Playwrightを使ったウェブスクレイピング入門ガイド

最終更新日:June 30, 2025

急速に変化するEC業界では、競合の価格をチェックしたり、新商品のリリースを追いかけたり、顧客レビューのトレンドを分析したりするのは、もはや「やるかやらないか」ではなく、生き残るための必須条件になっています。でも、こういった情報収集って、これまでは複雑なツールや面倒なスプレッドシート、もしくは開発者向けのPythonスクリプトと格闘しなきゃいけなかったんですよね。最近はplaywrightみたいなブラウザ自動化ツールが登場して、ウェブスクレイピングもかなり進化しましたが、ビジネスユーザーにとってはまだまだ技術的なハードルが高いのが現実です。そんな中、AIを搭載したのようなツールが登場し、プログラミング不要で誰でも数分で必要なデータをゲットできる時代になりました。

この記事では、playwrightを使ったウェブスクレイピングの基本(eBayを例に解説)、初心者がつまずきやすいポイント、そしてThunderbitのAIウェブスクレイパーがどれだけ業務を効率化できるかを、営業・マーケ・オペレーション担当の方に向けてわかりやすく紹介します。「データだけ欲しい、Pythonエンジニアになるつもりはない」という人にこそ読んでほしい内容です。

Playwrightとは?初心者向けの概要

まずは基本から。playwrightって何?

playwrightはMicrosoftが開発したブラウザ自動化フレームワークです。ウェブブラウザをリモートで操作できるツールで、プログラムからボタンのクリックやフォーム入力、JavaScriptで動的に表示されるコンテンツの取得まで自動化できます。しかも、Chromium、Firefox、WebKitなど複数のブラウザや、Python、JavaScript/Node.js、Java、C#といった色んな言語に対応しているのがポイント。

なぜウェブスクレイピングで重要なのか?従来のrequestsBeautifulSoupみたいなツールは静的なページには強いけど、JavaScriptで動的に生成される今どきのサイトには弱いんです。その点、playwrightは動的な要素も人間の操作みたいに扱えるので、まるで「24時間働くロボットインターン」みたいな存在です。

SeleniumやPuppeteerとの違いは?

  • Selenium: ブラウザ自動化の元祖。多言語対応だけど動作が重め。
  • Puppeteer: Google製でChromium系に特化。高速だけどChrome/Chromium限定。
  • playwright: 最初からクロスブラウザ設計。Seleniumより速くてAPIもモダン。今や自動化・スクレイピングの主流になりつつあります()。

Playwrightがウェブスクレイピングに最適な理由

営業やオペレーション、EC担当者がplaywrightに注目する理由は?

playwrightの強みはココ!

  • JavaScript主体のサイトもOK: eBayみたいな動的に商品情報が出てくるサイトもバッチリ。
  • ユーザー操作の自動化: 「次のページ」クリックやスクロール、ログイン操作も人間っぽく再現。
  • ヘッドレスモード対応: ブラウザ画面を表示せず、裏で静かに動作。
  • 賢い待機機能: ページの読み込み完了を自動で待ってからデータ取得。エラーや抜け漏れを大幅に減らせます()。

playwright 1.jpeg

実践例:

たとえば自社EC担当がeBayでノートパソコンの価格を定期的にチェックしたい場合、playwrightなら「laptop」で検索して、商品名や価格を自動で抽出、複数ページもループして取得できます。こうしたデータはダイナミックプライシング戦略の基盤になり、競合のセールにもすぐ対応できます()。

主なビジネス活用例:

  • 価格モニタリング: 競合の価格を追いかけて自社価格をリアルタイムで調整
  • 商品カタログの抽出: 自社リストの作成や更新
  • 競合分析: トレンドや在庫状況、プロモーション手法の把握
  • リード獲得: ディレクトリやマーケットプレイスから出品者情報や連絡先を抽出

自動価格モニタリングを導入した企業では売上が5〜25%アップしたという報告もあります()。

Playwright Pythonのセットアップ手順

それでは実際にplaywright pythonで動かしてみましょう。(初心者向けに丁寧に解説します)

1. 事前準備

  • Python 3.7以上python --versionで確認)
  • pip(Pythonのパッケージ管理ツール)

2. Playwrightとブラウザエンジンのインストール

ターミナルやコマンドプロンプトで以下を実行:

1pip install playwright
2python -m playwright install

これでplaywright本体と各種ブラウザエンジン(Chromium, Firefox, WebKit)がダウンロードされます。

3. 「Hello World」スクリプト

eBayのトップページを開いてみましょう:

1from playwright.sync_api import sync_playwright
2with sync_playwright() as p:
3    browser = p.chromium.launch(headless=True)  # ヘッドレスモードで起動
4    page = browser.new_page()
5    page.goto("https://www.ebay.com/")
6    print(page.title())
7    browser.close()

このスクリプトを実行すると、eBayのページタイトルがターミナルに表示されます。これで自動化の第一歩が完了です!

インストール時によくあるトラブルと対処法

どんなツールでもトラブルはつきもの。playwrightでよくある問題と解決策:

  • Pythonやpipが見つからない: システムのPATHにPythonが含まれているか確認
  • 権限エラー: 管理者権限でターミナルを起動、またはMac/Linuxならsudoを利用
  • ブラウザバイナリが見つからない: python -m playwright installを再実行
  • ファイアウォールやプロキシの問題: 社内ネットワークでダウンロードがブロックされる場合は自宅回線で試す

困ったときはが役立ちます。

実践:PlaywrightでeBayの商品データをスクレイピング

ここからは実際にeBayから商品名と価格を取得する手順を解説します。

1. 検索ワードの設定

今回は「laptop」で検索します。

2. スクリプト例

1from playwright.sync_api import sync_playwright
2search_term = "laptop"
3with sync_playwright() as p:
4    browser = p.chromium.launch(headless=True)
5    page = browser.new_page()
6    page.goto(f"https://www.ebay.com/sch/i.html?_nkw={search_term}")
7    page.wait_for_selector("h3.s-item__title")  # 商品が表示されるまで待機
8    page_num = 1
9    results = []
10    while page_num <= 2:  # 例として2ページ分取得
11        print(f"Scraping page {page_num}...")
12        titles = page.locator("h3.s-item__title").all_text_contents()
13        prices = page.locator("span.s-item__price").all_text_contents()
14        for title, price in zip(titles, prices):
15            results.append({"title": title, "price": price})
16            print(f"{title}  -->  {price}")
17        # 次のページへ
18        next_button = page.locator("a[aria-label='Go to next search page']")
19        if next_button.count() > 0:
20            next_button.click()
21            page.wait_for_selector("h3.s-item__title")
22            page_num += 1
23            page.wait_for_timeout(2000)  # サーバーに優しい遅延
24        else:
25            break
26    print(f"Found {len(results)} items in total.")
27    browser.close()

このスクリプトのポイント

  • ヘッドレスブラウザを起動し、「laptop」でeBayを検索、商品タイトルが表示されるまで待機
  • ページ内の全商品名と価格を抽出
  • 「次のページ」ボタンをクリックして複数ページを取得
  • サーバー負荷を避けるため適度な遅延を挿入

playwrightの基本は「移動→待機→抽出→繰り返し」です。

ページ送りや動的コンテンツへの対応

最近のECサイトは無限スクロールや動的読み込みが多いですが、playwrightのwait_for_selectorで多くは対応可能です。ただし、

  • 「次へ」ボタンのクリック
  • AJAXコンテンツの待機: wait_for_selectorwait_for_timeoutを活用
  • 無限スクロール: プログラムでスクロールし、新しい商品が表示されるのを待つ

など、多少の試行錯誤や根気が必要です。

アンチスクレイピング対策への対応

eBayのような大手サイトはスクレイパー対策も強化しています。主な防御策:

  • CAPTCHA
  • ユーザーエージェントチェック
  • リクエスト制限やIPブロック

playwrightは実ブラウザを模倣するため比較的回避しやすいですが、本格的に大量取得する場合は、

  • ユーザーエージェントのローテーション
  • プロキシの利用
  • リクエスト間隔をランダムに遅延

などの工夫が必要です。それでも大規模にやるとブロックされることも()。

Playwright自動化の初心者が直面する課題

playwrightは強力ですが、ノーコードツールのように「すぐ使える」わけではありません。初心者がつまずきやすい点:

  • プログラミング知識が必要: PythonやHTML/CSSセレクタ、デバッグの基礎が必須
  • スクリプトの保守: サイトのレイアウトが変わるとスクリプトが動かなくなる
  • 動的コンテンツ対応: AJAXや無限スクロール、タイムアウト管理が難しい
  • リソース消費: ヘッドレスブラウザはCPUやメモリを多く使う
  • アンチボット対策: CAPTCHAやプロキシ管理など追加の工夫が必要

自分もセレクタの修正や「なぜかデータが取れない」原因追及で夜更かししたことが何度もあります。スクレイパーの通過儀礼ですが、全員がそこまで時間や情熱を注げるわけじゃないですよね。

Thunderbit:コーディング不要のAIウェブスクレイピング

ここで新しい選択肢、を紹介します。

Thunderbitはビジネスユーザー向けに設計されたAIウェブスクレイパーのChrome拡張機能です。営業・マーケ・オペレーション担当が「コード不要でデータだけ欲しい」を叶えてくれます。

  • コーディング一切不要: 欲しいデータを日本語や英語で説明するだけ。AIが自動で抽出方法を判断
  • データ構造も自動提案: 商品名・価格・評価など、AIが最適なカラムを提案し、きれいな表にまとめてくれる
  • ワンクリックでエクスポート: Excel、Googleスプレッドシート、Airtable、Notionに即出力
  • 翻訳・感情分析も内蔵: 商品説明の翻訳やレビューのポジティブ/ネガティブ判定もワークフロー内で自動化
  • 動的コンテンツ・ページ送り・サブページも自動対応: AIが「次へ」ボタンや無限スクロール、サブページ遷移も自動で処理
  • PDFや画像もOK: ウェブページだけでなく、PDFや画像からもOCR+AIでデータ抽出

まるで多言語対応のデータアシスタントが、疲れ知らずで単純作業を引き受けてくれる感覚です。

Playwright 2.jpeg

ThunderbitとPlaywrightの比較

eBayスクレイピングを例に、両者を比較してみましょう:

項目Playwright(コード)Thunderbit(AI・ノーコード)
セットアップ時間30分以上(インストール・コーディング・デバッグ)5分以内(拡張機能インストール→「AIでカラム提案」→「スクレイピング」)
必要スキルPython、HTML/CSSセレクタ、デバッグ力不要。ウェブ閲覧ができればOK
保守性サイト変更時は手動でスクリプト修正AIが自動でレイアウト変化に対応。テンプレートも随時更新
動的コンテンツ・ページ送りコードで自力対応AIが自動で処理
データ拡張翻訳や感情分析は外部APIや追加コードが必要UIでワンタッチ。翻訳・分類・感情分析も内蔵
エクスポートCSV/JSON出力やAPI連携を自作Excel、Google Sheets、Airtable、Notionにワンクリック出力
スケーラビリティ並列処理やプロキシで拡張可能だがリソース消費大通常のビジネス用途(数百〜数千件)はクラウドで自動処理
コスト無料(オープンソース)だが開発工数やプロキシ費用が発生サブスクリプション(月額約9〜15ドル〜)。小規模なら無料枠あり

ビジネスユーザーにとっては、playwrightは「学習・保守・コーディング」が必要ですが、Thunderbitなら「数クリックで構造化データ+翻訳・感情分析」まで一気に完了します。

高度なデータ処理:Thunderbitの翻訳・感情分析機能

Thunderbitがビジネスチームに特に役立つのはここです。

たとえばeBayの多言語レビューを分析したい場合、playwrightなら:

  • レビューをスクレイピング
  • 各レビューを翻訳APIに送るコードを書く
  • さらに感情分析APIを呼び出すコードも追加
  • 結果を1つのスプレッドシートに統合

ThunderbitならUIで「翻訳」「感情分析」をONにするだけ。AIが自動でレビューを翻訳し、ポジティブ/ネガティブ/ニュートラルに分類、きれいな表で出力します。

ビジネスでのメリット例:

  • グローバル市場分析: どんな言語のレビューや商品情報も即座に翻訳
  • 顧客フィードバックの分類: トレンドや課題を一目で把握
  • 意思決定の迅速化: 複数ツールを使わず、すぐに実用的なインサイトを得られる

今まで開発者やデータアナリストが必要だった作業が、今や数クリックで完結します。

PlaywrightとThunderbit、どちらを選ぶべき?

正直、万能な正解はありませんが、私のおすすめはこうです:

playwrightが向いているのは…

  • コーディングに慣れている、または開発チームがある
  • ログインやCAPTCHA対応、社内システム連携など高度な自動化が必要
  • 柔軟性や細かな制御が最優先
  • 大規模なデータ取得やシステム組み込みが必要

Thunderbitが向いているのは…

  • とにかく「すぐにデータが欲しい」ビジネスユーザー
  • コードを書いたり保守したくない
  • 翻訳・感情分析・データ構造化も一括でやりたい
  • ExcelやGoogle Sheets、Airtable、Notionに直接出力したい
  • 営業・マーケ・EC運用・不動産など、リードリストや価格調査、カタログ抽出が主な用途

実際、私の知る多くの営業・オペレーション担当者は「プログラミングの勲章」より「すぐに使えるデータ」を求めています。Thunderbitはまさにそのためのツールです。

Playwright 3.jpeg

まとめ:ビジネスで使えるウェブスクレイピングの選び方

まとめると:

  • playwrightは強力かつ柔軟なウェブスクレイピング・ブラウザ自動化ツール。技術者や細かく制御したい人に最適。
  • ThunderbitはAI搭載・ノーコードのウェブスクレイパー。ビジネスユーザー向けに、データ抽出から翻訳・感情分析まで数クリックで完結。

開発好きな人にはplaywrightが心強い武器になりますが、「営業・マーケ・オペレーションで結果重視」の人にはThunderbitが最短ルートです。

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迷っている人も、「必要なデータを、欲しい形式で、手間なく手に入れられる」ことが一番大切です。効率的なスクレイピングで、あなたの業務をもっとスマートに!

ウェブスクレイピングやAI自動化の最新ノウハウはの他記事もぜひご覧ください。もおすすめです。

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Shuai Guan
Shuai Guan
Co-founder/CEO @ Thunderbit. Passionate about cross section of AI and Automation. He's a big advocate of automation and loves making it more accessible to everyone. Beyond tech, he channels his creativity through a passion for photography, capturing stories one picture at a time.
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