、ログイン、ページネーション対応。
- 無料プラン: 公開プロジェクト5つ、実行あたり200ページ、手動実行のみ。
- 弱点: 無料プランはプロジェクトが公開扱い(機密データは注意)。スケジュール不可、抽出速度も遅め。
Octoparse
- プラットフォーム: デスクトップアプリ(Windows/Mac)、クラウド(有料)
- おすすめ: ノーコードユーザーや分析者で、柔軟性とパワーが欲しい人。
- 主な機能: クリック操作で抽出、動的コンテンツ対応、人気サイト向けテンプレート。
- 無料プラン: 10タスク、月最大50,000行、デスクトップのみ(クラウド/スケジュールなし)。
- 弱点: 無料枠ではAPI、IPローテーション、スケジュール不可。複雑サイトは学習コストが高い。
Browse AI
- プラットフォーム: クラウド
- おすすめ: シンプルなスクレイピングや監視を自動化したいノーコードユーザー。
- 主な機能: クリック操作でロボット記録、スケジュール、連携(Sheets、Zapier)。
- 無料プラン: 月50クレジット、1サイト、最大5ロボット。
- 弱点: ボリュームが限られる。複雑サイトは最初に慣れが必要。
開発者・技術者向け
Scrapy
- プラットフォーム: Pythonライブラリ(オープンソース)
- おすすめ: 完全な制御とスケーラビリティが必要な開発者。
- 主な機能: 高いカスタマイズ性、大規模クロール、ミドルウェア、パイプライン。
- 無料プラン: 無制限(オープンソース)。
- 弱点: GUIなし、Pythonコーディング必須。非エンジニア向けではありません。
Puppeteer
- プラットフォーム: Node.jsライブラリ(オープンソース)
- おすすめ: JavaScript主体の動的サイトをスクレイピングする開発者。
- 主な機能: ヘッドレスブラウザ自動化、遷移や抽出を完全制御。
- 無料プラン: 無制限(オープンソース)。
- 弱点: JavaScriptコーディング必須、GUIなし。
Selenium
- プラットフォーム: マルチ言語(Python、Javaなど)、オープンソース
- おすすめ: スクレイピングやテスト目的でブラウザ操作を自動化したい開発者。
- 主な機能: 複数ブラウザ対応、クリック/スクロール/ログインなどを自動化。
- 無料プラン: 無制限(オープンソース)。
- 弱点: ヘッドレス系より遅くなりがち。スクリプト作成が必要。
Zyte(Scrapy Cloud)
- プラットフォーム: クラウド
- おすすめ: Scrapyスパイダーをスケール運用したい開発者・運用チーム。
- 主な機能: Scrapyのホスティング、プロキシ管理、ジョブスケジュール。
- 無料プラン: 同時スパイダー1つ、1ジョブ1時間、データ保持7日。
- 弱点: 無料枠では高度なスケジュールが弱い。Scrapyの知識が前提。
チーム・エンタープライズ向け
Apify
- プラットフォーム: クラウド
- おすすめ: 既製スクレイパー(Actor)やカスタムを使いたいチーム、準技術者、開発者。
- 主な機能: Actorマーケット(既製ボット)、スケジュール、API、連携。
- 無料プラン: 月$5クレジット(小規模なら十分)、データ保持7日。
- 弱点: 学習コストあり。クレジット上限で利用量が制限される。
SerpAPI
- プラットフォーム: API
- おすすめ: 検索エンジンデータ(Google/Bing/YouTube)が必要な開発者・分析者。
- 主な機能: 検索API、ブロック対策、構造化JSON出力。
- 無料プラン: 月100検索。
- 弱点: 任意サイト向けではない。API利用が前提。
Diffbot
- プラットフォーム: API
- おすすめ: 大規模に構造化Webデータが必要な開発者、AI/MLチーム、企業。
- 主な機能: AI抽出、ナレッジグラフ、記事/商品API。
- 無料プラン: 月10,000クレジット。
- 弱点: API専用で技術スキルが必要。スループットはレート制限あり。
無料プランの制限:「無料」の実態を整理
正直、「無料」といっても“趣味なら無制限”から“ハマらせるための最低限”まで幅があります。実際に何ができるのか、整理するとこうです。
| ツール | 月あたりページ/行 | 出力形式 | スケジュール | API | 無料枠の主な制限 |
|---|---|---|---|---|---|
| Thunderbit | 6ページ | Excel, CSV | なし | なし | AI項目提案に制限、無料枠はSheets/Notionへの直接出力なし |
| Browse AI | 50クレジット | CSV, Sheets | あり | あり | 1サイト、5ロボット、保持15日 |
| Octoparse | 50,000行 | CSV, Excel, JSON | なし | なし | デスクトップのみ、クラウド/スケジュールなし |
| ParseHub | 実行あたり200ページ | CSV, Excel, JSON | なし | なし | 公開プロジェクト5つ、速度遅め |
| Webscraper.io | ローカル無制限 | CSV, XLSX | なし | なし | 手動実行、クラウドなし |
| Apify | 月$5クレジット(小規模) | CSV, JSON, Sheets | あり | あり | 保持7日、クレジット上限 |
| Scrapy | 無制限 | CSV, JSON, DB | なし | 該当なし | コーディング必須 |
| Puppeteer | 無制限 | カスタム(コード) | なし | 該当なし | コーディング必須 |
| Selenium | 無制限 | カスタム(コード) | なし | 該当なし | コーディング必須 |
| Zyte | スパイダー1つ、1ジョブ1時間 | CSV, JSON | 限定的 | あり | 保持7日、同時実行1つ |
| SerpAPI | 100検索 | JSON | なし | あり | 検索APIのみ |
| Diffbot | 10,000クレジット | JSON | なし | あり | API専用、レート制限あり |
結論として、ビジネス用途で“無料でも回る”可能性が高いのはThunderbit、Browse AI、Apifyが最有力です。とはいえ継続運用や大規模案件になると、すぐ上限に当たるので、アップグレードかOSS/コード型への移行は現実的に必要になります。
どのデータスクレイパーが最適?(ユーザータイプ別ガイド)
役割と技術耐性で選べるよう、早見表を用意しました。
| ユーザータイプ | おすすめ(無料) | 理由 |
|---|---|---|
| 非エンジニア(営業/マーケ) | Thunderbit, Browse AI, Webscraper.io | 習得が早い、クリック操作、AI支援 |
| 準技術者(運用/分析) | Octoparse, ParseHub, Apify, Zyte | 高機能、複雑サイトに強い、軽いスクリプトも可 |
| 開発者/エンジニア | Scrapy, Puppeteer, Selenium, Diffbot, SerpAPI | 完全制御、無制限、API中心 |
| チーム/企業 | Apify, Zyte | 共同作業、スケジュール、連携 |
実務でよくあるスクレイピング場面:適応力の比較
よくある5つのシナリオで、各ツールの強さを見ていきます。
| シナリオ | Thunderbit | Browse AI | Octoparse | ParseHub | Webscraper.io | Apify | Scrapy | Puppeteer | Selenium | Zyte | SerpAPI | Diffbot |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ページネーションの一覧 | 簡単 | 簡単 | 普通 | 普通 | 普通 | 簡単 | 簡単 | 簡単 | 簡単 | 簡単 | 該当なし | 普通 |
| Googleマップの店舗一覧 | 簡単* | 難しい | 普通 | 普通 | 難しい | 簡単 | 難しい | 難しい | 難しい | 難しい | 簡単 | 該当なし |
| ログイン必須ページ | 簡単 | 普通 | 普通 | 普通 | 手動 | 普通 | 簡単 | 簡単 | 簡単 | 簡単 | 該当なし | 該当なし |
| PDFのデータ抽出 | 簡単 | 不可 | 不可 | 不可 | 不可 | 普通 | 難しい | 難しい | 難しい | 難しい | 不可 | 限定的 |
| SNSコンテンツ | 簡単* | 一部 | 難しい | 難しい | 難しい | 簡単 | 難しい | 難しい | 難しい | 難しい | YouTube | 限定的 |
- ThunderbitとApifyは、GoogleマップやSNS向けのテンプレート/Actorが用意されているので、非技術者でもこの手のケースが一気に楽になります。
拡張機能 vs デスクトップ vs クラウド:体験として最適なのは?
- Chrome拡張(Thunderbit、Webscraper.io):
- メリット: すぐ始められる、ブラウザ内で完結、セットアップが軽い。
- デメリット: 手動運用になりがち、サイト変更の影響を受けやすい、自動化に限界。
- Thunderbitの強み: AIが構造変化やサブページ遷移、PDF/画像スクレイピングまで吸収し、従来型拡張より堅牢。
- デスクトップアプリ(Octoparse、ParseHub):
- メリット: 高機能、ビジュアルで設計、動的サイトやログインに強い。
- デメリット: 学習コストが高め、無料枠はクラウド自動化なし、OS依存。
- クラウド(Browse AI、Apify、Zyte):
- メリット: スケジュール、チーム運用、スケール、連携。
- デメリット: 無料枠はクレジット制限が多い、初期設定が必要、API知識が必要な場合も。
- オープンソース(Scrapy、Puppeteer、Selenium):
- メリット: 無制限、自由度が高い、開発者に最適。
- デメリット: コーディング必須、ビジネスユーザー向けではない。
2026年のウェブスクレイピング動向:最新ツールの差別化ポイント
2026年のキーワードはAI・自動化・連携。変化の方向性はこんな感じです。
- AIによる構造認識: Thunderbitのように、データ項目を自動検出して非エンジニアでも設定が簡単。
- 多言語抽出: Thunderbitなどは、数十言語での抽出・処理に対応。
- 直接連携: Google Sheets、Notion、Airtableへ直接出力し、CSVの手作業を削減。
- PDF/画像スクレイピング: Thunderbitが特に強く、AIでPDF/画像から表を抽出可能。
- スケジュール&自動化: ApifyやBrowse AIなどのクラウドは定期実行を“設定して放置”できる。
- 後処理: 取得しながら要約・翻訳・分類・整形し、スプレッドシートの泥沼を回避。
Thunderbit、Apify、SerpAPIがこの流れを引っ張っていますが、ThunderbitはAIスクレイピングを開発者だけでなく“誰でも使える形”に落とし込んでいるのが際立っています。

取得の先へ:データ加工と付加価値機能
大事なのは「取ること」じゃなく「使えること」。後処理の観点で比べるとこうなります。
| ツール | クリーニング | 翻訳 | 分類 | 要約 | 補足 |
|---|---|---|---|---|---|
| Thunderbit | あり | あり | あり | あり | AI後処理が内蔵 |
| Apify | 一部 | 一部 | 一部 | 一部 | 使用するActor次第 |
| Browse AI | なし | なし | なし | なし | 生データ中心 |
| Octoparse | 一部 | なし | 一部 | なし | 一部フィールド処理あり |
| ParseHub | 一部 | なし | 一部 | なし | 一部フィールド処理あり |
| Webscraper.io | なし | なし | なし | なし | 生データ中心 |
| Scrapy | あり* | あり* | あり* | あり* | 開発者が実装すれば可能 |
| Puppeteer | あり* | あり* | あり* | あり* | 開発者が実装すれば可能 |
| Selenium | あり* | あり* | あり* | あり* | 開発者が実装すれば可能 |
| Zyte | 一部 | なし | 一部 | なし | 一部自動抽出機能あり |
| SerpAPI | なし | なし | なし | なし | 構造化された検索データのみ |
| Diffbot | あり | あり | あり | あり | AI搭載だがAPI専用 |
- *開発者が処理ロジックを実装する必要があります。
非技術者が、生のWebデータから“意思決定に使える構造化インサイト”までを1つの流れで完結できるのは、現状Thunderbitだけです。
コミュニティ・サポート・学習リソース:立ち上がりやすさ
ドキュメントとオンボーディングは、立ち上がりの体験を左右します。比較するとこうです。
| ツール | ドキュメント/チュートリアル | コミュニティ | テンプレート | 学習コスト |
|---|---|---|---|---|
| Thunderbit | とても充実 | 成長中 | あり | 非常に低い |
| Browse AI | 良い | 良い | あり | 低い |
| Octoparse | とても充実 | 大規模 | あり | 中 |
| ParseHub | とても充実 | 大規模 | あり | 中 |
| Webscraper.io | 良い | フォーラム | あり | 中 |
| Apify | とても充実 | 大規模 | あり | 中〜高 |
| Scrapy | とても充実 | 非常に大規模 | 該当なし | 高 |
| Puppeteer | 良い | 大規模 | 該当なし | 高 |
| Selenium | 良い | 非常に大規模 | 該当なし | 高 |
| Zyte | 良い | 大規模 | あり | 中〜高 |
| SerpAPI | 良い | 中規模 | 該当なし | 高 |
| Diffbot | 良い | 中規模 | 該当なし | 高 |
初心者に一番やさしいのはThunderbitとBrowse AI。OctoparseとParseHubは教材が豊富ですが、慣れるまで少し時間がかかります。Apifyや開発者向けツールは学習コストが高い一方で、ドキュメントはしっかり整っています。
まとめ:2026年に選ぶべき無料データスクレイパー
結論です。「無料」データスクレイパーは、どれも同じじゃありません。あなたの役割、技術的な得意不得意、そして実際の取得対象に合わせて選ぶのが正解です。
- ビジネスユーザー/非エンジニアで、とにかく早くデータが欲しい(しかも厄介なサイト、PDF、画像も対象)なら、まずはThunderbitが最適。AI主導のアプローチ、自然言語プロンプト、後処理まで含めて、AIデータアシスタントに一番近い体験です。を無料で試して、「欲しい」から「表になった」までのスピード感を体感してみてください。
- 開発者で、無制限かつ自由にカスタマイズしたいなら、Scrapy、Puppeteer、Seleniumなどのオープンソースが堅実です。
- チーム運用や準技術者なら、ApifyやZyteがスケールと共同作業に強く、小規模用途なら無料枠も比較的太めです。
どんなワークフローでも、まずは自分のスキルと要件に合うツールから始めるのがいちばん。2026年は、Webデータの力を使うのにコーディングが必須って時代じゃありません。必要なのは“相性のいい相棒”だけです(あと、ロボットに置いていかれない程度のユーモアも)。
さらに深掘りしたいなら、のガイドや比較記事もどうぞ。